なにわ筋線
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なにわ筋線(なにわすじせん)とは、大阪府大阪市浪速区の関西本線JR難波駅および南海汐見橋線汐見橋駅と、同市淀川区の新大阪駅を結ぶ計画の合計10.2kmに亘る鉄道路線。
大阪府および大阪市の提案により、2004年の近畿交通審議会答申第8号で「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として盛り込まれた。暫く手付かずの状態であったが、2009年4月17日に西日本旅客鉄道(JR西日本)や関西大手私鉄5社・大阪府・大阪市・関西経済界の首脳が懇談会を開催して、大阪中心部と関西空港を30分台でつなぐ「なにわ筋線」について、建設が必要との認識で一致した[1]。
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[編集] 概要
なにわ筋の地下を通り、大阪市を縦に貫通する路線として計画されている。計画通り完成すれば、西日本旅客鉄道(JR西日本)と南海電気鉄道(南海電鉄)によって、大阪の陸路の玄関口である新大阪駅、空路の玄関口である関西国際空港と大阪の都心部である梅田、中之島、難波が一直線に結ばれる[2]。建設総額は3000~4000億円と見積もられている[3]。しかし、大阪市および大阪市交通局の財政が悪化し、実現を遠ざけているとされる。
太田房江大阪府知事(当時)を会長とする近畿開発促進協議会(2007年6月解散)の2007年6月の協議では、なにわ筋線を「大阪都心を南北に縦断する都市交通線として重要である」とし早期具体化を示した[4]。また、2008年11月には、橋下徹大阪府知事が、大阪の都市軸を東西に広げるためのインフラ整備の一環として、大阪北ヤード - JR難波間の建設を挙げている[5]。
2009年になって、国土交通省がJR西日本、南海電鉄、大阪府、大阪市からなにわ筋線建設に向けた基本合意を取り付ける方針であるとの報道がなされた[3]。大阪北ヤードの大規模再開発に合わせて梅田貨物線の地下化と北梅田駅(仮称)の設置が予定されており、北梅田駅付近 - 新大阪駅間の設備をなにわ筋線と共用することで事業費を圧縮できるとされる[2]。
JR西日本は関西本線(大和路線)のJR難波駅を1996年に地下化している。この地下化でJR難波駅のホームの形態は頭端式から通過式に変更され、なにわ筋線との接続・直通を意識した構造になった。一方、南海電鉄は1990年になにわ筋線の竣工と同時に南海高野線(汐見橋線)の汐見橋駅 - 木津川駅間 1.5km を現経路の地下へ移設し、汐見橋駅、芦原町駅を地下駅にする構想を発表した[6]。一方、2009年4月17日の官民トップによる懇談会では、南海電鉄は御堂筋線の混雑緩和や事業性などの観点から、難波駅での接続構想も示している[1]。
[編集] 運行形態
JR西日本と南海の空港アクセス列車の運行が想定されている。JR難波駅からは主にJR阪和線の電車が直通するが、梅田貨物線を通る特急「はるか」や「くろしお」系統はすべてなにわ筋線経由に移行するとされている。
一方、汐見橋駅からは南海電鉄の電車が直通する予定である。ターミナル駅が難波駅のみで、JRに対し劣勢である特急「ラピート」も直通すると見られている(この場合はターミナルである難波駅を経由しないことになる)が、具体的には決まっていない。
[編集] 駅一覧
運輸省(当時)都市鉄道調査(2001年3月に最終報告書の概要が公表)によると、設置駅および建設ルートはおおむね以下の通りである[7]。 全駅大阪府大阪市に所在。
| 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|
| 新大阪駅 | - | 0.0 | 東海旅客鉄道:東海道新幹線 西日本旅客鉄道:山陽新幹線・東海道本線(JR京都線)・おおさか東線(2019年春開業予定) 阪急新大阪連絡線(事業化に向け検討中) |
