スペースノイドとアースノイド

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宇宙世紀の世界観を持つガンダムシリーズにおいて、スペースコロニーに移住した宇宙居住者はスペースノイド、対して地球居住者はアースノイドと呼称される。(月面居住者はルナリアンとも呼称される)劇中の設定では宇宙への移民は半ば強制的に行われ、地球に残留できたのは主に特権階級の人々や、不法居住者であった。その結果、アースノイドの一部には、『ガンダム0083』のベルナルド・モンシアや『Ζガンダム』のブラン・ブルタークなどのようにスペースノイドを見下して「宇宙人」と蔑む者もいる。 強制移住させられた上に蔑まれたスペースノイドは、当然アースノイドに対し潜在的な反発心を抱き、反抗と弾圧、そして更なる反抗という悪循環の火種となっていった。

特に、ジオン・ズム・ダイクンの提唱した「人の革新」が忘れられ、ギレン・ザビの提唱した「優良種たるジオン国民による人類の管理運営」が一年戦争の敗北で潰えた後では、何らかの理想・大義に基づいての抵抗が行なわれるのではなく、連邦政府への反抗そのものが理想・大義と見なされる本末転倒が生じていた。(ジオン公国の目的でさえ、支配ではなく独立だった、と歴史修正主義まがいの改変が行われ、ネオ・ジオンへの支持を集めた)

[編集] スペースノイドの変化

スペースコロニーは人工の建造物であり、内部は地球そのままの自然ではない、整理された自然でもある。そこを主な生活の場としてきたスペースノイドは、やはり地球とは違う環境で育つためか、アースノイドから見れば物事の感じ方などが変化してきている。

  • 地球の重力の1Gに対してコロニーにかかる擬似重力が約0.8Gであることから、スペースノイドが地球に来た時は、体にかかる重力がいつもより重いと感じる事が多い(劇中ではしばしば、スペースノイドがアースノイドを「重力に魂を引かれた人々」などと揶揄する描写が見られる)。
  • 機動戦士ガンダム』小説版では、(特にサイド3は)コロニー内に昆虫が入り込む事に厳格で、コロニー内に虫はあまり見られないらしく、サイド7に潜入したジーンが、蜘蛛の巣に非常に興味を持つくだりがある。また、『機動戦士ガンダム』TV版では虫に刺された若手兵士クワランが「虫のいない清潔なコロニーに帰りたい」と発言している。
  • スペースノイドには地球上が埃っぽく感じるようで、キシリア・ザビクロノクル・アシャーはそれを気にして目と耳以外をほぼ覆うマスクを愛用していた。
  • 雷を新型兵器と勘違いしたりもした。(『機動戦士ガンダム』)
  • コロニー内に棲む動物は犬や猫等の小動物が大半で、大型の動物はほとんど見られなかったことから、地球に下りたトビア・アロナクス鹿に驚くシーンも描かれている。(『機動戦士クロスボーン・ガンダム』)
  • 機動戦士Vガンダム』において、太陽発電衛星ハイランドで暮らしてきたエリシャとマルチナが地球に降りた際に、草の匂いを臭いと感じオイルの匂いのほうが安らぐという趣旨の発言をする。

[編集] 設定の発祥

  • 第一作、『機動戦士ガンダム』(1979)では、まだこれらの語は用いられていない。
  • 用いられるようになったのは『機動戦士Ζガンダム』(1984)から。作中年代においては『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(1991)の劇中においてエギーユ・デラーズ中将が決起演説中に用いた頃からとされる。その後、後発作品・ゲームにおいて一年戦争当時から用いられていたことにされた。
  • なお『機動戦士ガンダムF91』(1991)、『機動戦士Vガンダム』(1993)など、作中における後の時代においてはコスモ貴族主義マリア主義などに取って代わられ、思想概念としては用いられなくなっている。これは連邦の空洞化によって「スペースノイドの独立」がなし崩し的に認められたことにより連邦政府という共通の敵を失った結果、スペースノイドの団結という大義と理想もまた失われたからだと思われる(実際、これらの時代においてはスペースノイド同士の抗争が激化している)。
  • この世界設定の変化は、冷戦構造下での二極対立が終焉した後、アメリカとそれ以外の資本主義国との利害対立が表面化し、西側諸国の団結と自由の保持という理想が失われたのと、時期を同じくしている。
  • また、上記の「スペースノイドの変化」によって、スペースノイドの新世代たちが地球を故郷と思わなくなり、良くも悪くもこだわりを失ったことも大きい(『機動戦士Vガンダム』中において、アースノイドとスペースノイドの差異や対立はほとんど描写されない)。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年3月7日 (土) 15:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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