アシダカグモ
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| アシダカグモ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() コオロギを捕食するアシダカグモ |
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Heteropoda venatoria Latreille, 1804 |
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| アシダカグモ | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Brown huntsman spider |
アシダカグモ(脚高蜘蛛、学名:Heteropoda venatoria)は、アシダカグモ科に属するクモの一種。あるいは、アシダカグモ科のクモの総称。この記事では前者について主に記述する。
[編集] 概要
網を張らない徘徊性のクモで、全世界の熱帯・亜熱帯中心に分布する。日本には茨城県以南の本州・四国・九州地方に生息し、冬季に着雪のある北海道・東北・石川県以北で確認された例はないとされるが、富山県・黒部峡谷の屋内施設でも見られ、主食とするゴキブリの勢力を追いかける形で、交通機関などでの人為分布が進んでいると考えられる。帰化種で、元来日本には生息していなかったが、輸入果物などに紛れ込んできた(別名をバナナグモとも言う)という説と、江戸時代にゴキブリ退治用として人為的に輸入したとの説もある。
夜行性で薄暗い所を好む。日本では主に人家で見られ、日中は雨戸袋や天井裏、家具の隙間などに隠れていることが多い。また、この他公園など屋外のトイレに行くと、よく便器や壁などにへばりついていることがある。
日本に生息する徘徊性のクモとしてはオオハシリグモ(南西諸島固有)に匹敵する最大級で、成体の体長は20mm~30mm、全長(足まで入れた長さ)は約100mm~130mmで、足を広げた大きさはCD1枚分くらい。オスはメスより少し体が小さく、触肢の先がふくらんでいる。肉食性で、成熟後は比較的大型の動物も捕食する。
なお、日本最大のクモは南西諸島に生息するオオジョロウグモで、メスは足を含めた全長が180mm前後に達する。アシダカグモの体色が比較的地味なのに対し、オオジョロウグモのメスは主に黒と黄色の模様で、派手である。
アシダカグモの平均寿命はオスが3~5年、メスが5~7年程度。日本に生息するメスは1年に2回(6~8月頃)産卵を行う。卵を糸で包んだ円盤形の卵嚢を口に咥え、子グモが孵化するまで餌を食べずに持ち歩く。孵化直前にこれを壁などに貼り付け、暫くの時間近くにいて見守る。子グモは7~10日後に出廬して風通しの良い場所へ移動、腹部から糸を出し、風に乗って糸とともに飛散する(バルーニング)。メスは10回、オスは8回の脱皮を経て、約1年で成体サイズとなる。
日本には、森林の落ち葉や枯れ木の下にも似たクモがいるが、これはコアシダカグモ(H. forcipata)といって別種である。アシダカグモよりやや小柄で足が短く、体色が濃い褐色である点が異なる。野外性のコアシダカグモは室内性のアシダカグモとは棲み分けているようである。また、南西諸島にはさらに大きなコアシダカグモがいる。
[編集] 人とのかかわり
その大きさから毒グモと勘違いされることも多いが、人間に影響する毒は持たない。同じくゴキブリ等を主食とするムカデとは違い、人間に対しての咬害も起こらない。基本的に臆病で、人間が近寄ると必死に逃げようとする(ただし、素手でつかむなどすると、防衛のため大きな牙で噛みつかれる恐れがある)。
そのグロテスクな姿や、床や壁をガサガサと這い回る不気味さから忌み嫌われる場合も多く、薄暗い場所で遭遇すると見る者に実物以上のインパクトを与えることがある。加えて、走るのがとても速く、捕まえるのは難しい。このことが輪をかけて嫌われる要因となっている。そのため、心理的に気分を害するとして「不快害虫」のレッテルを貼られることもある。実際は、人家内外に住まうゴキブリやハエ、小さなネズミなど衛生害虫を捕食してくれる「益虫」である。また、捕食中に他の獲物を見つけると、先の獲物をさし置いて新しい獲物を捕食しようとする習性があり、短時間に多数の害虫を捕らえる能力を持つ(昆虫学者の安富和男の著書『ゴキブリ3億年のひみつ』によると、アシダカグモが2・3匹いる家では、そこに住むゴキブリは半年で全滅するという)。
クモが捕食対象へ注入する消化液には強い殺菌能力があり、また自身の体もこの消化液で常時手入れを行う。アシダカグモも同様であり、食物の上などを這い回ることも無いため、徘徊や獲物の食べ殻が病原体媒介などに繋がる可能性は低い。
アシダカグモを駆除する必要がある場合は、殺虫剤などで殺すのではなく、アシダカグモの餌となるゴキブリ等の害虫を駆除した上で外に追い出すのがよい(アシダカグモ自体を殺しても、家に餌がある限りは何度でも侵入してくるため)。アシダカグモが住みにくい環境を保つことで、屋内に侵入するのを予防できる。
孵化した子グモはしばらく卵嚢の周りの壁にたむろしているが、これを発見した家人が手を加えると、次の瞬間に子グモたちはそこら中へと走り出す。この状況が「蜘蛛の子を散らす」という慣用句の語源となっている。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月6日 (金) 14:57 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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