アナグマ

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アナグマ
アナグマ
アナグマ Meles meles
保全状態評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ファイル:Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: イタチ科 Mustelidae
亜科 : アナグマ亜科 Melinae
: アナグマ属 Meles
Boddaert, 1785
: アナグマ M. meles
学名
Meles meles (Linnaeus, 1758)
和名
アナグマ
英名
Badger
Eurasian badger

アナグマ(穴熊、Meles meles)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)イタチ科アナグマ属に分類されるイタチ。本種のみでアナグマ属を形成する。

目次

[編集] 分布

ユーラシア大陸中緯度地方以北

  • M. m. anakuma ニホンアナグマ

日本本州四国九州

[編集] 形態

体長52-80cm。尾長12-20cm。体重5-14kg。メスよりもオスの方が大型になる。顔は白や淡黄色、胴体の背面は灰褐色の体毛で覆われる。眼の周辺の体毛は濃褐色。

頭部、胴体ともに扁平で、外耳は小型。四肢は頑丈で、体毛は黒い。前肢には長く大きい爪を持つ。

[編集] 分類

亜種を独立種とする説もある。(Wozencraft, 2005)

[編集] 生態

森林などに生息する。地中に複雑に枝分かれした巣穴を掘り、十数頭からなる中規模な群れを形成し生活する。亜種ニホンアナグマは数頭からなる小規模な群れで生活する。夜行性で、昼間は巣穴の中で休む。発達した爪を使い素早く穴を掘る。寒冷地に生息する個体群は冬季になると巣穴の中で冬ごもりを行う。

食性は雑食で昆虫類節足動物両生類爬虫類鳥類、小型哺乳類、動物の死骸、果実キノコなどを食べる。

繁殖形態は胎生。1回に2-6頭の幼獣を産む。

[編集] 人間との関係

ヨーロッパでは中世から、捕獲したアナグマを人工の巣穴に入れて犬と闘わせる「バジャー・ベイティング」(Badger-baiting)という血なまぐさい娯楽が行われていた。イギリスアイルランドではエアデール・テリアベドリントン・テリアブルー・ポールフォックス・テリアグレン・オブ・イマール・テリアシーリハム・テリアブルテリアスタッフォードシャー・ブル・テリアウェルシュ・テリアアイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアケリー・ブルー・テリアなどが、北ヨーロッパではダックスフントバセットハウンドなどが、南ヨーロッパではポーチョギュース・ポデンゴなどがアナグマ犬として用いられた。

1968年までは、アイリッシュ・ケンネル・クラブはアナグマ犬の素質を認定するチャスタス・モール(Teastas Mor)という試験を行っていた。天然のアナグマの巣穴に犬を送り込み、5分以内にアナグマと組み付く(アナグマに噛み付いて放さない)ことができれば合格とされた。アイリッシュ・テリア、ウィートン・テリア、ケリー・ブルー・テリアがアイリッシュ・ケンネル・クラブのテリア部門でチャンピオンになるにはチャスタス・モールに合格した認証が不可欠であった。

イギリスでは、バジャー・ベイティングは1835年に、犬を使って巣穴に追いつめたアナグマを掘り出すバジャー・ディギング(badger digging)は1973年に、強力な光源と猟犬と銃を用いて夜間にアナグマを狩るランピング(lamping)は2004年の狩猟法によって違法となった。1992年のアナグマ保護法により、ナチュラル・イングランドからの許可を得ずにアナグマを殺すことは違法とされている。にもかかわらず、これら全てが未だに行われており、1990年の調査では毎年9000頭のアナグマがバジャー・ディギングの犠牲になっていると推定されている。しかし、アナグマの最大の人為的死因は交通事故である。

イギリスとアイルランドでは、アナグマがウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)を媒介することが知られている。これらの国では主に牛の畜産業者が中心となってアナグマの駆除を推進しており、アナグマ保護団体との摩擦を生んでいる。アナグマの駆除は1970年代から行われており、ウシ型結核予防に対するアナグマ駆除の有効性についての研究も行われているが、未だ結論は出ていない。[1][2][3]

畜産業者を除けば、イギリスではアナグマはおおむね好感を持たれており、アナグマの保護を目的とした団体が多数存在する。アナグマ保護団体を統括するのがバジャー・トラストである[1]

日本では本種とタヌキムジナという名称で混同されていた。近年は開発による生息地や獲物の減少により生息数は減少している。

[編集] 画像

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  1. ^ The Department of Agriculture & Food (Ireland). Disease Eradication Schemes - Bovine Tuberculosis and Brucellosis. Retrieved on 8 May 2006.
  2. ^ Cassidy, Martin. Badgers targeted over bovine TB. BBC News 2 December, 2004. Retrieved on 8 May 2006.
  3. ^ National Federation of Badger Groups (Ireland). Cattle blamed for massive increase in bovine TB. Retrieved on 8 May 2006.

[編集] 外部リンク

  • IUCN 2008 Red List - Home Page -
    • Kranz, A., Tikhonov, A., Conroy, J., Cavallini, P., Herrero, J., Stubbe, M., Maran, T., Fernades, M., Abramov, A. & Wozencraft, C. 2008. Meles meles. In: IUCN 2008. 2008 IUCN Red List of Threatened Species.

最終更新 2009年11月1日 (日) 06:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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