まあだだよ
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| まあだだよ Madadayo |
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|---|---|
| 監督 | 黒澤明 |
| 製作 | 黒澤久雄 |
| 脚本 | 黒澤明 |
| 出演者 | 松村達雄 香川京子 井川比佐志 所ジョージ |
| 音楽 | 池辺晋一郎 |
| 撮影 | 斎藤孝雄 上田正治 |
| 編集 | 黒澤明 |
| 配給 | |
| 公開 | 1993年4月17日 |
| 上映時間 | 134分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『まあだだよ』は、黒澤明監督の日本の映画作品。黒澤明の遺作となった。1993年東宝公開。 内田百閒の随筆を原案に、戦前から戦後にかけての百閒の日常と彼の教師時代の教え子との交流を描いている。黒澤作品の前・中期に見られる戦闘・アクションシーン等は皆無。終始穏やかなトーンで話が進行する。百閒を演じる松村達雄と妻役の香川京子、そして教え子役の所ジョージなど、出演者の好演が光る。黒澤作品として期待を集めたが、興行的には失敗した[1]。
目次 |
[編集] あらすじ
法政大学のドイツ語教師・百閒先生は随筆家としての活動に専念するため学校を去ることになり、学生たちは『仰げば尊し』を歌って先生を送る。職を辞したのちも、先生の家には彼を慕う門下生たちが集まり、鍋を囲み酒を酌み交わす。先生には穏やかな文士生活が訪れるはずであった。しかし時代は戦争の只中、先生も空襲で家を失ってしまう。妻と二人、先生は貧しい小屋で年月を過ごすことを余儀なくされるが、戦後門下生たちの取り計らいで新居を構えることを得る。昭和21年、彼らは先生の健康長寿の祝いのために「摩阿陀会」なる催しを開く。なかなか死にそうにない先生に「まあだかい?」と訊ね、先生が「まあだだよ!」と応える会である。月日は経ち、17回目の「摩阿陀会」は先生の喜寿のお祝いも兼ねて盛大に開かれる。門下生たちの頭にも白いものが交り、彼らの孫も参加したこの会で、先生は突然体調を崩してしまう。大事をとって帰ることになるが、かつての教え子たちは昔と同じように『仰げば尊し』を歌って会場を後にする先生を送るのだった。その夜、付き添った門下生たちが控える部屋の奥で、先生はおだやかに眠る。夢の中、かくれんぼをしている少年は、友達に何度も「まあだだよ!」と叫ぶ。少年が見上げた夕焼けの空が、やがて深く彩られ、夜になっていくところで映画は終わる。
[編集] キャスト
- 内田百閒:松村達雄
- 奥さん:香川京子
- 高山:井川比佐志
- 甘木:所ジョージ
- 桐山:油井昌由樹
- 沢村:寺尾聰
- 小林:日下武史
- 亀山:小林亜星
- 多田:平田満
- 古谷:渡辺哲
- 北村:頭師孝雄
- 三井:松井範雄
- 平野:杉崎昭彦
- 村山:冷泉公裕
- 太田:岡本信人
- 石川:竹之内啓喜
- 高山の息子:吉岡秀隆
- 地主:山下哲夫
- 土地を買った男:草薙幸二郎
- 肉屋の親父:谷村昌彦
- 馬丁:久世浩
- 猫を抱いたお婆さん:本間文子
- 魚屋の娘:鈴木美恵
- 酒屋の御用聞き:頭師佳孝
- 内田百閒の少年時代:西亨大
- 巡査:桜金造
- 巡査:板東英二
- 駅長:加藤茂雄
- 馬方:都家歌六
[編集] エピソード
スタッフの野上照代は、東京で出版社に勤めていた時に原稿を受け取りに内田百間の家を訪れ、本人と面会した事がある。おみやげの日本酒を見せると、急に態度が変わり、ご機嫌になったという。 (DVD音声解説の野上照代の発言)。
黒沢清監督は「黒澤明では『まあだだよ』が好き。あっこ(あそこ)まで行ったら最早凄いよね」と語っている。
ビートたけしは黒澤に「俺は(役に)使わないの?」と訊いた事があった。しかし、黒澤は「使わないよ。お前言う事聞かないじゃないか」と言ったという。たけしは「所使ったじゃない」と言うと、「あれは役者じゃ無いじゃないか」と返したという。たけしによれば、黒澤は犬や猫の様な感覚で所を起用したらしい。たけしはそれを所に伝えると「それで黒澤さん、俺の時何にも文句言わなかったんだ~」と呟いたという。
この作品にからめて黒澤は周囲に対し、「これが最後の作品ですかね?」「まあだだよ」などと冗談をいっていたという。(FM東京『ジブリ汗まみれ』第25回の黒澤和子の発言)。
香川京子の演技があまりに見事だったので、脚本でも指示が無く、指導もしていない。監督は現場でもほとんど見ていないという(『宮崎駿 黒澤明 対談』、1993年05月06日 )。
登場する猫は重たかったので抱くときは苦労したという。また、暴れることもあったので眠くなるような薬を飲ませて撮影したらしい(NHK『私と黒澤明』 香川京子の発言)。
馬鹿鍋のシーンでは本物の馬肉と鹿肉が用意された。黒澤は「わからないから、他の肉でもいい」とこだわらなかったのだが、助監督の配慮である。井川比佐志は馬肉と鹿肉は食べられないということで、助監督に頼んでわざわざ自分用に他の肉を用意してもらったものの、鍋の中に入れると、どれがその肉かわからなくなってしまい結局、ごぼうしか食べられなかったという。
ラストの夕焼け空にはハリウッドから輸入した「サイレント・フロスト」というコンピュータ制御のシステムが使われている。この夕焼け空は「雲名人」ともいわれる島倉二千六の手によるものである。
劇中で登場人物が歌ったり、街頭スピーカーから流れてきたりする以外の音楽としてはヴィヴァルディの「調和の霊感」第9番の第2楽章が使われているのみだが、この演奏(CD録音)を指揮しているエンリコ・シモーネは 「乱」以降の作品で助監督のひとりとして参加している、イタリア人ビットリオ・ダル・オレの伯父である。 (http://www.tokyo-calendar.tv/art_culture/0902a_01.html)
[編集] 註
- ^ 成田豊「私の履歴書25」、『日本経済新聞』2008年8月25日付、40面。
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最終更新 2009年11月18日 (水) 16:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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