アスパラガス

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アスパラガス

アスパラガス
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: アスパラガス属 Asparagus
学名
Asparagus L. (1753)

アスパラガス (Asparagus spp.) は、被子植物単子葉植物に属する多年生草本植物。クロンキスト体系ではユリ科に含めているが、分子系統学によるAPG植物分類体系ではクサスギカズラ科に属し、雌雄異株である。多くの種があり、石勺柏(せきちょうはく)とも呼ばれる。

のように見えるものは、実際は極端にほそく細かく分枝したであり、本来の葉は鱗片状に退化している。

目次

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最もよくこの名で呼ばれるのは、栽培作物のアスパラガス (A. officinalis) である。原産は地中海東部。和名はオランダキジカクシ(阿蘭陀(和蘭)雉隠)、オランダウド(阿蘭陀(和蘭)独活)、マツバウド(松葉独活)といい、成長すると細かく切れた葉に見える枝がキジが隠れることができるほど生い茂ることに由来する。アスパラと略称されることがある。

日本中国朝鮮には、自生種のキジカクシ (A. schoberioides)、 クサスギカズラ (A. cochinchinensis) などが分布する。キジカクシの茎は食用になり、クサスギカズラの根茎(天門冬)は薬用になる。

アスパラガス属の中には A. plumosusA. asparagoidesA. myriocladus など観葉植物にされるものがいくつかある。 江戸時代にオランダ船から鑑賞用として日本にもたらされたが、食用として導入されたのは明治時代。そして本格的な栽培が始まったのは大正時代からで、欧米への輸出用缶詰に使うホワイトアスパラガスが始まりであった。その後国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流となった。現在では生のホワイトアスパラガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭に並んでいる。 アスパラガスを食べると尿が強い臭いを発する人もいるが、これはアスパラガスに含まれる代謝物質によるもので害はない。

[編集] 栽培

本州中部では4月下旬頃から6月にかけて若芽が成長し、低温期は1日1回、高温期は1日2回収穫する。長さが25cmくらいに伸びた柔らかいを食用とする。土を被せ遮光栽培した白いものをホワイトアスパラガス(白アスパラ)といい、それに対して普通に育てた緑色のものはグリーンアスパラガスという。ドイツオーストリアでは白アスパラはSpargel(シュパーゲル)と呼ばれ、日本でいう筍のような春の味覚として珍重されている。近年、アントシアニン色素の多い紫色品種のアスパラガスが登場したが、加熱すると紫色は失われグリーンアスパラガスと変わらない外見になる。ホワイトアスパラガスの栽培には、土を被せず鉄道などの廃トンネルを利用した栽培も行われている。何れも家庭菜園でも容易に栽培可能。

雌雄異株であり、雄株のほうが勢いが強く収穫量も多いが、1年生株の促成栽培では雌株の方が茎径が太く、成育が旺盛である[1]。しかし、外見では見分けられないので、花が咲くまで待たなければならない。翌年の良質な芽の発生のためには、収穫しすぎない事と夏に茎が倒れずに十分に繁茂している必要がある。

繁殖は実生による。4月から5月にかけてが蒔き時であるが、収穫できる株に仕上げるまでに、2-3年かかる。春になると園芸店などに、その年から収穫できる苗が出回る。

アレロパシー作用があり、連作障害が起きる[2] [3]

主要産地は長野県中野市飯山市北海道富良野市栃木県大田原市鹿児島県日置市ほか、日本各地で露地栽培またはハウス栽培がされる。

出荷時期と産地の例、
  • 1.2月:秋田県、群馬県。促成栽培
  • 3.4月:九州
  • 5.6.7月:長野県、秋田県、北海道
  • 8.9月:秋田県、長野県、九州
  • 10.11月:輸入
  • 12月:秋田県、群馬県。促成栽培

[編集] 調理と保存

調理法として茹でる炒める焼くの方法があり、茹でたあと冷ましてサラダにしたりできる。冷蔵庫では、濡れた新聞紙等で包み乾燥を防止し立てて保存すると、鮮度と味を維持できる。コップなどで水を吸わせる際は水中にニンニクなどを入れると切り口の腐敗を防げる。

[編集] 栄養

ビタミンAビタミンB1ビタミンB2ビタミンCビタミンE葉酸アスパラギン酸などを含む。利尿作用がある。ちなみに、アスパラギン酸はアスパラガスから発見されたことにちなんで命名された。

[編集] 耐用年数

平成20年度税制改正において、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば平成20年4月1日以後開始する事業年度にかかるアスパラガスの法定耐用年数は11年となった。

[編集] 画像

[編集] 脚注

  1. ^ アスパラガス1年生株の生育と促成栽培での収量・品質の雌雄間差小泉 丈晴, 剣持 伊佐男, 町田 安雄. 2003. アスパラガス1年生株の生育と促成栽培での収量・品質の雌雄間差 . 園学研. 2: 275-278
  2. ^ 沖積土壌におけるアスパラガスの連作障害に対するアレロパシーの関与元木 悟, 西原 英治, 北澤 裕明, 平舘 俊太郎, 篠原 温. 2006. 沖積土壌におけるアスパラガスの連作障害に対するアレロパシーの関与 . 園学研. 5: 431-436
  3. ^ アスパラガス連作障害における活性炭を利用したアレロパシー回避技術の確立 元木悟(長野県野菜花き試験場)園芸学会アスパラガス研究小集会

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月20日 (金) 00:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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