アルカトラズ島
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| Alcatraz Island | |
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IUCNカテゴリーV (景観保護地域)
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![]() Alcatraz Island in 2005 |
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| 地域 | アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ湾 |
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| 最寄りの都市 | サンフランシスコ |
| 座標 | 北緯37度49分36秒 西経122度25分24秒 / 北緯37.82667度 西経122.42333度 座標: 北緯37度49分36秒 西経122度25分24秒 / 北緯37.82667度 西経122.42333度 |
| 面積 | 7.63 ヘクタール (22.86 エーカー) |
| 設立 | 1934年 |
| 運営組織 | 合衆国国立公園局 |
アルカトラズ島(アルカトラズとう、Alcatraz Island)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンフランシスコ湾内にある面積0.076km²の断崖の小島で「ロック」、「監獄島」とも呼ばれている。脱出不可能と言われたアルカトラズ連邦刑務所の跡地があり、現在では観光名所となっている。
カモメを始めとした海鳥の生息地としても知られる。アルカトラズはスペイン語の「ペリカン」を意味する言葉である。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 前史
島を最初に発見したヨーロッパ人はフアン・デ・アヤラで、1775年サンフランシスコ湾の海図を作るときにこの島に La Isla de los Alcatraces と名づけた。1848年のゴールドラッシュでサンフランシスコは多くの船が寄港する重要な地となり、灯台が至急必要になった。1853年にはアルカトラズ島にアメリカ太平洋岸で最初の灯台ができた。この灯台は1909年に監獄建設のため取り壊され2代目になる現在の灯台が建設された。
1850年にはサンフランシスコ湾を守るため、最初の軍事施設ができたが、この建物は後に軍の収容所となりホピ族などのインディアン戦士、南北戦争や米西戦争の捕虜、第一次世界大戦時の反戦活動家らが本土から離れたこの島に収容された。
1906年、サンフランシスコ大地震で街が壊滅すると、街の刑務所にいた一般の受刑者数百人が治安のため急遽アルカトラズ島に移された。これをきっかけに、軍刑務所時代から脱走しにくさと苛酷な環境で悪名高かった島は一般向け刑務所になった。1912年には大型監獄が島中央にでき、1920年代末には3階建ての監獄は受刑者で一杯になった。反抗した受刑者たちは罰として足首を鎖でつながれ12ポンドの金属球をぶらさげられて重労働に従事させられ、食事も制限された。
[編集] 連邦刑務所
1934年7月1日、この孤島にアルカトラズ連邦刑務所が開設され、アル・カポネやロバート・フランクリン・ストラウド、アルヴィン・カーピスら矯正不可能とみなされた者が主に服役した。以後「ザ・ロック」と呼ばれた監獄島は大変恐れられた。数多くの脱獄が試みられたが、周辺は潮流が速く水温が低いため島からの脱出はほぼ不可能とされていた。脱獄者は34人いるが、7人が射殺、2人が溺死、5人が行方不明(遺体は未発見だが公式記録上は死亡扱い)、残りはすべて再捕獲された。行方不明者5人のうちフランク・モリスら3人が試みた脱獄劇は有名で、後に映画『アルカトラズからの脱出』として再現された。
1963年3月21日、時の司法長官ロバート・ケネディによって連邦刑務所は閉鎖が決定される。閉鎖の理由は諸説あるが、維持費が高額で財政難に陥ったと言う説が有力である。
1969年11月9日から1年半、権利の奪還をもとめるインディアンたちが、放棄されていた孤島を占拠し、自分達の文化教育センターにした。(下項「アルカトラズ島占拠抗議」)
1972年からはゴールデンゲート国立レクリエーション地域の一部として国立公園局の管理下に置かれている。1973年から現在に至るまで一般公開され、対岸のフィッシャーマンズ・ワーフ近くのピア33からは定期観光船が出ており、ここの船着き場が入場ゲートとなっている。
[編集] インディアンによるアルカトラズ島占拠抗議
1960年代に起こったインディアンたちの権利回復要求運動「レッド・パワー運動(Red Power movement)」は、全米各地で大規模な占拠運動を行った。そのなかで決起された「アルカトラズ島占拠抗議」は、最大規模のものとして世界中にこの「レッド・パワー運動」を轟かせた。
1969年の秋に、サンフランシスコのインディアンの唯一の集会所である「インディアン・センター」が火災で焼失し、同地区のインディアンたち(ほとんどは「絶滅部族」として連邦政府から保留地(Reservation)を没収されており、彼らの土地を持っていない)の行き処が無くなった。
