うる星やつら

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うる星やつら
ジャンル SF恋愛ギャグ少年漫画
漫画
作者 高橋留美子
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス (SSC)
少年サンデーコミックスワイド版 (SSCW)
小学館文庫 (SB)
発表期間 1978年39号 - 1987年8号
巻数 全34巻 (SSC)
全15巻 (SSCW)
全18巻 (SB)
アニメ
テンプレート使用方法 ノート

うる星やつら』(うるせい-)は高橋留美子の漫画、およびそれを原作とするアニメ化作品。アニメについては、うる星やつら (アニメ)を参照。


本項では原作である漫画作品と、これに関連する作品全般について述べる。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

宇宙人である鬼族が、地球侵略を仕掛ける。鬼族は圧倒的な技術力と軍事力を保有しており、普通に地球を手に入れるのでは簡単過ぎて面白くない。そこで、鬼族代表と地球代表とが一騎打ちで戦い、地球代表が敗れた場合、地球を占領すると宣言した。その一騎打ちは、鬼族の伝統に従い『鬼ごっこ』で行われ、期限内に地球代表が鬼族代表の角を掴むと地球の勝ち、鬼族代表が逃げ切ると鬼族の勝ちというものである。

地球の命運を賭けた「鬼ごっこ」の地球代表に選ばれてしまった高校生の諸星あたるは、当初やる気がなかったものの、恋人である三宅しのぶの色恋仕掛けにより、彼女と結ばれたいがために鬼族代表のラムを追いかけ始める。追いかけつつ発した、諸星がしのぶを想っての発言をラムは自分に求婚しているのだと勘違いし、それを受け入れてしまう。そのため、鬼ごっこには勝利、地球は侵略を免れるが、その後ラムは諸星家に住み着いてしまう。かくて、恋多き男・あたるとラムの果てしなき鬼ごっこが始まる。

そして、友引町はさまざまな災いや奇妙な出来事に巻き込まれていく。

[編集] 概要

浮気者の諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人・ラムを中心に、東京練馬区(アニメでは武蔵小金井[1])にあるとされる架空の町、友引町や宇宙や異次元などを舞台にしたラブコメディ。高橋留美子の代表作のひとつであり、高橋は後年、本作と『めぞん一刻』を(自分の)20代の漫画で自分の青春と語っている。その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に多大な影響を及ぼした。第26回(1980年度)小学館漫画賞受賞。

週刊少年サンデー(以下『少年サンデー』)』で1978年から1987年にかけて連載され、単行本は少年サンデーコミックスより全34巻。1989年から1990年にはワイド版が全15巻、1998年から1999年にかけては文庫版が全18巻で発売されている。 また、2006年11月から2008年3月にかけて単行本の新装版が毎月2巻ずつ刊行された。

[編集] 作品解説

[編集] 短期集中連載から週刊連載へ

1978年に短期集中連載作品として『少年サンデー』に初掲載され、好評であったため1979年に月刊連載化・不定期連載化された。当時高橋はまだ大学生であったため、約20-30Pの作品を数カ月おきに連載していたが、大学を卒業すると同時に週刊連載にシフト。そして1980年に『少年サンデー』にて本格的週刊連載となり(第1回の本格連載は面堂終太郎登場話である「トラブルは舞い降りた!!」)、一週およそ16Pの連載が続けられた。定期連載以降、最終話まで作者都合による休載はない。

あだち充の『タッチ』と共に、当時の『少年サンデー』を支える二本柱となるほどの人気作品となったことからテレビアニメ化・アニメ映画化もされ、単行本34巻(全366話)に及ぶ長期連載作品となった(最終話時点では『がんばれ元気』を上回り、『少年サンデー』史上最長巻数)。

[編集] 作品の特徴

不定期連載時は恋愛要素は皆無で、ドタバタやSFをメインにしたギャグ要素が非常に強かったが、週刊連載になり話が進むにつれて恋愛をメインに、ギャグをサブにした雰囲気(いわゆるラブコメ)の作風に変化させてゆき、そこに高橋留美子の持ち味の奇想天外なキャラクターなどを絡ませつつ、恋愛、学園モノからSF、妖怪、幽霊、伝奇、スポーツ、冒険、格闘、歴史など、各話のテーマや展開に、ある意味「なんでもあり」の世界観を確立して、長期連載作品となっていった。定期連載時や、読み切り作品(たとえば『ザ・超女』)のようなギャグ要素の強い作風は、一部がのちの『らんま1/2』に引き継がれていった。

