アマルフィ 女神の報酬
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| アマルフィ 女神の報酬 | |
|---|---|
| 監督 | 西谷弘 |
| 出演者 | 織田裕二 天海祐希 ほか |
| 主題歌 | サラ・ブライトマン 「Time to say good bye」 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 125分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
『アマルフィ 女神の報酬』(アマルフィ めがみのほうしゅう)は、2009年7月18日に公開された日本映画。題名のアマルフィはローマとともに映画のロケが行われたイタリアの世界遺産の都市。
目次 |
[編集] 概要
フジテレビ開局50周年記念作品として、「織田裕二を中心としたキャストで映画を作る」という企画が2006年頃に決定し[1]、日本映画初のオールイタリアロケ映画として敢行された。
撮影は2008年12月半ばから2009年3月にかけてローマを中心として行われ、主なロケ地はスペイン階段、サンタンジェロ城、カピトリーニ美術館、コロッセオ、テルミニ駅、フィウミチーノ空港、カゼルタ宮殿、アマルフィ海岸のアマルフィ、ポジターノ、ラベッロなどである。一部チネチッタスタジオでのスタジオ撮影もある。また、イタリアで撮影したフィルムが現像所の不手際により使えなくなったため、1カットのみ東宝スタジオのセットで撮影したシーンがある[2]。そのため、厳密には完全なオールイタリアロケではない。
フジテレビ史上最高の製作費である[2]。また、制作発表時は『アマルフィ 女神の50秒』というタイトルであった[3]。
2009年4月に、映画の最初のプロットを基にした本作の小説版『アマルフィ』が扶桑社より刊行された (ISBN 978-4-594-05938-5) 。
[編集] ストーリー
あるテロ予告を受け、G8外務大臣会合に出席する川越外務大臣のイタリア訪問の準備に追われるイタリア日本大使館に赴任した外交官・黒田康作。黒田も仕事に追われる中、日本人少女が誘拐された事件に巻き込まれ、黒田は少女の母・紗江子の「夫」として犯人との身代金の取引に関わることに。
だが取引は失敗に終わり、誘拐犯は周到な手口をもって黒田や警察の目を掻い潜り、黒田達を翻弄していく。そして次の取引場所に指定されたアマルフィで黒田は事件の全容を掴むが、それはイタリア全土を巻き込んだ未曾有の事件の始まりだった。
[編集] キャスト
- 織田裕二 - 黒田康作 (駐イタリア日本大使館一等書記官)
- 天海祐希 - 矢上紗江子 (娘を誘拐された旅行者。元看護師)
- 佐藤浩市 - 藤井昌樹 (紗江子を支える商社マン)
- 戸田恵梨香 - 安達香苗 (駐イタリア大使館研修生)
- 大塚寧々 - 羽場良美 (駐イタリア日本大使館員)
- 伊藤淳史 - 谷本幹安 (駐イタリア日本大使館員)
- 佐野史郎 - 西野道生 (駐イタリア日本大使館参事官)
- 小野寺昭 - 菊原清文 (駐イタリア特命全権大使)
- 平田満 - 川越亘 (外務大臣)
- 大森絢音 - 矢上まどか (誘拐される紗江子の娘。目に障害を持つ)
- ロッコ・パパレオ - パルトリーニ (ローマ市警の警部)
- サラ・ブライトマン - サラ・ブライトマン (ソプラノ歌手。本人役)
- 福山雅治 - 佐伯章悟 (G8を取材するフリーライター。黒田に情報を提供する)(特別出演)
- 中井貴一 - 片岡博嗣 (外務事務次官)(声の出演)
[編集] スタッフ
- 監督:西谷弘
- 原作:真保裕一『アマルフィ』(扶桑社刊)
- 主題歌:サラ・ブライトマン「Time To Say Goodbye」(EMIミュージック・ジャパン)
- 制作統括:豊田皓
- 製作:堀口壽一、島谷能成、高田佳夫、尾越浩文、杉田成道、永田芳男
- エグゼクティブプロデューサー:亀山千広(フジテレビ)
- 企画・プロデュース:大多亮
- プロデューサー:臼井裕詞、和田倉和利
- ラインプロデューサー:森賢正、森徹
- 音楽:菅野祐悟
- 撮影:山本英夫
- 照明:小野晃
- 配給:東宝
[編集] アマルフィ ビギンズ
NTTドコモとフジテレビが協力して配信する映画連動の携帯電話向け動画。2009年6月5日より7月3日まで1話約9分、全5話を、ドコモ動画で毎週金曜日に無料配信。黒田康作がローマに着任する24時間前のマカオでのエピソード。制作はフジテレビが行い、制作費はドコモが負担している。2010年1月1日発売のDVDおよびBlu-rayでコンプリートエディションおよびビギンズセットに同梱される。
[編集] ビギンズスタッフ
[編集] 脚本家無記名問題