11月9日、「全部族インディアン」を名乗る老若男女のインディアンたち79人が放置されたアルカトラズ島に上陸。代表者であるモホーク族のリチャード・オークスとサンテ・スー族のジョン・トラデルは、「この島をインディアン文化センターとする」とする声明を発表し、以下のように宣言した。
- 「偉大なる白人の父(大統領)とその同胞の皆さん、私たちアメリカの先住者であるインディアンは、このアルカトラズ島なる土地の領有を宣言します。世界中から船でアメリカにやってくる人たちが、金門橋をくぐってまず目にするのがこのインディアンの島なのです。これほど適切かつ象徴的なことはありません。人々は好むと好まざるにかかわらず、この国の本当の歴史を知ることになるのです。この島は、気高くも自由なインディアンが支配していたこの国全体の象徴となるのです」
彼らは、「インディアン研究センター」、「インディアン宗教センター」、「インディアン・エコロジー・センター」、「インディアン芸術文化センター」を設置するとし、さらに「アメリカインディアン博物館」を設立して、全米にある「インディアン博物館」とは逆に、白人によるインディアンの経済文化の虐殺史を展示すると発表し、オークスはサンフランシスコ内務省に以下のメッセージを送った。
- 「私たちは、この要求の正当性を認めることをアメリカ合衆国に求めます。私たちアメリカ・インディアンが望むこの真っ当な交渉に対し、これまで通り暴力を振るい、我々の大精霊の土地から我々を追い払うか、どう選ぶかはアメリカ政府の指導者たちに任せます。私たちは、私たちの土地で私たちに罪を負わせるという、あなたがたの脅しを恐れません。私たちと他の全ての抑圧された人々は、あなたがたの「皆殺し」という題名のスペクタクルで、世界の前でそれが証明されることを歓迎します。とはいえ、私たちは平和的解決を望んでいます」
これに呼応した全米のインディアンたちは、「白人のアメリカ上陸感謝祭の日」に合わせて続々と同島に応援上陸し、インディアン権利団体の「アメリカインディアン運動(AIM)」もこれに加わって運動は拡大、十日足らずで600人を超えるインディアンがこの島で生活を始めた。ピア30からは、ブラックフット族のジョセフ・モリスによる定期便船が設置され、インディアンたちを迎え入れた。
クリー族の運動家オーシスは、次のような言葉を残した。
- 「我々にとってこのアルカトラズを占拠した11月20日は運命の日だ。アルカトラズから我々は全米に呼びかけ、この島は何百という若いインディアンの男女を惹きつける灯台となった。アルカトラズから広がった火はあちこちで燃え拡がる最初の火になったのだ。その意味は白人の頭では到底理解できない。」
ジム・ソープの妻グレース・ソープの呼びかけで、ジェーン・フォンダ、マーロン・ブランド、ジョナサン・ウィンタース、ディック・グレゴリーらインディアン以外の有名人もこれに賛同、ロック・バンド「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」は一万五千ドルの援助金を出した。1970年1月からは詩人でもあるジョン・トラデルがラジオ局を開設、ラジオ放送を毎日行った。こうしてインディアンやこれに賛同する非インディアンによる島の領有は1年半続いた。
かつてこの島を領域としていたサンフランシスコの「ミッション・インディアン」部族、「ムウェクマ・オーロネ族」は、他州のインディアンらの主導によるこの占拠に対し不快感を示した。ニクソン大統領はオーロネ族に対し、この島を彼らの保留地(Reservation)とする案を出したが、彼らは侮辱と捉えこれを断っている。
1970年5月後半までに、州政府は島への電力・水道・電信を止めた。6月に一部の付属施設が放火され、食料供給を断たれた占拠者たちは立ち退きを始め、指導者たちが資金集めなどで島を離れた1971年6月11日に、武装した連邦保安官らが一斉突入を行い、島に残っていた15人のインディアンを逮捕した。こののち、連邦政府がいくつかの付属施設を取り壊し、また指導者であるリチャード・オークスは、1972年9月20日に白人人種差別論者によって射殺された。
当時、AIM活動家として占拠に加わったデニス・バンクス(Dennis Banks、オジブワ族)は、のちにこの運動を振り返ってこう語っている。
- 「インディアンと言えば西部劇か、どこかの渓谷の底に化石のように棲息している存在としか考えていないアメリカ白人大衆に、この占拠は力強く息づくインディアン・パワーを警鐘の如く知らしめた」
[編集] 関連項目
- 網走刑務所(かつて、日本で最も脱獄が難しかった刑務所。現在でも使用されている)
- ザ・ロック (映画)
- アルカトラズからの脱出(主演:クリント・イーストウッド)
- ルパン三世 アルカトラズコネクション
- 告発 (映画)
- DAKKAN ―アルカトラズ―(映画)(主演:スティーヴン・セガール)
- 奪還2.0(映画)(主演:ビル・ゴールドバーグ)
- アルカトラス(グラハム・ボネットを中心に結成されたロックバンド)
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月3日 (火) 07:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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