異節上目
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![]() オオアリクイ Myrmecophaga tridactyla |
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Xenarthra Cope, 1889 | |||||||||||||||||||||
| 目 | |||||||||||||||||||||
異節上目 (いせつじょうもく、Xenarthra) は哺乳綱獣亜綱正獣下綱の1上目。異節類(いせつるい)。現生正獣類の4つの単系統の1つである。
異節目(いせつもく)とすることもある。その場合アリクイ目とも言う。1990年代ごろからは異節上目とすることが多い。
被甲目と有毛目(あるいは被甲亜目と有毛亜目)からなる。現生では、被甲類はアルマジロ、有毛類はナマケモノとアリクイからなる。
かつては、のちに遠縁と分かったいくつかのグループと共に、貧歯目(ひんしもく、Edentata)に分類されていた。
目次 |
[編集] 分布
異節類は、いずれも中南米に分布している。オーストラリアと同じく長らく孤立した島大陸であった南米(新熱帯区)では、独特の動物群が発展した。その代表的なものが異節類である。ココノオビアルマジロは、すでにリオ・グランデ川を越えてアメリカ合衆国まで進出しており、現在も分布域を北方に広げつつある。
[編集] 形態・生態
異節類には、アリクイ、ナマケモノ、アルマジロの3グループが属している。「貧歯類」というかつての別名のとおり、いずれも歯が退化して、まったく消失しているか、あってもエナメル質を欠いている。このうち、アリクイには歯がなく、粘り気のある唾液でアリやシロアリを舌にくっつけて食べている。ナマケモノとアルマジロには、単純な歯がある。また、アルマジロの体は、鱗甲板という、皮膚が角質化したよろいでおおわれているが、体を完全な球形にすることができるのは、そのうちの2種のみである。
哺乳類の頚椎は通常7個(ジュゴン目は6個)であるが、異節類では6、9、10個などさまざまである。また、脊椎骨のうちの腰椎に、他の哺乳類には見られない付随的な関節が見られる。すなわち、腰椎の関節突起が2重になり、坐骨が脊椎と癒合している。この関節によって、腰の付近の背骨が、非常に頑丈になっている。これが異節類 (Xenarthra) の語源である。
[編集] 分類
現生種は2目5科に分けられる。ただし、ヒメアリクイ科をオオアリクイ科に含め4科とすることもある。異節類を1目とするときは、目・亜目はそれぞれ亜目・下目になる。絶滅群は主要なもののみ記している。
- 被甲目 Cingulata
- 有毛目 Pilosa
- ナマケモノ亜目 Folivora (Phyllophaga, Tardigrada)
- ミユビナマケモノ科 Bradypodidae
- フタユビナマケモノ科 Megalonychidae
- オオナマケモノ科 Megatheriidae † (絶滅)
- アリクイ亜目 Vermilingua
- ナマケモノ亜目 Folivora (Phyllophaga, Tardigrada)
[編集] 変遷
かつて、アリクイやアルマジロと同じくシロアリやアリを主食とし、歯の退化したグループであるセンザンコウやツチブタと共に、「貧歯目 Edentata」に分類されていた。だが後に、その形態や生態の類似は収斂進化によるもので、特に系統的に近縁なわけではないことがわかったため、それぞれ貧歯目から独立して、1目をなすことになった。
さらに、同様に歯の形の特徴からこのグループに含められていた化石群のパラエノドン亜目 Paraenodonta も、その後、むしろセンザンコウ目(有鱗目)の祖型に近いグループと考えられるようになり、センザンコウ目に移された。このときに、パラエノドン類以外の貧歯目のグループの名前だった「異節亜目 Xenarthra 」が格上げされて、異節目となった。
2001年のMurphyらによる、分子系統学の結果を考慮した分類では、現生の真獣下綱(有胎盤類)が4つの単系統にまとめられているが、異節類(異節上目)はその1つであり、4グループの中で唯一、従来より単系統とみなされていたグループである。
哺乳類は、パンゲア大陸が分かれるに従い、アフリカのアフリカ獣上目、南米の異節上目、ローラシアのボレオユーテリア(ローラシア獣上目と真主齧上目)に分岐し、それぞれの大陸で進化した。このため、異節類は南アメリカ獣類と呼ばれることもあった。これらの分岐順序については諸説あるが、異節類と、その他の現生有胎盤類を合わせたエピテリア Epotheria が最初に分かれたというエピテリア仮説が以前から唱えられていて、このばあい、異節上目は古いタイプの有胎盤類の生き残りと考えることができる。ただし、分子系統学的解析により、アフリカ獣類が最初に分かれたという説も有力になってきている。
[編集] 飼育
日本でもいくつかの動物園で飼育されているほか、個人で飼育している事例も多い。 実際に、一部のペットショップでは販売している。 アリクイという名前から蟻以外は食べないと思われがちだが、実際にはペースト状にした食べ物ならかなり食べる。 個人で飼育する場合には栄養バランスなどの面からは、食虫動物用の餌という物が売られているのでこれを購入してミキサーで粉々にして与えると良い。 ペースト状にした餌を穴をあけた木の幹などに注入しておくと穴に舌を差し込んで食べる。 あるいはビール瓶などの入り口の細いビン状の物に入れておいても食べる、動物園などではこの方式が多く用いられている。
特に、飼育下のアリクイはマヨネーズを好んで食べることがマニアの間で知られている。 一説にはマヨネーズに蟻酸と誤認する成分が入っているためにアリクイの食欲が進むのではないかと言われているが飼育マニアの間での通説に過ぎないため根拠は不明確である。
飼育する場合には腐敗による食中毒防止のため餌皿代わりの木は毎日洗うことが必須である。
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最終更新 2009年10月4日 (日) 15:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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