- 本作には脚本家のクレジットが存在しない。そのため、「脚本家軽視の疑いがあり、これは前代未聞の異常事態」として日本シナリオ作家協会が制作者側に抗議を申し入れた。シナリオは小説版作者の真保裕一と西谷弘監督が担当したが、「一人で書き上げたわけではない」とそれぞれが表示を辞退したため、協議してクレジットを入れないことにしたという[4]。
- 「月刊シナリオ」の対談では、フジテレビの石原隆プロデューサーが「真保さんから『作家仲間連中にこれが自分の脚本だとは思われたくないからクレジットを入れてくれるな』と言われたと聞いている」などと告白している。
- 小説版のあとがきで、真保が「最初のアイデアが気に入っていたので小説ではそちらを採用した」と語っている通り、映画と小説では内容が大きく異なっている。
[編集] 備考
- 雑誌「ピクトアップ」で大多亮プロデューサーは「スタッフに『観光映画として作ってほしい』と言った」と語っている。
- 本編中、犯人は身代金の受け渡し場所として実在の観光地を次々と変えて時間指定してくるが、実際に映画で言われた所要時間内で移動するのは不可能である。
- 外国の誘拐事件での身代金は、接触する事がない銀行等の振り込みで要求されるのが一般的であり、現金での受け渡しを要求される事自体はほとんどない。
- 本編中に突然映像が真っ暗になる箇所があり、一部劇場では「途中で映像が途切れる部分がありますが、演出によるものです」といった注意書きを掲示している。
- アマルフィの空撮カットはなぜかピンボケしているカットが使われている。上映ミスではなく、撮影時のミスをそのまま使用している。
- 「週刊朝日」、「文藝春秋」、「週刊文春」、「週刊新潮」、「ぴあ」、「SCREEN (雑誌)」、「キネマ旬報」等の雑誌で酷評され、多くの映画評論家からも、この作品に厳しい評価をつけられた。
- NTTドコモとフジテレビは、ドコモが展開する「ドコモ動画」においてプロモーションの一環として、序章という触れ込みの「アマルフィ ビギンズ」を6月5日より配信した(利用料は無料)。
- この映画も公開日までフジテレビで連日大量の番宣やCM、織田裕二作品の再放送を流していたが、フジの番組がどこも宣伝色に染まった公開初日、「めちゃ×2イケてるッ!」だけはアマルフィの宣伝絡みの内容はせず、裏番組だったTBSのドラマ「MR.BRAIN」のパロディをやっていた。
[編集] 撮影エピソード
- イタリアの避暑地でもあるアマルフィだが、映画で登場するアマルフィは閑散とした冬景色である。それは撮影したのが冬だったため。
- 冒頭のイタリア人が言う「おやすみなさい」という言葉は、監督が気に入らなかったため11回撮りなおした。また、中盤の「おかえりなさい」も7回撮りなおした。その様子を紹介した「トリビアの泉」では、そのイタリア人俳優は、自分の何がNGなのか説明されず、終始悩んでいた。
- イタリア人警部役のベテラン俳優ロッコ・パパレオは、コミカルな役回りだったため、狙いを汲んで毎回アドリブを芝居に取り入れたが全て却下された。その理由をスタッフからは説明されず、最終的に織田から「何もしないほうがいい」となだめられていた。
- 終盤で安達役の戸田がイタリア語を一生懸命覚えて1分間イタリア語を喋るというシーンが撮られたが全カットされた。
- テレビ番組のインタビューで織田裕二は、監督の演出について「何も言わずにすぐNG。芝居としてはOKなんですけど」と現場での苦労を語った。
[編集] 脚注
- ^ 小説版出版直後の雑誌「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)の真保裕一インタビューの中に、3年前の秋にプロット作りに誘われたのがそもそもの始まりであるとの記述があり、同じインタビュー記事は同時期に書店店頭にて配布されたリーフレットにも掲載されている。また小説版のあとがきにも同様の記述がある。大多亮プロデューサーは同じリーフレットのインタビューで「織田くんを中心としたキャストで映画を作るという企画自体は3年以上前から決まっていた」と語り、さらにキネマ旬報No.1537の特集記事のインタビューにおいて、開局50周年記念作品を担当することになった際にその織田主演企画をそのまま記念作にしようということになったのがスタートであると語っている。
- ^ い ろ “[[1]]”. ウォーカープラス. (2009-6-24) 2009-7-8 閲覧。
- ^ 公式サイトのドメイン名「amalfi50.jp」にその名残がある。
- ^ 読売新聞『脚本家名ない「アマルフィ」に作家協会抗議』2009年7月17日
[編集] 外部リンク
- アマルフィ 女神の報酬
- La strada per Amalfi 〜アマルフィへの道〜 - オフィシャルブログ
最終更新 2009年11月23日 (月) 07:32 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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