アラム語
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アラム語 (ܠܫܢܐ ܐܪܡܝܐ) は、かつてシリア地方、メソポタミアで紀元前500年~600年頃に話された、セム語派の言語で、系統的にはフェニキア語やヘブライ語、ウガリト語などと同じ北西セム語に属す。
アラム人によって話されて各地に広まり、アラム文字で書かれた。
紀元前1000年前後にアラビア半島から出現したアラム人は、メソポタミア、シリア全域に浸透し、話者人口とその活動範囲を一挙に拡大した。続くアッシリア帝国、新バビロニア、アケメネス朝ペルシア帝国などの大帝国でもアラム語が使われ、国際共通語としての地位を確立した。近隣のセム語話者たちはその文章語、口語のアラム語化といった直接的な影響を受ける。
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[編集] 下位分類
アラム語は二つのグループに分けられる。
- 西方アラム語は、かつてアラビアのナバテア人、パルミラ人、パレスチナのキリスト教徒やアラム人ユダヤ教徒によって話された。イエスは西方アラム語の方言を話した。現在はシリアのマアルーラ (Ma'aloula) 村など三つの村で話される現代西方アラム語を除いてまったく消滅している[1][2]。
- 東方アラム語は、シリア語 (Syriac) やマンダ語 (Mandean)、現代アラム語などを含む。これらのいくつかは、シリア・イラク・イラン・トルコ・グルジア・アルメニアのいくつかの村で話されている。アラム語を話すユダヤ教徒の一部は、現代のイスラエルとロサンゼルスへ移住した。ロサンゼルスでは毎年、アラム語の母語話者のコンベンションがある。キリスト教の聖書のアラム語版はシリア語の方言であり、主の祈り (Lord's Prayer) の上で記事を見つけることができる。
- 現代アラム語は、「自称アッシリア人」によって話されるので、「アッシリア語」とも呼ばれている。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授が現在、現代アラム語の辞書を編纂中である。
[編集] 聖書とイエスの「言葉」
アラム語は多くのユダヤ教の聖典などで使われている。旧約聖書のダニエル書やエズラ記の一部などや、タルムード (Talmud) のゲマラ (Gemara) 部分、ゾハル (Zohar) などはアラム語で書かれている。
紀元前後の時代、パレスチナのユダヤ人はアラム語を用いた。従ってユダヤ教徒であったナザレのイエスとその弟子らはアラム語で話したとされる(ヘブライ語との説もある)。 ただし、イエスの死後キリスト教が西方に広まる契機となったのは、旧約聖書のギリシア語訳「七十人訳聖書」の成立および、ギリシア語話者(ヘレニスト)であったパウロの伝道による。そのため新約聖書もギリシア語(コイネー)で記されたが、マルコ福音書15章34節には「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」[3]とアラム語のギリシア文字による音写が認められる。
[編集] 注釈
- ^ AFPBB News 2008年5月19日【動画】キリストが話していた「アラム語」、21世紀に直面する消滅の危機
- ^ 川又一英「アラム語を話す村マールーラ」、国立民族学博物館(監修)『季刊民族学』89号、1999年7月20日
- ^ ウィキクォート イエス・キリスト 聖書からの引用
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Learn Assyrian Online (英語)
- Assyria Online (英語)
- アラム語の頁
最終更新 2009年11月8日 (日) 06:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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