アンペアブレーカー

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東京電力のアンペアブレーカー(電流制限器)の一例

アンペアブレーカーとは電力会社と家庭の契約アンペア値を超える電流が家庭に流れた時に電気の供給を自動的に止める装置である。一般的には玄関や廊下などに設置される家庭用分電盤内の左側に取り付けられる。正式には電流制限器のことで、リミッタサービスブレーカーと呼ばれる事もある。各家庭の電気回路を開閉するスイッチの役割を果たす。

アンペア制での契約の際に用いられる。

目次

[編集] アンペアブレーカーの設置

アンペアブレーカーは電力会社の電気供給約款に基づいて、利用者(各家庭)と電力会社との間で需給契約を締結した後に電力会社により設置される。例えば東京電力で一般的に利用されている「従量電灯B」で契約する場合、10Aから60Aまで7種類の契約種別があり、それぞれにアンペア値の違うアンペアブレーカーが設置される(下表参照)。

また電力会社ごとに契約内容が違うことから関西電力中国電力四国電力沖縄電力のようにアンペア制での契約ではない場合、需給契約を締結してもアンペアブレーカーを設置しない場合もある(約款に電流制限器の記載がない)。

[編集] 漏電ブレーカーや安全ブレーカーとの違い

アンペアブレーカーと呼ばれる事から漏電ブレーカーや安全ブレーカーと同種の装置と受取られることがあるが、これらとは異種の装置である。

漏電ブレーカーや安全ブレーカーは電気設備を設置する際の法規的な基準となる電気設備技術基準(「電気設備に関する技術基準を定める省令」)に基づいて設置されるものであり漏電地絡といった電気回路の故障が原因で引き起こされる感電事故や家庭内の電気機器の損傷を防止するために設置される遮断器であるが、アンペアブレーカーは電力会社との契約アンペアを超えた電気を使用した場合に自動的に電気を止めるために設置される電力会社の装置で(そのため市販していない)設置しない電力会社もあることから、その性質が違うことが分かる。

一般的にどのブレーカーが作動しても家庭内では部分的であれ全体的であれ停電状態になり、いずれの場合も「ブレーカーが落ちる(切れる)」と表現する。しかしどの種類のブレーカーが落ちたのかによってその原因は違い、場合によっては感電など人身事故につながる事もあるので専門業者等に連絡し原因を究明してもらうことが必要である。

[編集] 特殊な構造のブレーカー

電材店などで一般販売されているブレーカー(MCCBなど)とは動作特性が全く異なる特殊な構造のブレーカーがある。例えば30A単3用SブレーカーはL1相、N相、L2相の各相の電流ごとに説明すると

  1. L1-Nのみ負荷がかかる(100V負荷) - この時は30Aで遮断(L1 30A+L2 0A)
  2. L1-N、L2-Nそれぞれ均等な負荷(各々100V負荷) - この時は15Aで遮断(L1 15A+L2 15A)
  3. L1-L2のみ(200V負荷) - 2.と同様15Aで遮断(L1 15A+15A)
  4. L1-L2(200V負荷) - 5Aが常時ある場合L2-Nに20Aで遮断(L1 5A+L2 25A)

つまり100V換算で30Aの場合は負荷合計3KVAで遮断する。200V負荷でも30A使えるわけではない。

なお一般のブレーカーは各相いずれかが30Aを超えないと遮断しない。

[編集] アンペアブレーカーの色と契約アンペア

アンペアブレーカーは契約したアンペア数に応じてブレーカーの色が決められており、基本料金も変わってくる。その対応は以下の通り。色は電力会社により異なる場合もある。

[編集] 契約アンペアごとのアンペアブレーカーの色と基本料金

中部電力の40Aサービスブレーカー(電流制限器)の一例

料金は税込み[1]。いずれも「従量電灯B」で契約した場合。

東京電力
アンペア 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
ブレーカーの色
基本料金 273円 409円50銭 546円 819円 1092円 1365円 1638円
北海道電力[2]
アンペア 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
スイッチの色
ブレーカーの色  
基本料金 325円50銭 488円25銭 651円 976円50銭 1302円 1627円50銭 1953円

※30Aまではスイッチに、40Aからはブレーカーに色がついている。

中部電力[3]
アンペア 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
スイッチの色
ブレーカーの色
基本料金 273円 409円50銭 546円 819円 1092円 1365円 1638円

※30Aまではスイッチを下げると「入」、40Aからはスイッチを上げると「入」となる。
※50Aからスイッチとブレーカーとの色の組み合わせが異なる。

九州電力[4]
アンペア 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
スイッチの色
基本料金 283円50銭 425円25銭 567円 850円50銭 1134円 1417円 1701円

[編集] 参考文献

[編集] 電力会社等

[編集] 基礎知識

[編集] メーカー

市販品でないため、各社とも詳細を掲載していない点に注意

[編集] 注釈

  1. ^ 合計の電気料金は円未満は切り捨て
  2. ^ 契約用安全ブレーカーと称す
  3. ^ サービスブレーカーと称す
  4. ^ リミッターと称す

[編集] 関連項目

最終更新 2009年1月20日 (火) 01:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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