アッガイ
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アッガイ(ACGUY)は、アニメ『機動戦士ガンダム』、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』などに登場する架空の兵器。ジオン公国軍の量産型水陸両用モビルスーツ。
目次 |
[編集] 機体解説
| アッガイ ACGUY |
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|---|---|
| 型式番号 | MSM-04 |
| 所属 | ジオン公国軍 |
| 開発 | ジオニック社 |
| 生産形態 | 量産機 |
| 頭頂高 | 19.2m(17mとする資料もあり) |
| 本体重量 | 37.9t |
| 全備重量 | 97.2t(98tとする資料もあり) |
| 出力 | 1,870kw(16,100馬力[要出典]) |
| 推力 | 109,600kg |
| 装甲材質 | 超硬スチール合金 |
| 武装 | 105mmバルカン砲×4 6連装ロケット弾ランチャー アイアンネイル 機関砲またはメガ粒子砲 |
| 搭乗者 | 赤鼻 イワノフ クラフト マジソン ラムジ(ラジムとする説もあり) |
ジオン公国軍は水陸両用モビルスーツ(MS)としてゴッグ、ズゴックの開発に着手したが、これらは高出力のジェネレーター搭載のため生産コストが高いという問題点を抱えていた。そこでコストを抑えた廉価版の水陸両用MSを開発することとなった。
ズゴックより後の開発着手だったが、先に完成したためより若い型式番号となっている。MSとしては初めて複座式コクピットを採用し、水陸両用MSの訓練用として用いられた。
高出力の水冷式熱核反応炉ではなく、生産コストを抑えるためザクIIのジェネレーターを流用・水冷式に改造した結果、発熱が抑えられパッシブ赤外線センサーに対するステルス性が高くなり、偵察任務などに使用されることが多かった。しかし出力の問題を抱えていたためジェネレーターを2基搭載とすることでこれを解決し、偵察時の移動中は1基のみを使用することで廃熱を抑えることで対応した。資料によっては装甲表面に電磁波吸収剤が塗布されていたともいわれる。
モノアイレールは横方向の全周ターレットに加え、上方向にも設置されているため不要な機能とも判断されるが、画面では頭部を回転させるシーンが頻出する。
武装は頭部に105mmバルカン砲を4門装備。他の水陸両用モビルスーツと同様に腕部に伸縮性のフレキシブル・ベロウズ・リムを採用し、右腕のみ格闘戦用に6本のクローを備え、その中心に機関砲、左腕部には6連装ロケットランチャーを装備する。ジャブロー投入の機体は実戦でクロー装備タイプにも関わらず、両腕より6連装ロケットランチャーによる攻撃を行っており、切替でクローとロケットランチャーを入れかえる機構をもった機体もあったようである。これら両腕の武装はユニット化による交換が可能となっているようで、機体により右腕の武装をメガ粒子砲としたもの、左腕または両腕にクロー装備にしたものなど仕様の異なるものもあった。
水中よりも湿地を中心とした陸上における機動性が高く評価され、ジャブロー攻略用のアッグガイ、ジュアッグのベースとして用いられた。
[編集] 劇中での活躍
『機動戦士ガンダム』では第30話に登場。シャア・アズナブル率いる特殊部隊が連邦軍本部ジャブローへ破壊工作のため潜入する際に使用された。潜入後ハッチから降りる際に赤鼻の機体を除く各機に2人ずつ搭乗していたのが確認できる。破壊工作に失敗し直ちに撤収を図るも、ガンダムの執拗な追撃を受けて潜入した4機が残らず撃破される憂き目に遭った。なお劇場版『哀・戦士編』ではガンダムとの直接交戦は無く、脱出中に背後から61式戦車にコクピットを直撃されて1機(赤鼻の機体)が撃破された。