淀川区 |
| 中津駅(仮称) | 阪急電鉄:神戸本線・宝塚本線 大阪市営地下鉄:■御堂筋線 |
北区 | ||
| 北梅田駅(仮称) | 西日本旅客鉄道:東海道本線(JR京都線・JR神戸線)・大阪環状線(大阪駅)・JR東西線(北新地駅) 西梅田・十三連絡線(仮称、事業化に向け協議中) 大阪市営地下鉄:■御堂筋線(梅田駅)・■四つ橋線(西梅田駅)・■谷町線(東梅田駅) 阪急電鉄:神戸本線・宝塚本線・京都本線(梅田駅) 阪神電気鉄道:阪神本線(梅田駅) |
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| 福島駅(仮称) | 西日本旅客鉄道:大阪環状線(福島駅)・JR東西線(新福島駅) 阪神電気鉄道:阪神本線(福島駅) |
福島区 | ||
| 玉江橋駅(仮称) | 京阪電気鉄道:京阪中之島線(中之島駅) | 北区 | ||
| 西本町駅(仮称) | 西区 | |||
| 堀江駅(仮称) | 大阪市営地下鉄:■長堀鶴見緑地線(西大橋駅) | |||
| ここから、JR難波駅方面と汐見橋駅方面へ分岐 | ||||
| JR難波駅 | 西日本旅客鉄道:関西本線(大和路線) 大阪市営地下鉄:■御堂筋線・■四つ橋線・■千日前線(難波駅) 南海電気鉄道:南海本線(難波駅) 近畿日本鉄道:近鉄難波線(大阪難波駅) 阪神電気鉄道:阪神なんば線(大阪難波駅) |
浪速区 | ||
| 汐見橋駅 | 南海電気鉄道:南海高野線(汐見橋線) 阪神電気鉄道:阪神なんば線(桜川駅) 大阪市営地下鉄:■千日前線(桜川駅) |
|||
[編集] 答申など
- 1982年2月の鉄道網整備調査委員会(大阪府と大阪市との合同構想)の計画
- 区間・経路:
- 新大阪駅 - なにわ筋 - 湊町駅(現在のJR難波駅)間
- 新大阪駅 - なにわ筋 - 岸ノ里駅(現在の岸里玉出駅)間
- キロ程:約12km
- 1989年5月31日の運輸政策審議会答申10号
- 2005年までに整備する事が適当である区間
- 新大阪 - 梅田北 - なにわ筋 - 湊町駅・汐見橋
- 2005年までに整備に着手する事が適当である区間
- 十三 - 梅田北(なにわ筋連絡線)
- 2004年10月8日の近畿地方交通審議会答申8号
- 中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線
- 新大阪 - 北梅田 - 玉江橋(京阪中之島線・中之島駅) - 堀江(大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線・西大橋駅) - JR難波駅・南海汐見橋
- 西梅田 - 北梅田 - 十三(大阪市交3号線(大阪市営地下鉄四つ橋線)延伸(西梅田・十三連絡線(仮称))
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ a b 『なにわ筋線推進へ合意』 日経ネット関西版 2009年4月18日
- ^ a b 新大阪-ミナミ-関空 新線「なにわ筋線」、計画再始動 (asahi.com 鉄道、2009年2月15日付)
- ^ a b 地下鉄なにわ筋線整備へ 橋下知事と金子国交相会談 (MSN産経、2009年2月21日付)
- ^ 平成19年度近畿圏整備に関する重点事項PDF
- ^ 「大阪の主軸を西に」 橋下知事が新都市構想 (MSN産経、2008年11月27日付)
- ^ 「南海高野線の汐見橋-木津川間を地下化 なにわ筋線竣工時に」『朝日新聞』大阪朝刊3頁、1990年8月17日付
- ^ 鉄道ジャーナル2001年8月号『都市鉄道調査 最終報告(続)』(佐藤信之)
最終更新 2009年8月25日 (火) 20:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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