当初は諸星あたるを中心として話が展開することが多かった。高橋は当初、いろんな災いを呼び寄せるあたるの「受身」的なキャラクターでは、毎回の話を作るのに行き詰まってきたため、短期連載の後半から週連載への移行を境に、あたるをもっと楽観的で積極的・浮気性なキャラクターに変化させていくことで打開した。しかし、今度はラムがあたるを追いかけるストーリーばかりになり、後半はラムのキャラクターの扱いに苦労したという。 したがって、週連載の前期(藤波親子の登場前後)までは、様々なキャラクターが登場してはあたるとラムの関係に絡みつつ話を展開していくパターンが多かったが、藤波親子の登場あたりの中期~後期にかけては、次第にそれまで登場したキャラクターたちの再登場や、サブキャラ同士を絡める(竜之介と弁天、レイとクラマ姫など)パターンや、それまで登場したキャラの近親者や関係者となるキャラクターを新たに登場させてそれぞれの話を作る(面堂了子、水乃小路飛鳥、テンの母、因幡くん、潮渡渚、プールの妖怪が恋をする雌フグなど)パターンなど、群像劇に近いものとなり、回によってはあたるやラム以外のキャラクターを中心として話が進み、そこにあたるやラムがあまり絡まない(登場はするが、どちらかといえば傍観者的な立場のみ)エピソードも多くなる。

物語のほとんどが一話完結型。登場人物は基本的に成長(進学・卒業など)せず、週間連載開始後は、あたるやラムたちは友引高校2年生(開始当初・短期連載時は1年生)のまま、年齢や学年が固定されており、錯乱坊やサクラ、あたるの両親、ラムの友人たちなど、その他の登場人物も基本的に歳をとらない。ただし正月節分七夕クリスマスなどのいわゆる年中行事は、連載の掲載時期にあわせて毎年行われ(サザエさん方式)、最終回までこの設定は貫かれた。ただし、あたるの浮気性の改善や面堂の暗所恐怖症の原因究明のため過去に行く話や、「系図」や因幡くんのシリーズ連作などで未来に行くエピソードでは、登場人物は相応に若かったり大人になっていたりしている。

[編集] タイトル

「うる星やつら」というタイトルは、高橋のデビュー作のタイトル『勝手なやつら』の名残を残し、かつ作品の宇宙的なイメージから当時の編集長の田中が名付けた。また、連載開始当初のタイトルロゴはおどろおどろしい感じのデザインであった。また、サブタイトルには「思い過ごしも恋のうち」(サザンオールスターズ)「酒と泪と男と女」(河島英五)「かけめぐる青春」(ビューティ・ペア)、「ないものねだりのI Want You」(C-C-B)等のヒットソング名を度々用いているほか、本作と同時期に『少年サンデー』で連載されていた作品のタイトルから語句を拾ってサブタイトルにしたこともある(宮本武蔵編)。

[編集] 原作者が語る『うる星やつら』

高橋は「『うる星-』はやろうと思えば、いつまでも連載を続けられる安全パイなんだけど(いわばこれは20代の漫画であり)、勢いがあるうちに終わらせたかった」と少年サンデーグラフィック誌上にて語っている。また、自身がお気に入りの作品は原作第3話の「石油が町に降る話」(原題「悲しき雨音」)と、水乃小路飛麿が最初に出てきた話(原題「白球に賭けた青春」)とあたるが幽霊少女・望の願いを叶えてやる「最後のデート」。一番気に入っているコマは、「最後のデート」で、あたると幽霊の望がデート中に花火を見上げているシーンだという。

中盤あたりで、マンネリになってきたため「もう終わらせよう」という意識もあったらしいが、「藤波竜之介と父」というキャラが登場して、彼らがかなり動かしやすかった(女らしくなりたい竜之介とそれを邪魔する父親という両者の行動原理が明確だった)ため、その後藤波親子が絡んだエピソードが数多く作られ、高橋本人も「竜之介親子にはかなり助けられた。あの二人がいなかったら『うる星』はもっと早く終わっていたかもしれない」と語っている。従って、二人は高橋がもっとも気に入っている部類のキャラクターであり(ちなみに、一番好きなキャラクターは「サクラ」とのこと)、次作主役の「らんま1/2」の乱馬と父のモチーフにもなった。

