もぎり
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語源は「無理に引きちぎる」という意味の他動詞「もぐ」(蝶の羽を〜)と、その自動詞「もげる」(人形の腕が〜)。ここから梨・林檎・柿などの「成熟した果実をひねり取る」という意味の他動詞「もぎる」が派生、その名詞形が「もぎり」である。
今日「もぎり」は、この語がもつ本来の意味の他にも、以下の意味で用いられている:
- トマト・ナス・ピーマン・キュウリ・カボチャなどの野菜を摘むこと。成長した果実をひねり取ることからの連想。
- 東北、特に相馬地方に顕著な方言で、トウモロコシの一粒ひとつぶを指で取ること。
- 劇場・映画館・競技会場などの入場口や受付で、入場券の半券をもぎ取ること。元は「大入りの観客を得る」ことを「大収穫を得る」にかけた演劇界の業界用語だったが、これが次第に大勢の観客が集まる他の分野へと波及した。
- 上記のもぎりを行う係の者。
・うら若き女性のもぎりのことを特に「もぎり嬢」ともいう。
・大相撲本場所の木戸口でもぎりをしているのは往年の関取だった親方たちである。 - ドットインパクト式プリンター用の印刷用紙から「耳」(左右の掛かり穴のある部分)を切り離すこと。上記 3 でもぎ取られる入場券の半券には通常ちぎりやすいようにミシン目が打ってあることからの連想。
- 自動車修理工場などで、ある車にすぐにどうしても必要な部品を、やむを得ず別の車から取り外すこと。無理に引きちぎることからの連想。
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