アルフレッド・ベスター
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アルフレッド・ベスター(Alfred Bester、1913年12月18日 - 1987年9月30日)は、アメリカ合衆国のSF作家。
目次 |
[編集] 経歴
ニューヨークでユダヤ系の家庭に生まれる[1]。ペンシルベニア大学で化学を、コロンビア大学で法律を学んだ[1]。
1939年に『スリリング・ワンダー』誌のSFコンテストに送った短編でデビュー[1]。1940年代半ばからはSFから離れてアメリカン・コミックスの原作・ラジオ番組やテレビ番組の脚本を書いていたが、1952年に長編『分解された男』を『ギャラクシィ』誌に連載して復帰[1]。この作品は第一回ヒューゴー賞を受賞した[1]。
[編集] 作風
「ワイドスクリーン・バロック」と称される絢爛豪華な作風が特徴である。寡作ながらも代表作『虎よ、虎よ!』は高い評価をうけており、現在もSFファンのベストテンに入るほどである。(なお、この『虎よ、虎よ!』の題名は、ウィリアム・ブレイクの詩『虎』の冒頭部分に由来する。)
また短編SFでも多くの傑作を書いており、中でも「ごきげん目盛り」は、宮部みゆきも激賞したサイコ・ホラーSFの先駆的名作である。他には「昔を今になすよしもがな」(ジープを走らせる娘)、「イヴのいないアダム」、時間ものの「マホメッドを殺した男たち」などが有名。
作中にタイポグラフィを用いるなど、超絶技巧と実験的作風により翻訳が難しい事でも知られる。
[編集] 作品リスト
[編集] 長編
- The Demolished Man (1953):1953年ヒューゴー賞長編賞受賞(第1回受賞作)
- Who He? (別題: The Rat Race)(1953):テレビ番組「Who He?」に届いた脅迫状を巡るサイコサスペンス。未訳
- Tiger! Tiger! (別題: The Stars My Destination)(1956)
- The Computer Connection (1974) :(別題: The Indian Giver(雑誌初出時)、Extro(再版時))
- 『コンピュータ・コネクション』野口幸夫訳、サンリオSF文庫(1980年)
- Golem100 (1980)
- 『ゴーレム100』渡辺佐智江訳、国書刊行会(2007年6月)
- The Deceivers (1981):誘拐された恋人を捜して未来の太陽系を駆け巡る男の冒険譚。未訳
- Tender Loving Rage (1991):1950年代末か1960年代初頭に書かれたと言われる非SF小説。未訳
- Psychoshop (1998):ベスターによる92ページの遺稿をロジャー・ゼラズニイが完成させた。未訳
[編集] 短編集
- Starburst (1958)
- Disappearing Act:「消失トリック」伊藤典夫訳、中村融/山岸真編「20世紀SF2 1950年代初めの終わり」河出文庫収録
- Adam and No Eve:「イヴのいないアダム」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Star Light, Star Bright:「願い星、叶い星」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- The Roller Coaster:「ジェットコースター」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Oddy and Id:「オッディとイド」、伊藤典夫訳、S-Fマガジン 1999/2収録
- The Starcomber
- Travel Diary
- Fondly Fahrenheit:「ごきげん目盛り」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Hobson's Choice:「選り好みなし」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- The Die-Hard:「くたばりぞこない」伊藤典夫訳、『三分間の宇宙―世界のSF作家からのおくりもの100』講談社、『吸血鬼は夜恋をする』文化出版局収録
- Of Time and Third Avenue:「時と三番街と」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- The Darkside of the Earth (1964)
- 『ピー・アイ・マン』(改題『世界のもうひとつの顔』)大西尹明訳、創元SF文庫(1969、1992年)
- 「時間は裏切りもの」Time is the Traitor
- 「マホメットを殺した男たち」The Men who Murdered Mohammed
- 「この世を離れて」Out of This World
- 「ピー・アイ・マン」The Pi Man
- 「花で飾られた寝室用便器」The Flowered Thundermug
- 「そのままお待ちになりますか?」Will You Wait?
