ホーム・アンド・アウェー

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ホーム・アンド・アウェイ(Home and Away)とは、主に団体競技において、対戦する2チームがそれぞれのホームタウンで1度ずつ計2回対戦する、対戦方式のこと。

目次

[編集] 概説

ホームタウン側のチーム(あるいは、試合を主催する側のチーム)のことをホームチームといい、ホームタウンで行う試合をホームゲームという。一方、ホームチームと対戦する相手チームのことをアウェイチームあるいはビジター(visitor)といい、アウェイチームの立場で行う試合をアウェイゲームあるいはロードゲーム(road game)という。特定の2チームの組み合わせについて、ホームゲームとアウェイゲームを1試合ずつ行うことから、この対戦方式がホーム・アンド・アウェイと呼ばれるようになった。

Jリーグなどのサッカー日本プロ野球メジャーリーグといった野球のリーグ戦では通常、この方式で行う(野球では「ホーム・アンド・ビジター」という表現が一般的であるが、最近はサッカーの影響でアウェイと言う場合も増えている。)

[編集] 利点

ホームタウンでの試合は、ホームチームのほうが施設やその他の環境に慣れている点で、概して有利である。また、地元のファンの声援を受けられることや、それに伴う判定への影響(ホームタウンディシジョン)など、ホームチームに有利に働く要素は多い。国際試合などでは特にそうした傾向が強い。ホーム・アンド・アウェイ方式を用いることで、このような開催場所による有利不利を均等化することが期待される。

また、リーグ戦を通した試合数が増えることによる興行収入の増加、またホームタウンで試合を開催することによる安定した観客動員の確保など、特にプロスポーツにおける興行面での利点もある。

[編集] 欠点

ホームゲームの開催順序や時期に依存した有利不利が発生する可能性は残されており、これを均等化するのは事実上不可能である。特にホーム・アンド・アウェイの2試合によって必ず勝敗を決する必要がある場合(例:ノックアウトトーナメント)、2試合目の終了後に延長戦等を行うことになるため、後にホームゲームを行うチームが有利となってしまう(ただし、サッカーで延長戦までにわたりアウェーゴール制度を採用している場合、延長戦で双方に得点が入った末同点で終了すると、アウェイチームの勝ちとなるため、アウェイチームが一概に不利とも言い切れない)。また、プロ野球のプレーオフや日本シリーズのように、勝利数の差によって勝敗を決める場合には試合数を奇数にせざるを得ないといった問題もある。ただし、こうした有利不利の差異は許容範囲として甘受されることも多い。

また、ホームタウンのファンによる応援は時として度を超え、治安上の問題に発展するケースがある。こうした場合、問題が発生した試合のホームチーム側に何らかの制裁が課されることもあり、また問題を未然に防ぐためにホーム・アンド・アウェイ以外の方式を採用する場合もある。

ホーム・アンド・アウェイ方式による試合数の増加は、一方で移動距離や日程をも増加させるため、特に学生などのアマチュアスポーツにおいては負担となる。また、世界規模の大会となると、移動行程の問題から事実上ホーム・アンド・アウェイ方式は不可能であると考えられている。

[編集] 代替方式

ホーム・アンド・アウェイの欠点を考慮し、試合の一部または全部を以下のような方式で行うこともある。

  • 中立地方式。セントラル方式のうち、特に参加する各チームのホームタウンでない場所を選定して試合を行う。セントラル方式よりは公平性が高いと言えるが、開催地における両チームの習熟度・人気等の面で必ずしも十分な公平性が保てるとは言えない。2004年まで開催されたトヨタカップサッカーは、かつてはホーム・アンド・アウェイ方式であったが、治安や日程面の問題から中立地方式に変更された。サッカーのUEFAチャンピオンズリーグのように、準決勝まではホーム・アンド・アウェー方式を採用し、決勝戦のみを中立地方式で行うトーナメント戦もある。ただし、決勝戦開催地は早い時点で決められるため、場合によっては決勝進出チームのホームグラウンドが会場となってしまうこともありうる(1957年レアル・マドリード、1965年インテル・ミラノ、1984年ASローマの3例。ローマ以外はホームチームが勝利)。NFLスーパーボウルも中立地方式であるものの、こちらも開催地は早い段階で決定されるためやはりホーム開催となる場合もありうるが、開催地を本拠とするチームが、そのシーズンのスーパーボウルに出場したことはこれまで一度もない。
  • ダブル・セントラル方式。2ヶ所の開催地で1ヵ所ずつ2回対戦する。ワン・エンド・ワンセントラル方式とも言う。特にアジア地区におけるサッカーの国別対抗リーグ戦でしばしば見られる方式である。自国のホームで試合をする機会のないチームにとって不利であるが、実力差があり過ぎてその2チーム以外に事実上突破の可能性や試合開催の運営能力がない場合に移動負担軽減のためと、ホーム・アンド・アウェイと試合数を合わせる場合に採用される。

[編集] その他

日本においては、特定スポーツのホームタウンとなっていない空白地域が多い。これらの地域でスポーツ振興を図り、また市場開拓を行うといった目的のため、特定チームがホームタウン以外の地域において試合を主催することが少なくない。このような場合でも、主催側をホームチームと呼ぶが、ホームであることの有利さはほとんど享受できない(例えば岡山県倉敷市マスカットスタジアムで行う広島東洋カープ阪神タイガースでは、広島が主催者でありながら、阪神ファンの方が多いということが慢性化している)。また、ホームスタジアムで試合を行うより観客動員、収入が期待できる場合、アウェー動員を見込んであえてアウェーチームのファンの多い地域で主催ゲームを行う場合もある(例-2008年新大分球場北九州市民球場で行われた横浜ベイスターズ主催の福岡ソフトバンクホークス戦、1999年に行われた福岡ドームでのオリックス・ブルーウェーブ主催の福岡ダイエーホークス戦、1991年から1997年に行われていた岐阜市長良川球場での広島東洋カープ主催の中日ドラゴンズ戦)。JBLFリーグのようにホーム・アンド・アウェーに中立地開催を加える場合もある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年7月10日 (金) 03:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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