アライグマ

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アライグマ

アライグマ Procyon lotor
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
小目 : イタチ小目 Mustelida
: アライグマ科 Procyonidae
亜科 : アライグマ亜科 Procyoninae
: アライグマ属 Procyon
: アライグマ P. lotor
学名
Procyon lotor
(Linnaeus, 1758)
和名
アライグマ
英名
Common raccoon

アライグマ(洗熊、浣熊、Procyon lotor)は、哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類される哺乳類。アライグマ属の模式種。特定外来生物

目次

[編集] 分布

アメリカ合衆国カナダメキシコ

[編集] 形態

体長約55cm体重約5-8kg、灰褐色の体毛をもち、目のまわりから頬にかけて黒い斑紋がある。長いふさふさとした尾には黒い横縞がある。クマなどと同じく、かかとをつける蹠行性(しょこうせい)の歩き方をする。

[編集] 生態

水辺近くの森林に生息する。夜行性で、昼間は他の動物が地中に掘った巣穴、木の洞、時には農家の納屋や物置等で休む。寒い地方に棲むアライグマは冬に冬ごもりを行うが、真の冬眠をするわけではない。

前足を器用に使うことができ、木登りや泳ぎが得意である。

雑食性で、両生類爬虫類鳥類昆虫類甲殻類果実、さらに畑にあるトウモロコシ等の農作物も食べる。 視覚があまりよくないため前足を水中に突っ込んで獲物を探る姿が手を洗っているように見えることから、その名がついた。「食べ物を洗ってから食べると言う習性から、アライグマと言う和名が付けられた」という説が一般化しており、実際に飼育下ではそのような行動が見られる。過去の研究では野生のアライグマは食べ物を水で洗ってから食べるような行動は一切しないと言われていたが、最近の研究で野生下でも、を持つ生物を食べる場合、土にこすり付けるなどして毒を洗い落とす行動が確認されている(後述)。

繁殖形態は胎生で、春には4-6頭の子供を生む。性格は大変臆病であるが、凶暴な性格と誤解されることもある。また、アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意を要する動物である。

[編集] Status

LEAST CONCERNIUCN Red List Ver.3.1(2001)

画像:Status iucn3.1 LC.svg

[編集] 人間との関係

ペットとして飼育されることもある。日本でも以前はペットとして飼育されていたが、後述の理由により現在は無許可での飼育・譲渡・販売は禁止されている。

[編集] 日本での野生化

アライグマは北米原産であり、日本には生息していなかったが、1962年、国内で初めての野外繁殖が岐阜県可児市で確認された(愛知県の動物園からの逃亡個体)。1970年代以降には、アニメ「あらいぐまラスカル」人気などから、ペットとしてアメリカから多数の個体が輸入されるようになり盛んに飼育されるようになった。しかし、飼育の歴史が浅い野生動物を犬猫同様のペット感覚で飼育・販売したことなどが原因で、飼い切れなくなったアライグマが人間の勝手な都合で遺棄されたり、逃亡したりしたことがきっかけで、野生化するようになった。

野生化したアライグマは天敵(ピューマなどの肉食獣)が日本にいなかったため、急速に生息域を広げ、40を超える都道府県で生息確認され北海道東京都千葉県神奈川県埼玉県石川県岐阜県愛知県京都府和歌山県で繁殖が確認された。特に神奈川県三浦半島は、生息密度が高いことで知られる。 野生のアライグマはタヌキと誤解されることがある。

個体数が増加するに従い、農作物被害が増大しているが、防除手段として、6000ボルト電気柵の有効性が確認されている。 また、雑食性で繁殖力が強いため、在来生態系に影響を与える可能性も指摘されているが、海外でアライグマが野生化した事例を見ると、時間をかけてその国の生態系に組み込まれつつあるのが現状である。さらに、懸念されているアライグマ回虫等の人畜共通感染症は、日本では感染例がなく、アライグマ回虫が寄生した野生アライグマは確認されていない(2002年10月時点)。予防のためには、アライグマ回虫卵を含む可能性のある、アライグマ等の糞で汚染された土、その他を摂取することを避けることが重要である[1]

アカハライモリニホンヒキガエルを食べ、毒物は洗って食べる[2]

アライグマのほか、タイワンリスタイワンザル外来種(外来動物・外来植物)の問題は生態系保護の観点から急務となっていたが、その解決を目的として「外来生物法」が制定された。同法では人的被害や環境影響から守るため、これらの外来種を防除できるとする。 アライグマは特定外来生物に指定され、野外からの完全排除(根絶)が進められているが、もはや完全排除は不可能として、根絶殺害に反対している自然保護団体もある。

[編集] 参考文献

  • 日経サイエンス 2004年11月号』 P18~20「外来動物ミニ図鑑 野に放たれたラスカルたち」

[編集] 脚注

[編集] アライグマの仲間

アライグマ属 ( Procyon ) には全6種が属している。

  • アライグマ Procyon lotor
  • トレマリアアライグマ Procyon insularis
  • バルバドスアライグマ Procyon gloveraleni
  • カニクイアライグマ Procyon cancrivorus
  • コズメルアライグマ Procyon pygmaeus
  • グアドルーアライグマ Procyon minor

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月25日 (水) 23:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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