- 「昔を今になすよしもがな」They don't Make Life Like They Used to
- 『ピー・アイ・マン』(改題『世界のもうひとつの顔』)大西尹明訳、創元SF文庫(1969、1992年)
- Virtual Unrealities (1997)
- Disappearing Act:「消失トリック」伊藤典夫訳、中村融/山岸真編『20世紀SF2 1950年代初めの終わり』河出文庫収録
- Oddy and Id:「オッディとイド」、伊藤典夫訳、S-Fマガジン 1999/2収録
- Star Light, Star Bright:「願い星、叶い星」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- 5,271,009
- Fondly Fahrenheit:「ごきげん目盛り」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Hobson's Choice:「選り好みなし」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Of Time and Third Avenue:「時と三番街と」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Time is the Traitor:「時間は裏切りもの」、『世界のもうひとつの顔』収録
- The Men Who Murdered Mohammed:「マホメットを殺した男たち」、『世界のもうひとつの顔』収録
- The Pi Man:「ピー・アイ・マン」、『世界のもうひとつの顔』収録
- They Don't Make Life Like They Used To:「昔を今になすよしもがな」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- Will You Wait?:「そのままお待ちになりますか?」、『世界のもうひとつの顔』収録
- The Flowered Thundermug:「花で飾られた寝室用便器」、『世界のもうひとつの顔』収録
- Adam and No Eve:「イヴのいないアダム」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- And 3 1/2 to Go
- Galatea Galante
- The Devil Without Glasses
- Redemolished (2000)
- The Probable Man
- Hell is Forever:「地獄は永遠に」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- The Push of a Finger
- The Roller Coaster:「ジェットコースター」、『願い星、叶い星』(後述)収録
- The Lost Child
- I'll Never Celebrate New Year's Again
- Out of This World
- The Animal Fair:「アニマル・フェア」、伊藤典夫訳、S-Fマガジン 1992/12収録
- Something Up There Likes Me
- The Four-Hour Fugue
- 「ホリデイ」誌に掲載された3つの記事
- Gourmet Dining in Outer Space
- Place of the Month: The Moon
- The Sun
- エッセイ4本
- Science Fiction and the Renaissance Man:「SFとルネッサンス人 -異色作家の異色SF論」伊藤典夫訳、S-Fマガジン 1966/2 収録
- A Diatribe Against Science Fiction
- The Perfect Composite Science Fiction Author
- My Affair with Science Fiction
- インタビューなど
- John Huston's Unsentimental Journey
- Rex Stout
- Conversation with Woody Allen
- Isaac Asimov
- Robert A. Heinlein
- 「分解された男」の断片
- The Demolished Man : The Deleted Prologues
- Writing and The Demolished Man
- In Memorium: Alfred Bester 1913-1987 by Isaac Asimov with an introduction by Gregory S. Benford
- 『願い星、叶い星』中村融編訳、河出書房新社(2004年):日本版オリジナル短編集
- 「ごきげん目盛り」Fonoly Fahrenheit
- 「ジェットコースター」The Roller Coaster
- 「願い星、叶い星」Star Light, Star Bright
- 「イヴのいないアダム」Adam and No Eve
- 「選り好みなし」Hobson's Choice
- 「昔を今になすよしもがな」They Don't Make Life Like They Used To
- 「時と三番街と」Of Time and Third Avenue
- 「地獄は永遠に」Hell is Forever
[編集] ノンフィクション
- The Life and Death of a Satellite (1966)
[編集] その他の短篇、エッセイなど
- Here Come the Clones -An All Purpose Science Fiction Pattern Suitable For Any Occasion, With Fifty Footnotes
- 「これが複製だ -多目的応用自在SFパターン」黒丸尚訳、S-Fマガジン 1978/4 収録
- Ms. Found In A Champagne Bottle:未訳長編 Psychoshop にも収録
- 「シャンペンボトルの中から発見された手記」大場正明訳、SFの本 1983 vol.2 収録
- Horace, Galaxyca:雑誌「ギャラクシー」の編集長 ホーレス・L・ゴールドに関するエッセイ
- 「ホーレス、ギャラクシカ (行け(ホー)と声、駆け(レース)赴くは星の群乎(ギャラクシカ)」、野口幸夫訳、「ギャラクシー(下)」創元SF文庫収録
- My Private World of Science Fiction
- 「わが内なるSFの世界」伊藤典夫訳、奇想天外 1978/3 No.4 SFの評論大全集 収録
[編集] 出典
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月24日 (火) 23:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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