おくりびと

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おくりびと
Departures
監督 滝田洋二郎
脚本 小山薫堂
出演者 本木雅弘
広末涼子
山崎努
峰岸徹
余貴美子
吉行和子
笹野高史
音楽 久石譲
撮影監督 浜田毅
編集 川島章正
配給 松竹
公開 日本の旗 2008年9月13日
中華民国の旗 2009年2月27日
アメリカ合衆国の旗 2009年5月29日
上映時間 130分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 60.1億円 [1]
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キネマ旬報
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おくりびと』(英題:Departures)は、滝田洋二郎監督を務めた2008年日本映画第81回アカデミー賞外国語映画賞 [2]、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である。

目次

[編集] 概要

本木雅弘が、1996年に青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た[3]。その後、脚本を青木に見せると、舞台・ロケ地が富山ではなく、山形になっていたことや物語の結末の相違、また本人の宗教観などが反映されていないことなどから当初は映画化を拒否される。

本木はその後、何度も青木宅を訪れた[3]が、映画化は許されなかった。「やるなら、全く別の作品としてやってほしい」との青木の意向を受け、『おくりびと』というタイトルで、『納棺夫日記』とは全く別の作品として映画化。映画公開に先立って、小学館さそうあきらにより漫画化されている。

スタッフロールに表記はないが、映画の完成までには本木と、本木の所属事務所元社長の小口健二の働きは大きい。

[編集] ストーリー


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


プロのチェロ奏者として東京オーケストラに職を得た小林大悟。しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、チェロも売り払い、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることにする。

就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれた求人を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれ、そのNKエージェントの面接へと向かう。面接した社長は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、名刺まで作らせる。大悟はその業務内容が納棺(=NouKan)と知り困惑するが、強引な社長に押し切られる形で就職することになる。しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。

早速出社すると、納棺の解説DVD遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では孤独死後二週間経過した老女の遺体と対面し、現場の異臭と壮絶な状況に嘔吐をもよおしながら仕事の厳しさを知る。

少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で大悟の仕事を知った幼馴染の銭湯の息子の山下から「もっとましな仕事さ(=に)就けや」と白い目で見られ、仕事の内容を知った美香にも「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願される。大悟は態度を決めきれず、美香は実家に帰ってしまう。さらに、ある現場で不良学生を更生させようとした列席者が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き思いとどまる。

場数をこなしそろそろ一人前になったころ、突然妻が大悟の元に戻る。妊娠を告げられ再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。その内容は、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺し、その大悟の細やかで心のこもった仕事ぶりに山下とは和解し、妻の理解も得る。

そんなある日、自宅に亡くなった大悟の母宛ての電報が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。「今さら父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村は「最後の姿を見てあげて」と説得する。美香にも説得され、社長に車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は、30年ぶりに対面した父親の納棺を自ら手掛ける。

[編集] キャスト

小林 大悟:本木雅弘(幼少時:井桁雅貴)
チェロ奏者の夢を諦め、地元に帰って求職中、偶然見つけた求人広告をきっかけに納棺師として働くことになる。
小林 美香:広末涼子
大悟の妻。ウェブデザイナー
山下 ツヤ子:吉行和子
山下の母親。亡き夫が遺した銭湯「鶴の湯」を一人で切り盛りする。
佐々木 生栄:山崎努
NKエージェント社長。
上村 百合子:余貴美子
NKエージェント事務員。出身の帯広市に一人息子を残し酒田に住んでいる。
平田 正吉:笹野高史
「鶴の湯」の50年にわたる常連客。その仕事は火葬場の職員。ツヤ子の火葬も担当する。
山下:杉本哲太
大悟の同級生。役所勤め。
小林 淑希:峰岸徹
大悟の実父。大悟が幼い頃に離婚し家を出たまま行方がわからなくなっていた。なお峰岸はこの映画の上映期間中に亡くなっている。
ツヤ子の孫娘:松田七星
富樫直美:宮田早苗
佐々木に納棺された女性。
上記の女性の夫・富樫:山田辰夫
大悟らの到着が予定より5分遅いことに文句を言うものの、納棺後、妻が「今までで一番綺麗でした」と感謝を述べる。山田は滝田監督の高校の同級生であり、監督自ら出演を依頼している。
曽根崎:石田太郎
大悟が所属していたオーケストラのオーナー。
大悟が所属していたオーケストラの指揮者飯森範親
小林 和子:星野光代
大悟の母(回想のみ)
留男:白井小百合
大悟が納棺したニューハーフ
留男の母:小柳友貴美
留男の父:大谷亮介

[編集] ロケ地

概要の項の通り原案となった納棺夫日記の舞台は富山県であるが、本作のロケーション場所には酒田ロケーションボックスなどの施設が整っていることから山形県が選ばれている。舞台設定は庄内地方であるが、撮影箇所は山形県内各所に点在している。一般公開されている代表的なものを記す。

  • NKエージェント:

山形県酒田市日吉町2丁目9-37。2009年4月20日より内部が一般にも公開されている。[1]

  • 鶴乃湯:

山形県鶴岡市本町2丁目4-21。2009年9月1日に廃業し、翌年より庄内映画村のオープンセットに移築される予定。詳しくは鶴乃湯を参照。

  • スナック和:

山形県上山市栄町1丁目。現在は「上山コンチェルト館」として公開されている。[2]


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

  • 監督:滝田洋二郎
  • 脚本:小山薫堂
  • 音楽:久石譲
  • 撮影:浜田毅
  • 照明:高屋斎
  • 録音:尾崎聡
  • 美術:小川富美夫
  • 編集:川島章正
  • 助監督:長濱英高
  • 衣装監修:北村勝彦
  • ビューティー・ディレクター:柘植伊佐夫
  • チェロ指導・劇中チェロ演奏:柏木広樹
  • イメージソング:AI「おくりびと」
久石譲作曲のメイン・テーマにAI自身が歌詞をつけたもの。シングル「So Special-Version AI-/おくりびと」(「So Special-Version AI-」はAI+EXILE ATSUSHI名義)に収録。

[編集] 受賞歴

[編集] 日本国内

[編集] 日本国外

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 脚注

  1. ^ 「おくりびと」興収60億円突破!スポーツ報知、2009年4月14日 閲覧。
  2. ^ 本作は、“日本映画初のアカデミー外国語映画賞受賞作品”などと報道されることが多いが、同賞の前身である名誉賞時代にすでに3本の日本映画が受賞しており、公式にも過去の名誉賞は外国語映画賞と同列の扱いとなっているため、誤解を招く表現と言える。正確には、外国語映画賞という部門が設立されてから初の日本映画受賞作品とするべきである。またソ連映画ではあるが、1975年に黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」が外国語映画賞を受賞しているため、日本の映画人として初の「外国語映画賞」受賞というわけでもないことにも留意されたい。
  3. ^ テレビ朝日ワイド!スクランブル」2009年2月24日(火)11:25―13:05 青木新門インタビュー
  4. ^ 第32回 日本アカデミー賞最優秀賞発表 日本アカデミー賞公式サイト 2009年2月20日付
  5. ^ The Academy of Foreign Language Film (2009). "WINNERS - Foreign Language Film" (英語). 2009年2月23日 閲覧。
  6. ^ 「おくりびと」がグランプリ モントリオール世界映画祭、MSN、産経ニュース、2008年9月2日、2008年9月閲覧。
アカデミー賞外国語映画賞受賞作
第80回 2007年度
ヒトラーの贋札
第81回 2008年度
『おくりびと』
第82回 2009年度
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最終更新 2009年11月19日 (木) 19:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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