御都合主義

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御都合主義(ごつごうしゅぎ)とは

  1. 言動、主張に一貫性がなく、その場の状況や雰囲気に合わせて都合よく行動する様を蔑む語。オポチュニズム(英語:opportunism)ともいう。類義語に日和見主義がある。
  2. 上記から転じて、ストーリーの進行に都合のよいように作られた強引、もしくは安直な設定・展開のこと。デウス・エクス・マキナもあわせて参照。

本項では後者について扱う。

[編集] 概要

御都合主義は物語の展開において、それまでの設定や伏線を無視し、強引な後付設定やでき過ぎた偶然などを用いることで、製作者側に都合よくストーリを進行させる技法を指す。特に十分な伏線、因果関係、合理的説明が準備できていないと、物語の盛り上がりを損ない、場をしらけさせ、それまでの流れを台無しにすることがあり、一般的にはこれを批判する言葉として用いられることが多い。

ただし因果関係や合理的説明にこだわると話が面白くなくなる、と言う面もある。芥川龍之介は『侏儒の言葉』でこれに近いことを言っている。

[編集] 御都合主義が用いられる例

製作者の構成力不足によるもの
御都合主義と呼ばれるものの典型例。十分な伏線が用意されていない、あるいは用意されていても十分な関連付けや説明がないまま安易に物語を急展開させることで発生する。物語の流れに全く関係なく唐突に発生するため、観衆がこの展開を理解することは難しく、作品の質を著しく低下させることもある。
物語の展開を意図したもの
物語において筋道が立てられていることは、作品を評価する上で重要な要素であるが、そればかりでは物語を大きく展開させることは難しく、少なからず「都合の良い出来事」が必要となる。
たとえば多くのミステリー作品において、主人公の行く先で殺人を始めとする難事件が発生し、これを解決しうる人物(これが主人公である場合も含む)が居合わせている。物語の進展に必要不可欠な要素であるとはいえ、あまりにも都合の良すぎるこの展開も御都合主義のひとつといえる。ただし、この場合は全体的な構成で筋道が立っているため、この部分だけを取り出し「御都合主義」と捉えることはなく、「お約束」と呼ばれることが多い。
この他、観衆の願望や欲望を具現化させたり、意図的に上記の力量不足をにおわせギャグとして扱うことで受け入れやすくする手法もある。
製作者の意図しない事態によるもの
製作者が十分な構成力を持つにもかかわらず、製作者の意図しない形で御都合主義を用いらなければことがある。物語を作るのはもちろん製作者であるが、これを世に出すためにはスポンサーやたとえば書籍なら出版社など多くの協力が必要となり、作品に協力者の意向を反映させなければならないこともあり、その過程で御都合主義となることがある。
たとえばドラゴンボールは作品が人気を博す中、編集部の意向により作者である鳥山明の意思で作品を完結させることができず(のちに国際的に人気作品となった際には編集部も制御できなくなっている)、物語を継続させるために更なる強大な敵役やそれを打ち破るための新たなる力を御都合主義的に登場させなくてはならなくなった。
開き直りのギャグとして
あまりにもご都合主義的な展開をあえてやってみせることでばかばかしさを演出することである。例えば地球にやってきた宇宙人が地球の言葉を話せるのは典型的なご都合主義であるが、ここで意思疎通に時間をかけてはストーリーが進まないから、万能翻訳機のようなそれなりに理屈をつけてやり過ごすのが普通である。しかし、ここを「あそびにいくヨ!」ではなんとたまたま言語が全く同じだった、とやってしまう。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月7日 (土) 16:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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