アウェーゴール
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アウェーゴール(英: Away Goals Rule)は、サッカーのホーム・アンド・アウェー方式による2チーム間での対戦において、その勝敗(勝ち上がるチーム)を決定する必要がある場合に多く採用されている勝敗決定方式の一つである。
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[編集] 概要
クラブチーム間で争われる国際公式戦(UEFAチャンピオンズリーグ、アジアチャンピオンズリーグなど)や、ワールドカップ予選のプレーオフなどでは、対戦するそれぞれのチームのスタジアムで試合を行うホーム・アンド・アウェー方式が採用されており、2試合の通算スコアによって成績を決定している。しかし、2試合の得点が同じ場合、単なる通算スコアの比較では両チームの勝敗が決まらず、勝ち上がるチームを決定できない。そこで、このような場合、アウェーでの獲得得点の多いチームを勝ちとする方式で勝敗を決定する。
アウェーでの得点も同じ場合は延長戦を行うが、延長戦で両チームが得点し同点となった場合も、このルールが適用されることがあり、その場合はアウェーチームの勝利となる。採用しない場合では単純にアウェーチームが不利となるが、延長にも適用する方式だと、アウェーチームの1点が非常に重みを持つため、不利とは一概に言い切れなくなる。なお、日本においては、延長戦では採用されていない。
同じ1点差の勝ち(負け)でも、無失点(無得点)で終わるのと1点でも取られる(取る)のとでは大きな差が生じ、また、スコア展開によっては差をつけて勝っていても1失点も許されないなど、緊張感のある方式である。
[編集] 名称について
かつてはルールに「アウェーゴール2倍」という記述があり、これに従って「アウェーゴール2倍ルール」などといった呼び方がされていたが、多分に誤解を招く可能性があるため、近年ではこの呼び方は通常使われない。
例えば、AチームとBチームの対戦において、第1レグ(Aのホームゲーム)が A 4-2 B、第2レグ(Bのホームゲーム)が B 1-0 A となった場合、トータルスコアでは A 4-3 B となり、Aチームの勝ちである(トータルで同点ではないため、アウェーゴール数の比較には至っていない)。しかし、「アウェーゴール2倍」と呼ぶと、単純にアウェーゴール数を2倍した A 4-5 B でBチームの勝利と勘違いする可能性が出る。
繰り返しになるが、本ルールの趣旨は飽くまでも「2試合での実スコア合計が同じだった場合に限り、アウェーゴール数の大小を勝敗の決定材料に加える」ことである。「2倍」の文言も、「アウェーゴール数の大小」の表現を「アウェーゴールの優越性」に置き換えたものであるが、その優越性の真部分集合に過ぎない(数学的には「n倍(n>1)」で証明可能)。
[編集] 制度趣旨
かつては単に2戦での得失点差のみを比較し、これが同じであれば第2レグで延長戦を行い、それでも決着が付かなければPK戦を行うことになっていた。
サッカーはホームとアウェーの有利不利が比較的顕著に出るスポーツと呼ばれ(ホームタウンディシジョンなども参照)、また、多少強い相手に対して、あるいは多少不利な状況下でも、守りを固めれば0-0の引き分け(スコアレスドロー)に持ち込める可能性が高い。
そこで、不利とされるアウェーゲームを、とにかく引き分けか、最悪でも僅差の敗戦で乗り切り、ホームゲームで多くの得点を挙げて勝ち上がるという戦術が流行した時期があった。しかし、このような方法が流行し、アウェーチームが守りを固めるようになると、得点の入らないスペクタクル性の乏しい面白くないゲームになりがちであった。
また、従前のルールでは第2レグが延長戦になることが多く、両チームが延長戦への体力温存のため、第2戦の前後半90分の運動量を落としてしまう傾向も見られた。加えて、延長戦でも決着が付かずPK戦になることも多かったが、PK戦は偶然の要素が強く、これにより勝ち上がりチームが決まってしまうのはあまり面白いことではない。
そこで、アウェーゲームで積極的にゴールを奪うインセンティブを与え、また両チームが前後半90分で全力を尽くせるようにしゲームを面白くすべく、このようなルールが導入されるようになった。
このルール下では、第1レグのアウェーチームがその試合を無得点で終わることは、かなりのリスクが生ずることになる。例えば、第1レグが0-0だった場合、第2レグが1-1以上の(スコアレスではない)引き分けだと、第1レグのアウェーチームが敗退することになる。また、第1レグが0-1の敗戦だった場合は、第2レグのホームゲームでは2-1や3-2で勝っても敗退になるのであり、無失点で勝つか、失点した場合は2点差をつけて勝たねばならないという難しいミッションが残ることになる。逆に、同じくアウェーの第1レグで負けたとしても、そこで1点でも取っておくと第2レグの様相は相当に異なる事になる。
[編集] 実際の採用・適用例
日本では、2003年に行われたFIFA女子ワールドカップUSA2003予選 プレーオフで採用。このときは日本が1勝1分であったため適用にならなかった。その後、2006年Jリーグヤマザキナビスコカップ(決勝戦を除く決勝トーナメント)と同年のJ1・J2入れ替え戦で採用され、ナビスコカップ決勝トーナメント準々決勝の川崎フロンターレ対浦和レッドダイヤモンズで初めて適用された。その内容は、川崎が第1戦をアウェーで3-4で負け、第2戦はホームで2-1で勝利し2戦1勝1敗となり合計得点も5-5となったため、アウェーでのゴール数(3-1)により川崎の準決勝進出となった。また、入れ替え戦でも採用初回で初適用となった(詳細は同記事参照)。
最終更新 2009年11月7日 (土) 12:14 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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