また、この物話の主役については、「私はあたるが主役であると思っています」と語っている。

[編集] 国内外のファン

芸能人では西村知美がいる。西村は芸能界デビュー前、アニメ版のシナリオ公募に応募したこともあり、選考では残り20作品程度までの中に残っていたという。西村が芸能界デビュー後の1990年に出版した『夢幻童子』にはそのシナリオが収録され、SF翻訳家の大森望は、意外に面白いとの感想を述べている[2]

1987年にテレビシリーズ全話を収録したレーザーディスクの50枚組のセットが33万円という高額で発売された際、作家の平井和正友成純一、漫画家の野部利雄が購入した[3]

単行本の新装版には巻末に「うる星やつら☆完全データファイル」と「My Lum×34」として、著名な漫画家によるラムのイラストと本作に対する思い入れを語るページが掲載されており、「My Lum×34」に『タッチ』のあだち充、『ケロロ軍曹』の吉崎観音、『名探偵コナン』の青山剛昌、『働きマン』の安野モヨコなどが寄稿している。

国外では、本作の作品名を自分たちのバンド名にしたロックバンドもいる。それがスコットランド1993年に結成され、1995年にメジャーデビューしたロックバンド「Urusei Yatsura」である。メンバーが日本好きで、本作にちなんで命名したものだが、高橋から「うる星やつら (Urusei Yatsura) 」という名称の使用許可が降りなかったため、日本やアメリカでは「Yatsura」(奴ら)と名乗っていた。なお Urusei Yatura は2002年に解散、メンバーは新たに「Projekt A-ko」(元ネタは同じく日本のアニメ『プロジェクトA子』)を結成している。

[編集] 登場人物

詳細は「うる星やつらの登場人物」を参照

アニメ版では80年代の国産アニメで盛んに行われていたアニメーターの「お遊び」的な作画により、騒動や人ごみ(モブシーン)の中に『めぞん一刻』を始めとするさまざまな高橋キャラがしばしば「隠れキャラクター」的に登場しているほか、本作と全く関係のない他の漫画・アニメのキャラクターもしばしば登場している。

[編集] アニメ

本作はアニメ化されたことにより、TVシリーズ、劇場版、OVAが製作され、商品化においても成功を収めた。

詳細は「うる星やつら (アニメ)」を参照

[編集] ゲーム

[編集] パソコンゲーム

うる星やつら ラブリーチェイサー
1985年ポプコムソフト(小学館)より発売。PC-8801シリーズFM-7シリーズ他。パズルゲーム
第2回ポプコムコンテスト最優秀賞受賞作。ポプコムというパソコン雑誌の読者投稿によるゲームで、うる星キャラが駒に使われているという代物。内容はラムの駒を動かし、他の女性キャラの駒にくっつくあたるの駒を電撃で引き離し、最終的にラムとくっつけるのが目的。
試験に出るうる星やつら
1986年、キティエンタープライズより発売。PC-8801シリーズ。クイズゲーム
問題はうる星に関するものを1,200問収録。クイズ内容はかなりマニアックであり、難易度は高い。問題を進めるたびにグラフィックやBGMが変わって行く。
うる星やつら 〜恋のサバイバル・バースディ〜
1987年マイクロキャビンより発売。PC-8801シリーズ、X1シリーズ他。アドベンチャーゲーム
ゲームオリジナルストーリー。面堂了子から誕生会の招待状を受け取ったあたる。了子の許へ早く着いた優勝者には、了子から(女性参加者には終太郎から)のキスがもらえるというので、早速あたるは奮起する。しかし面堂家の敷地内は迷路のようになっており、さまざまな罠が待ち受けていた。グラフィックが当時の原作のタッチに良く似せてある。

[編集] テレビゲーム

うる星やつら ラムのウェディングベル (EN)
1986年10月23日ジャレコより発売。ファミリーコンピュータ用ソフト。アクションゲーム
同社のアーケードゲームモモコ120%』の移植作。キャラクターをラムに置き換えたもの。オリジナルも本作もBGMに『ラムのラブソング』が使われている。
うる星やつら STAY WITH YOU
1990年6月29日ハドソンより発売。PCエンジン用ソフト。アドベンチャーゲーム
オリジナルストーリーのノベル風ゲーム。プレイヤーはあたるに扮し、失踪したしのぶやその他女性キャラを巡る。メディア供給がCD-ROMのためグラフィックが豊富で、かつしゃべるのが特徴。一度ゲームをクリアして初めから始めるとすべてのキャラがしゃべる完全なフルボイスになる。
うる星やつら 〜ディア マイ フレンズ〜
1994年4月15日ゲームアーツより発売。メガCD用ソフト。ノベル風アドベンチャーゲーム。
諸星家に突然降り立った謎の少女。少女はラムを気に入り自分の世界へ引きずり込んでしまい、あたるはラムを探しに行く。「STAY〜」同様、CD-ROMによるメディア供給のため、グラフィックはほぼ全編アニメーションで、かつフルボイスでしゃべる。作画はアニメ版に関わっていた中嶋敦子遠藤麻未によるものだが、顔付きが「らんま1/2」のタッチに近い。内容は「STAY〜」同様オリジナルだが、原作の最終話以降の成り行きを引き継いでいるようなエピソードになっている。

