アフリカン・サンド・ドッグ

アフリカン・サンド・ドッグの最新ニュースをまとめて検索!

アフリカン・サンド・ドッグ

アフリカン・サンド・ドッグ(英:African Sand Dog)とは、アフリカ原産のヘアレス犬種である。別名はアビシニアン・サンド・ドッグ(英:Abysinian sand Dog)、ズールー・サンド・ドッグ(英:Zulu Sand Dog)。

目次

[編集] 謎多き猟犬

サンド・ドッグの生い立ちや使役、存在については謎が多い。いつから存在したのかもはっきりしないが、バセンジーとは何らかの血統的なかかわりがあるといわれている。

現地では主に猟犬として使われ、大きなパックを組んで大型獣を狩っていたとされている。然し、ヘアレス犬種はほぼ全種が毛のある犬種に比べて欠歯が多く、の本数も少ないため疑わしいと考える専門家も多い。だが猟犬使役説を肯定する専門家も多く、現在は実猟犬として使われていたのはパウダーパフの犬であったという説の方が支持されている。パウダーパフというのはヘアレス犬種から生まれる有毛個体の犬のことで、種の安定を図るために繁殖の際に欠かせない存在の犬である。これは全身に毛が生えているだけでなく歯が全て揃っていて噛む力もヘアレスのものよりやや強い。この説ではこのパウダーパフの犬は猟犬、ヘアレスの犬は番犬やペットとして飼育されていたのであろうと考えられている。

サンド・ドッグが初めて記録上の犬種歴に登場したのは1833年のことで、3頭がアフリカからイギリスへ連れて来られた。このとき手違いによって犬種名を誤って記録され、エジプシャン・ヘアレス・ドッグとしてロンドン動物園に寄贈された。尚、エジプシャン・へアレス・ドッグというのはその名の通りエジプト原産のヘアレス犬種で、サンド・ドッグの親せきに当たる犬種である。

もとから希少な犬種だったらしく、繁殖を目的に連れて来られたサンド・ドッグではあったが、寄贈された年に1頭が死んでしまい、上手くいかなかった。その犬の死後、精密な犬種調査が行われてからの後の詳しいことは分かっておらず、ロンドン動物園での繁殖計画も立ち消えになってしまったといわれている。

現在の原産地での生存状況は全く分かっていない。このため、そもそもロンドン動物園に連れて来られたサンド・ドッグは典型的な犬種ではなく他犬種の変種であったため、現地調査でもこの犬を発見できなかったのではないかという見方もある。今のところサンド・ドッグは変種でなく大変希少な犬種であったとみなされているが、どちらの説が正しいかは未だ決着がついていない。現在は絶滅寸前か既に絶滅した犬種で、生きたサンド・ドッグの姿を見ることはほぼ不可能に近い。然し、サンド・ドッグの剥製はイギリスのトリング動物博物館などに数点収蔵されている。尚、正式な犬種クラブ等は存在しないが、愛好家は存在する。然し、再生計画は立てられていない。

[編集] 特徴

収蔵された剥製と資料をもとにその姿を描写すると、テリアにやや似た容姿をしている。頭はチワワのようなアップルヘッドで、マズルが短い。目は大きく、耳は細く長い立ち耳。首はやや長く、脚も細長い。尾はネズミの尾のような先細りの垂れ尾。コートはひげを除くと全く無く、肌はなめらかでやわらかい。肌の色は通常黒を地色として灰色の斑の入った色で日差しに強い。ヘアレスのものは欠歯が多く、やや咀嚼力が弱い。パウダーパフ個体の容姿は全くの謎である。性格は人によくなつき活発だが、警戒心が強かった。短く鋭い吠え声はよく響き、仲間同士の結束力が強い。運動量は多いとされる。

[編集] 参考文献

  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月25日 (日) 01:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【アフリカン・サンド・ドッグ】変更履歴

ご利用上の注意