つかこうへい

つかこうへいの最新ニュースをまとめて検索!

つか こうへい(本名:金峰雄〔キム・ボンウン、김봉웅〕、日本国内での通名:金原峰雄〔かねはら みねお〕、国籍:大韓民国、男性、1948年4月24日 - )は、日本劇作家演出家小説家福岡県嘉穂郡嘉穂町(現・嘉麻市)牛隈生まれ。 三男一女の二男。 血液型A型。 現在は東京都北区に在住。同区のアンバサダーも務めている。

目次

[編集] 学歴

嘉穂町立大隈小学校 - 嘉穂町立大隈中学校 - 福岡県立山田高等学校 - 慶應義塾大学文学部フランス哲学科(中退)

[編集] 概略

  • 慶應義塾大学在学中にアルバイトで予備校の講師をしていた時に、生徒から依頼を受けて芝居の戯曲を書いた事がこの世界に入るきっかけとなる。学生劇団[仮面舞台] 早稲田大学[暫]に加わり、そこで当時早稲田の学生だった故・三浦洋一や平田満などと出会う。大学在学中からアングラ演劇第二世代の劇作家演出家として活動を始め、[つかこうへい以前(第一世代)] [つかこうへい以後(第三世代)]と呼ばれる程の一時代を築き、'70~'80代にかけて一大 "つかブーム"を巻き起こした。
  • 在日韓国人二世であり、このペンネームは、在日韓国人の身分が「いつか公平」な世の中になるようにとの思いを込めて付けたと言われる。が、集英社文庫『飛龍伝~神林美智子の生涯』のあとがきの中では、「激動の1960年代を駆け抜けた中核派学生運動家・奥浩平氏の名前がペンネームの由来」とも明かしている。また、全部平仮名にした理由については、新聞のインタビューや光文社刊の『娘に語る祖国』の中で、「日本語がわからない母にもわかるように」「漫画家ちばてつやさんのファンで、自分も全部平仮名にした」と答えている。
  • 1974年、劇団『つかこうへい事務所』を設立。
  • 1980年熊谷真実と最初の結婚。しかし1982年に離婚し1983年元つか劇団の女優・生駒直子と再婚。つかこうへいが帰化していない為、夫婦別姓の形をとっている。 ※つか・生駒の一人娘は(宝塚歌劇団雪組娘役・愛原実花)。
  • 1982年、劇団『つかこうへい事務所』解散。一時、執筆業に専念する。
  • 1985年4月、初めて韓国の地を踏む。同年11月、ソウルで韓国人役者による『ソウル版熱海殺人事件』を上演し大成功を収める。この時の出演者(4人)は後に韓国を代表する俳優となり、ヒロインを演じた金知淑(キム・ジスク)の弟である金知雲(キム・ジウン)は、再度姉が出演した『熱海殺人事件』と新たに『蒲田行進曲』の舞台を演出し、その後映画監督へ転向し成功する等、韓国演劇界に多大な影響を及ぼした。
  • 1994年4月、東京都北区と協力し、★☆北区つかこうへい劇団を創設。日本で初めて行政のバックアップを受けた劇団として多くの関心を集めた。その後も、1996年大分県大分市と協力し、大分市つかこうへい劇団を創設。(2000年12月解散)。1998年には、北海道北広島市に『つかこうへい北海道演劇人育成セミナー』を開設し、地方からの文化発信を目標に演劇育成に尽力した。
  • 全ての作品が最初に戯曲として発表され本人の演出により舞台化。その後に小説化される。映画化、ドラマ化された作品は数多い。

○熱海殺人事件 ○蒲田行進曲 ○二代目はクリスチャン ○青春かけおち篇 ○幕末純情伝 ○リング・リン グ・リング ○寝盗られ宗介 ○この愛の物語 ○かけおち'80 ○つか版・忠臣蔵 ○弟よ! ○ロマンス(この愛の物語)○愛人刑事