[編集] 携帯ゲーム

うる星やつら
1982年バンダイより発売。電子ゲーム
あたるを左右に操作しガールハントをするという内容。ラムにやられるとミス。
うる星やつら ミス友引を探せ!
1992年7月3日やのまんより発売。ゲームボーイ用ソフト。ロールプレイングゲーム
あたるが校内ダンジョンの中を巡り、ライバルを蹴散らしながら、校内の美女(しのぶ、サクラ、ラムなど)の写真を収め、その写真の中から学校一の美女を決める。
うる星やつら エンドレスサマー
2005年10月20日マーベラスインタラクティブより発売。ニンテンドーDS用ソフト。アドベンチャーゲーム。
ラムが通販で「大恋愛シミュレーションマシン」を購入し、あたるを自分になびかせようとする。しかしあたるはそんな事も知らず、相変わらずガールハントに勤しむ。プレイヤーはあたるを操作して街中を練り歩き、夏休みの1ヶ月の間にさまざまなキャラクター達と出会い、時に臨海学校などのイベントが進められてゆく。

[編集] ボードゲーム

3作共にツクダホビーより発売。

  • うる星やつら 恋は移り気--男性キャラのうち1人を受け持ちガールハントをくりひろげるカードゲーム。女性キャラクターも多数登場する。簡単なミニゲームもある。
  • うる星やつら スクランブル ラムを奪回せよ!〜あたるVS面堂軍団〜
  • うる星やつら 友引町買い食いウォーズ--買い食い取締り週間の攻防をゲーム化したものである。キャラクターの特性を出すため、キャラクターカード化し、格闘力や体力などがデータ化されている。生徒側はいかに買い食いし、教師、生活指導部はいかに阻止するかを競うものである。

[編集] パチンコ

3作共に奥村遊機より、全国のパチンコ店に導入された。

CRうる星やつら
2001年12月から導入。
CRうる星やつら2
2005年1月から導入。
CRうる星やつら3
2007年5月から導入。

[編集] パチスロ

パチスロうる星やつら」を参照

[編集] エピソード

  • 新谷かおるが自身の漫画作品『エリア88』の最終回で最後の1ページ丸々使ってのスタッフロールを行った際、当時『うる星-』を連載していた高橋は「私が『うる星-』の最終回でやりたいと思っていたのに、先を越された」と言い、悔しがったという(ガイナックスのCD-ROM『新谷かおる Art Collection』での新谷へのインタビューより)。
  • 柏葉幸子の児童文学『たぬき親父』に「うる星やつらのまんがを読んで涙する父親」が登場する。なお、『たぬき親父』は教育出版の教科書『中学国語Ⅰ』にも取り上げられている。
  • GS美神 極楽大作戦!!』では、作中で高橋がこの漫画の1エピソードのときの事件を基に『うる星やつら』を書いたことになっている。このネタは、椎名高志が高橋から特別に許可をもらって作られた。
  • 小学館金春智子著『小説うる星やつら』全5巻、ワイドカラー版で『英訳うる星やつら』全4巻<斎藤宏とブルース・M.ウィルカースン共訳>、『うる星やつらソングbook』が1983-85年に刊行された。

[編集] 脚注

  1. ^ 劇中でメガネが叫んだセリフから判明。これは当時、アニメを製作していたスタジオぴえろが小金井市にあったことによる。
  2. ^ 大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975-1995』太田出版、2005年、p.198
  3. ^アニメージュ』1987年8月号。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

小学館漫画賞少年少女部門
第25回 昭和54年度
地球へ…』・『風と木の詩
竹宮恵子
第26回 昭和55年度
『うる星やつら』
高橋留美子
第27回 昭和56年度
Dr.スランプ』/鳥山明
児童部門
ドラえもん』/藤子不二雄

最終更新 2009年11月23日 (月) 17:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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