アンドロゲン不応症

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アンドロゲン不応症(-ふおうしょう)(Androgen Insensitivity Syndrome、略称:AIS)は、分化異常の原因となる疾患のひとつ。

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[編集] 概要

男性仮性半陰陽に分類される。男性ホルモンの一種であるアンドロゲンを分泌できるものの、アンドロゲン受容体が働いていないためアンドロゲンの全部または一部を感知できず、男性への性分化に障害が生じる。アンドロゲンの全部を感知しないものを完全型アンドロゲン不応症(CAIS)、一部を感知しないものを部分型アンドロゲン不応症(PAIS)という。

アンドロゲン不応症患者は通常、性染色体としてXY型(男性型)を持っている(女性型であればアンドロゲン不応症であっても特に症状はなく、疾患として発見されないが保因者となる)。そのため性腺精巣をもつが体内にとどまる(停留精巣)。外性器はアンドロゲンに反応しないため完全型では女性型へと性分化し、部分型では男性型とも女性型とも判別しがたい形になることが多い。

完全型では出生時に発覚することはほとんどなく、通常の女児として養育される。性自認も女性である。思春期になって第二次性徴が起きても初潮が来ない(原発性無月経)ことから、産婦人科などを受診してこの疾患が発見されるケースがほとんどである。外見上は正常な女性でも持つが盲端(もうたん)(端がふさがっている)に終わり、性交に必要な長さを持たないこともある。子宮を持たないため妊娠出産は不可能である。部分型では外性器の形状により男児として養育されることもある。

アンドロゲン不応症はX染色体依存の伴性遺伝であり、母親が保因者であることが多い。

[編集] 対応

実は「(染色体上は)男性」であったということ、妊娠・出産は不可能ということなど、多感な思春期の女性に対して大きな精神的打撃を与える恐れが大きい疾患である。そのため、精神的なケアが最も重要となる。そのためアンドロゲン不応症と診断されても、特に完全型ではそのまま女性として生きていく人がほとんどである。

また、停留精巣はがん化するリスクが高いために早期に摘出手術を行う必要があると言われているが、思春期までにがん化することは少ないため、現在では思春期以降に精巣摘出が行われている。精巣摘出後は更年期障害を防ぐためにホルモン補充療法によって女性ホルモンを補充する。ホルモン補充療法は一生涯にわたるため、精巣摘出の判断は慎重にしなければならない。精巣を摘出せず、こまめに検診を受けて経過観察を行う場合もある。

膣が短いケースでは造膣術を行って膣を延長することがある。

[編集] 別名

アンドロゲン不応症は精巣(性)女性化症(候群)睾丸(性)女性化症(候群)(Testicular feminization syndrome)とも呼ばれる。この疾患名は患者に精神的打撃が大きいとされ、患者当事者の要望もあったため、現在ではほとんど用いられない。

[編集] 関連図書

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年1月27日 (火) 10:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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