安彦良和の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「土木作業用にも適した旧型MS」という設定になっており、むしろ同作でザクの原型として登場した「モビルワーカー」に近い機能を持っていた。また、腹部の帯状の装甲が前方に倒れ、股間部のハッチから兵員が乗降するためのタラップとなる機能が加えられ、1機あたりに搭乗できる人数も増えている。作中でジャブローにおいて撃破されたのは赤鼻機だけであるが、「シャア・セイラ編」の冒頭で、「逃げたのはズゴックだけ」と連邦軍調査部隊が言っていることから、他の機体も撃破されたものと推測される。他にも岡崎優の漫画の冒険王版ではシャア・アズナブルが搭乗。ジャブローでガンダムをあと一歩のところまで追いつめたが、ウッディ大尉によって阻止される。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では、右腕を失った状態でカレン・ジョシュアが搭乗する陸戦型ガンダムと交戦。カレン機の頭部を破壊し、善戦するも撃破されている。本作品に登場するアッガイはデザインがアレンジされている。
曽野由大の漫画『機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル』では、キスノ兄弟が搭乗しキャリフォルニアベースを目指して北米大陸を横断する物語が描かれた。
『機動戦士ガンダムΖΖ』ではサイド3のコロニー・タイガーバウムにてスタンパ・ハロイ所有の機体にハマーン・カーンが搭乗し、ズゴックを駆るジュドー・アーシタと交戦した。この機体は両腕が爪で、ホバリングも出来る。スタンパ邸内の他の機体と同様、コクピットのリニアシート化など、独自の改良が加えられていた模様。
なお、頭部のバルカン砲は今のところ初代の第30話で短時間確認されるのみである。
[編集] デザイン
アッガイには、水陸両用モビルスーツの頃から見られた監督の富野由悠季によるラフが存在しないが、一部には先にデザインされたアッグシリーズの準備稿、特にアッグガイの画稿をもとに安彦良和がデザインした、との説がある。
[編集] 設定の変遷
TV放映時にはアッガイに細かい設定は全く無かった。その後『ガンダムセンチュリー』において「ザクのジェネレーターを流用した複座練習機として開発され、潜入工作用の機体はF型と呼ばれ60機程が生産された」という設定が創作された。
腕部の武装については様々な設定が混在している。劇中ではメガ粒子砲を使用する描写はないものの、30話、61式戦車を撃破するシーンでメガ粒子砲と取れなくも無い描写と効果音が付いている。『MSV』では両腕ともメガ粒子砲、クロー装備となっている。設定画稿をよく見ると左腕はロケットランチャーだが、判別し難いため、1980年代末頃までは認知されていなかった。『機動戦士ガンダム 公式百科事典』では右腕のみメガ粒子砲、クロー装備、左腕は6連装ロケットランチャーとなっている。なお、旧1/100プラモデルの解説においては1982年の時点で既に右腕の砲身はバルカンとされていた。『週刊ガンダム・ファクトファイル』では腕部ユニットが換装可能と記述され、これまでの様々な設定に対応できる形となっている。
また、バンダイのプラモデル「1/100 MG(マスターグレード) アッガイ」の組立説明書においてジェネレーターを2基搭載するという設定が追加されている。これはザクII J型用ジェネレーター1基のみではメガ粒子砲を使うための出力を発揮できない矛盾を解消した新設定である。ただし、このキットではロケットランチャーと機関砲のみを装備している。
製造メーカーについては長らくジオニック社製とされており、前述のバンダイ・MGアッガイのキット(2005年)の解説でも「キャリフォルニアベースのZEONIC工廠製」と記されている。外部スタッフによる編集のエンターブレイン発行『機動戦士ガンダム公式設定集 アナハイム・ジャーナル』(2003年)のみ、スウィネン社にて開発・生産されたとの設定になっている。映像をもって公式とするサンライズの見解に従えば、前者のメーカーは『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』に登場しているが、後者はそもそも個人のウェブサイトで創作されたものであり映像作品は登場していないため、非公式という扱いになる。ただし、「アッガイがジオニック製」という描写も、同様に劇中には存在しない。