[編集] 受賞歴

[編集] 舞台

  • つかこうへいの「口立て」という独特の演出法。基本的には稽古初日前までに戯曲(台本)を役者に渡し、役者は全て暗記して来るが、「作家が机の上で書く台詞は4割。あとの6割は稽古場で役者が自分に書かせてくれるもの」と言っている通り、稽古を重ねる毎に台詞が大幅に変わっていく。稽古場で役者を鋭く観察し、芝居の流れを見ながら頭に浮かんだ台詞を口頭で伝え、役者はその台詞を瞬時に暗記して復唱し芝居を続ける。稽古期間だけではなく、舞台初日から楽日までの間にも役者の成長や観客の反応等を見ながら台詞を変える為、初日と楽日では演出が異なり、つかファンは必ず初日と楽日のチケットを買い求めると言われる。
  • 「間だの芸だのいらない。芝居はF1レース。0.01秒間違えると死ぬという真剣勝負を観に、客は来る」という独自の持論を決して崩さず、舞台もまさに同じと強調する。
  • その舞台の演出の基本は、まずシンプルで最小限の大道具と背景。つか独特の演出法である場面転換は、突然流れ出す大音量の音楽と歌。それに合わせて突如踊り出す派手なダンス。観客は一瞬何が始まったのかと唖然としている間に次の場面が始まる。「演出家の仕事は、漁師が、魚が知らないうちに網にかかってしまったというように、観客を演出家の網にかけること」と言っている。
  • 衣装はポイントの場面では付けるが、主役でさえ大体は稽古着で登場する。照明もダンスや歌、クライマックスの時だけ派手に使用して場面にメリハリをつけ、芝居が終了すると華やかな照明と共に役者全員がタキシードで登場しダンスを披露して幕が降りる。
  • 多くの脚本がキャストや設定を変えて何度も再演されているが、特に『熱海殺人事件』は再演の度に時代に合った新しいテーマが盛り込まれ先鋭になっている。かつて新聞記者達が選んだ《戦後の戯曲ベスト30》で『熱海殺人事件』は、三島由紀夫サド侯爵夫人』に次いで二位に選ばれた。この作品は、つか作品全ての原型であり、シンプルながら激情に満ち溢れた戯曲の名作と言えよう。(バージョンとしては、『ザ・ロンゲストスプリング』『モンテカルロ・イリュージョン』『売春捜査官』『平壌から来た女刑事』等)。こうした演出は多くの劇団、俳優に影響を与え、様々な劇団がつかこうへい作品を上演している。
  • つかは今まで同劇団に在籍した俳優で「最も扱いにくかったのは?」という問いに「小西真奈美」と答えており、「小西ほど演出家に食ってかかる女優は見たことがない」と語っている。これは、つか独特の褒め言葉であり、自分の演技に納得の行くまで一人黙々と稽古場で演技を追求する姿勢を指している。初めは小西の顔の小ささと線の細さが舞台には向かないと考えていたつかも、小西の"静"の中に潜む激しい"動"と、日常のふとした情緒を発見するにつれ、真剣に小西に取り組むようになったと語る。そしてその可能性に賭け、1999年、17年ぶりの『蒲田行進曲』の舞台再演において、錦織一清草彅剛の相手役に大抜擢した。

[編集] つかこうへいの演出指導を受けた歴代著名人

    • この他にも、映画版『蒲田行進曲』に出ていた縁で、松坂慶子も自身のコンサートにおいて、つかの演出指導を受けている。 また、作詞家の大津あきら、作曲家のからさき昌一は、つか劇団の音楽担当として深く関っていた。

[編集] 主な戯曲・脚本

  • 熱海殺人事件
  • 初級革命講座 飛龍伝
  • 売春捜査官
  • 戦争で死ねなかったお父さんのために
  • 郵便屋さんちょっと
  • 弟よ!
  • 出発
  • 松ヶ浦ゴドー戒
  • 今日子
  • 蒲田行進曲
  • 銀ちゃんが逝く
  • 幕末純情伝
  • 広島に原爆を落とす日
  • ストリッパー物語 (原題:ヒモのはなし)
  • 寝取られ宗介
  • ロマンス (原題・いつも心に太陽を)
  • 二代目はクリスチャン
  • この愛の物語
  • リングリングリング
  • 二等兵物語
  • つか版・忠臣蔵
  • ペエスケ ガタピシ物語
  • 金田一耕助の冒険 (ダイアローグ・ライター)

[編集] 著書

  • 熱海殺人事件 新潮社 1975 のち角川文庫 

(郵便屋さんちょっと,初級革命講座飛竜伝,熱海殺人事件,出発)

  • 戦争で死ねなかったお父さんのために 新潮社 1976

(巷談松ケ浦ゴドー戒,生涯)

  • 小説熱海殺人事件 角川文庫 1976
  • 初級革命講座飛龍伝 角川文庫 1977
  • 弁護士バイロン 角川書店 1977 のち文庫 
  • あえてブス殺しの汚名をきて 角川書店 1977 のち文庫 
  • ジャイアンツは負けない 角川文庫 1979
  • 戦争で死ねなかったお父さんのために 新潮文庫 1979

(郵便屋さんちょっと.初級革命講座 飛龍伝.熱海殺人事件.出発)

  • いつも心に太陽を 角川書店 1979 のち文庫 

(ロマンス.惜別.弟よ!.見合い写真.かけおち.ポックリ・ソング.ヒモのはなし.断絶)

  • 傷つくことだけ上手になって 角川書店 1981
  • 蒲田行進曲 角川書店 1981 のち文庫、光文社文庫  
  • つかこうへいによるつかこうへいの世界 白水社 1981 のち角川文庫 
  • つかへい犯科帳 山藤章二絵 角川書店 1982 のち文庫 
  • 戯曲蒲田行進曲 角川書店 1982
  • つかへい腹黒日記 角川書店 1982 のち文庫 
  • 定本ヒモのはなし(出発)角川書店 1982
  • 寝盗られ宗介 角川書店 1982 のち文庫、光文社文庫  
  • シナリオ蒲田行進曲 角川文庫 1982
  • つか版・忠臣蔵 角川書店 1982 のち文庫 
  • つかへい腹黒日記 part 2 角川書店 1983 のち文庫 
  • 青春かけおち篇 角川書店 1983 のち文庫 
  • この愛の物語 角川ノベルズ 1983 のち文庫
  • つか版・女大学 角川書店 1984 のち文庫 
  • ストリッパー物語 角川書店 1984 のち文庫 
  • ハゲ・デブ殺人事件 角川書店 1984 のち文庫 
  • 嫁ぐ日'84 日本放送出版協会 1984
  • 戦争で死ねなかったお父さんのために 角川文庫 1984