なお、ステルス機は1981年にF-117が開発されるまで存在していない。そのため、TVシリーズでの放映当時にはステルスという言葉自体が一般的ではなく、当時の資料にはアッガイとステルス性を結びつける記述は無い。ただし劇中、地球連邦軍がアッガイの接近に気が付いていない描写はある。偵察機として廃熱が少ないという設定は前述の『ガンダムセンチュリー』が初出である。そして『MSV』や各種ムックにおいて外部スタッフによりステルス性についての非公式設定が加わっていった。また同様に後付け設定である「鯨と誤認される」という設定は、目視ではなくセンサー(アクティブ及びパッシブソナー)での話であり、機体サイズはあまり関係ない。
[編集] 癒しキャラ・萌えキャラ化
本編ではすぐにやられてしまい全く活躍しないアッガイだが、放送終了後に時を経て「癒しキャラ」「萌えキャラ」という地位を確立した。頭でっかち、子供のような丸っこい体形に可愛さを見い出され、擬人化や変り種の改造、または風変わりなゲームプレーなど、独自のキャラクターとして進化している[1]。
2009年5月の静岡ホビーショーで「招き猫アッガイ」や「木登りアッガイ」など30体以上を出展した模型クラブ代表は、かっこよいイメージが固まったガンダムに比べ愛嬌があるアッガイには改造の余地が充分にあると語った。また、ガンダムファンで知られる橋爪紳也は、愛らしいキャラクターに溢れて育った本放送を知らない世代が、アッガイの魅力を再発見したと分析している[1]。
[編集] 1980年代
劇場版第2作『哀・戦士篇』のパンフレット裏表紙に掲載された、安彦良和のイラスト「小さな防衛線」での「体育座りポーズ」[1]により、「最もかわいらしいモビルスーツ」としてファンの間で認知されるようになった。 またイラスト中で2頭身にディフォルメされたことから、元祖SDキャラとも呼ばれる。
ガンプラ発売以前のガンダムファンは、女性が多く、「最初にファンになってくれたのは模型マニアではなく彼女達だ」と富野がコメントしている。最も女性に受けるメカはアッガイだという認識があったようだ。
1/100プラモデルには上記の事実を示すかの様に、「あたまでっかち」「涎掛けのような胴体」「蛸のような口」「小さな子供を思わせるような姿」といった、兵器とは思えない妙なセールスポイントが記されている。なお、平成以後の設定変更によってアッガイはガンダムより背が高くなり、体型の差もあって二周り以上大きい巨体で、対峙した画像をみると「かわいい」とは言いにくくなった。
[編集] 1990年代
1994年のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム EX-REVUE』に登場し、今度は「いじられキャラ」としてのイメージが決定付けられる事となる。他の登場モビルスーツに比べ非常に弱いとされたが、その一方で挙動が非常にユーモラスである。特に際立っていたのが勝利ポーズで、他のMSが銃を掲げたり、剣を振ったりするのに対して、アッガイは「くるくるハッフンどすこい」と通称される、全く異質のものだった。これにより、コメディリリーフとしての方向付けが固定化された。
また、漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』(ことぶきつかさ著)に登場する「アッガイファイト」の影響も大きい。『機動武闘伝Gガンダム』の「ガンダムファイト」のパロディ「アッガイファイト」を描いたこの作品で、アッガイは一気にアニメファンに浸透することとなる。このパロディシリーズは『新機動戦記ガンダムW』をも巻き込み、結果「ファーストガンダムを見たことは無いがアッガイは知っている」という女性ファンが増えるという現象を作り出した。また、この漫画の影響からか、後にゲーム『SDガンダム GGENERATION』ではシャイニングガンダムの設計にアッガイが必要となるケースも出るようになり、更に続編『SDガンダム GGENERATION-F-IF』のガンダムファイトEXモードでは、『機動武闘伝Gガンダム』の主人公ドモン・カッシュが大幅に改造強化されたアッガイに搭乗している。その他、プレイステーションの対戦格闘ゲーム『ガンダム・ザ・バトルマスターII』での登場機体の一つでもあり、その挙動は非常にコミカルなものである。
[編集] 2000年代