(巷談松ケ浦ゴドー戒.生涯)

  • つか版・男の冠婚葬祭入門 角川書店 1985 のち文庫 
  • 二代目はクリスチャン 角川文庫 1985
  • 井戸のある街 第1話 角川書店 1985 のち文庫 
  • シナリオ二代目はクリスチャン 角川文庫 1985
  • 国ゆたかにして義を忘れ 井上ひさし共著 角川書店 1985
  • シナリオ青春かけおち篇 角川文庫 1986
  • 広島に原爆を落とす日 角川書店 1986 のち文庫、光文社文庫  
  • 長島茂雄殺人事件 ジンギスカンの謎 角川ノベルズ 1986 のち文庫 
  • スター誕生 角川書店 1986 のち文庫
  • シナリオ熱海殺人事件 角川文庫 1986
  • 青春父さんの恋物語 角川書店 1986 のち文庫、「ロマンス」光文社文庫 
  • かまっておんど 朝倉摂絵 フジテレビ出版 1987
  • こころくんこころさん 同 フジテレビ出版 1987
  • 銀ちゃんが、ゆく 蒲田行進曲完結篇 角川書店 1987 のち文庫 
  • つかこうへい戯曲シナリオ作品集 1-3 白水社 1987-89
  • 弟よ! 角川書店 1987 のち文庫 
  • ふしぎなクリスマスケーキ 朝倉摂絵 扶桑社 1987
  • 井戸のある街 第2話 角川書店 1988 のち文庫 
  • 菜の花郵便局 大人と子供のための童話 岩波書店 1988 のち角川文庫 
  • 幕末純情伝 竜馬を斬った女 角川書店 1988 のち文庫、光文社文庫  
  • 愛人刑事 角川ノベルズ 1989 のち文庫 
  • 井戸のある街 第3話 角川書店 1989
  • 戯曲幕末純情伝 白水社 1989
  • つかへい腹黒日記 part 3 角川文庫 1989
  • 現代文学の無視できない10人 インタビュー 集英社文庫 1989
  • 新熱海殺人事件 白水社 1990
  • 娘に語る祖国 光文社 1990 (カッパ・ホームス) のち文庫 
  • 飛竜伝'90 殺戮の秋 白水社 1990
  • 竜馬伝 野望篇 角川書店 1991 のち文庫
  • 邪馬台国の謎 演劇入門 白水社 1991
  • 竜馬伝 青春篇 角川書店 1991 のち文庫 
  • リング・リング・リング 女子プロレスリング純情物語(戯曲)白水社 1991
  • 明日、恋する貴方に 光文社 1992 のち文庫 
  • 熱海殺人事件 ザ・ロンゲスト・スプリング 決定版 白水社 1992
  • 飛竜伝 ある機動隊員の愛の記録 決定版 白水社 1992
  • 竜馬伝 決死篇 角川書店 1993 のち文庫 
  • リング・リング・リング 女子プロレスリング純情物語(小説)角川書店 1993 のち文庫
  • リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト フォト・シナリオ 長与千種 白水社 1993
  • つかこうへい傑作選 1-7 メディアファクトリー 1994-96 
  • 銀幕の果てに 集英社 1994 のち文庫 
  • 女優になるための36章 主婦と生活社 1995 「あなたも女優になろう」光文社文庫
  • つかこうへい戯曲シナリオ作品集 4 白水社 1996
  • 人は幸せになるために生まれてきたのです 光文社 1996
  • 薔薇ホテル 角川書店 1996
  • あるキャッチボール屋さんの悲劇 井戸のある街その後 角川文庫 1996
  • 熱海殺人事件売春捜査官 メディアファクトリー 1996
  • 寝盗られ宗介'96・ロマンス'97 三一書房 1997
  • 飛竜伝 神林美智子の生涯 集英社 1997 のち文庫 
  • 娘に語る祖国 「満州駅伝」-従軍慰安婦編 光文社 1997
  • 高校生のための実践演劇講座 第3巻 白水社 1997
  • つかこうへい'98戯曲集 三一書房 1998

(寝盗られ宗介、モンテカルロ・イリュージョン、売春捜査官、サイコパスー木村伝兵衛の自殺、ロマンス、銀ちゃんが逝く)

  • 戯曲 新・幕末純情伝 演劇ぶっく社 1999
  • つかこうへいの新世界 htwi:art visual「ヒッティ」 メディアート出版 2005
  • つか版誰がために鐘は鳴る 主婦と生活社 2006

[編集] 主な楽曲

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月17日 (火) 06:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【つかこうへい】変更履歴

ご利用上の注意