近年アッガイの知名度が向上したのは、2001年のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム 連邦vsジオン』によるものが大きい。このゲームのバージョンアップ版が稼働され、稼働から2ヶ月経ったころに「鹵獲モード」の存在が明らかになった。稼働当初は連邦はジオンのモビルスーツを、ジオンは連邦のモビルスーツを選べなかったが、鹵獲モードを開放することで敵軍の機体が使えるようになり、敵軍のモビルスーツはカラーリングが変わっているという要素もあった。このモードで選べる連邦軍版のカラーリングがドラえもんに似ているという声が高くなったこともあり、ドジだけど愛らしい、いわゆる萌えキャラとしての側面も持つように見なされていった(機動戦士ガンダム 連邦vsジオンも参照)。
またその一般普及には漫画家・大和田秀樹の『機動戦士ガンダムさん』がその先鋒を担っている[1]。ちなみに『ガンダムさん』ではシャア・アズナブルとララァ・スンが「昔はアッガイ好きと言っただけで変人扱いされたものだ」「良い時代になりましたね」という会話をしている。
その後、アッガイを萌えキャラとして扱った二次創作物が同人誌やインターネット上で次々と発表され、萌えキャラとしてのイメージに拍車をかけた。 最近では、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』にてジオン所属のプレイヤーでマッチングした4人全員(8人プレイが実装された以降は場合によっては8人全員)がアッガイを選び、そろってミサイル発射などコミカルな動きを楽しむ通称「アッガイ祭り」で盛り上がる事もあり、バンダイナムコゲームスの担当者も驚きとともに好意的に受け止めている[1]。
2009年稼働予定のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT』のゲームセンター向け案内資料では、
- 見開きで前作からの追加機体が一定の方向を向いているが、アッガイだけは逆の方向を向いている
- その見開き面の右下で赤鼻がポツリと登場している
- 裏面でカプルやデスティニーガンダムなどとショートストーリーを繰り広げている
と、制作者やバンダイナムコゲームスの資料作成者たちにも好感をもたれているように見受けられる描写がある[2]。また、「アルカディア」での攻略記事では他の新規参入組や前作続投組を差し置いて最初に登場した。しかも、同じ新規組のデスティニーガンダムやガンキャノンが1/4ページしか与えられなかったのに対し、1ページ分も与えられた程である。
なお萌えキャラとして扱われる場合、アッガイは幼稚園児~小学校低学年程度の女児(いわゆる幼女)のように擬人化されている事が多い。また、2ちゃんねる特有の発音の変化により「アガーイ」、「アガーイたん」と呼ばれる事もある。恐らく『ガンダム・ザ・バトルマスターII』での自機決定時ボイスからきているものと思われる[要出典]。
これらの事態がアッガイを表舞台へと引きずり出し、2005年にはマスターグレードキットがリリースされるまでに至った。 一般には「人気は今一つで需要がない」、「マスターグレード化の暁には、5万円位でないと商品化されないだろう」[3]と実しやかに言われていただけに、他のMGキットと同等の価格で発売され、ファンを驚かせた。
「リアリズムよりもアッガイらしい設計を心掛けた」キットとされるが、内部メカの造型はそれまでのシリーズのノウハウを導入した充実を見せる品となっている。また、関節の可動範囲も広く取られており、「体育座り」のポーズをとる事が出来る。この技術は後発のHCM-Proにも活かされ、組み立ての手間なしに座るアッガイが再現できる。更に2007年にはハイグレード・ユニバーサルセンチュリー版のキットもリリースされ、こちらでは「不良座り」のポーズをとる事が出来る。
作中にガンダムネタが多用されるケロロ軍曹においては、主人公のケロロがアッガイになるというエピソードも展開された。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年9月24日 (木) 12:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【アッガイ】変更履歴


