イギリス料理
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イギリス料理(イギリスりょうり)とは、主にイギリスで食される料理。
[編集] 概要
フランス料理やイタリア料理と比べると、料理の種類が少ない。食べられるのは、せいぜいローストビーフやステーキくらいという評判がある。
そのため、ジョークなどの中では不味い料理として語られており、これがイギリス料理=不味いというイメージに拍車をかけているといえる。
また、なぜこれほどにまで言われるのかというと、野菜は本来の食感がわからなくなるほど茹でる、油で食材が黒くなるまで揚げるなどといったイギリスでよく行われる食材本来の味を残さないほど加熱する調理法が他国人には好まれないからである。しかも味付けはなされない(食べる人の好みに応じて塩や酢などで味付けされることを前提としている)ことが多く、不慣れな旅行者には「味がない」という印象を与えてしまう。結果としてイギリス料理で美味しく食べられるものは、せいぜいローストビーフやステーキ程度という評判になってしまった。
このような状況になったのは、かつてのイギリス貴族が、日曜日には牛を一頭屠ってローストビーフやステーキを食べるという習慣があった事も原因である。一頭分の牛肉を1日で食べきれるものではなく、平日の食事においては日曜日に残った肉をそのまま、あるいは再び料理しなおして食べる事になる。また残り物の肉を食べる場合も、食べる人が好みで味付けする場合が多かった。結果として日曜日に食べるローストビーフ以外は、冷たい肉か、あるいは火を通しすぎた肉を食べるのが当然。また個人が好みで味付けするのが当然という食習慣が成立してしまった。なお、このような日曜日に大食をするのが贅沢という習慣は、フランスやイタリアなどでも見られたが、やがて美食が贅沢という方向に移っていった。イギリスでは美食が贅沢という習慣が成立しなかったのである。
よく「○○の料理は不味い」と言っても、その国の食習慣に外国人が馴染めないだけであり、その国の人にとっては美味しい料理であるという場合が多い。しかし「イギリス料理が不味い」というのは、本質的に異なるのである。イギリス料理が不味いのは、イギリス人自身が認める所である。他国の料理をけなすのは、その国の文化を差別するという考えがあるが、そもそもイギリスには美食文化が存在しなかったのであり、それを理解しない事は、ある意味、イギリス文化に対しての無理解であると言える。
イギリスの食文化には主食と言う概念はないが、ジャガイモを揚げたり(チップス)焼いたり(ベークドポテト)茹でたりしたものが主菜の付け合わせとして大量に添えられることが多く、ジャガイモが事実上の主食のようになっている。小麦や米などで作ったプディングも好まれ、イギリス料理にはデザートから主菜の付け合わせまで、多種多彩なプディングがある。もちろんパン、ポリッジなどもよく食べられているし、最近はシリアル食品やパスタを食べることも多い。
また、ローストビーフやステーキのような料理の調理法を見ればわかるように、イギリス料理はおよそ料理としての手間をかけないものもあり(フランス料理においてアングレーズ(イギリス風)とは、単に茹でただけか焼いただけのシンプルすぎる調理法を指す)、そのために、料理が素材そのものの味に大きく左右されるのである。つまり、素材が良ければ出来上がる料理も美味しくなる事があるが、素材が悪ければそれも期待できない。
このように総じて評価の低いイギリス料理ではあるが、イギリス式の朝食はソーセージやベーコン、加熱した卵料理がつくなど充実しており、一般的に「イングリッシュ・ブレックファスト」と言えばアメリカンや温かい料理が無いコンチネンタル(大陸式)よりも上級に位置付けられる。
また、いわゆる伝統的なイギリス料理の範疇からは外れるものの、大航海時代時代に世界の海を征した歴史を持つイギリスは、植民地の料理を取り入れ、それを世界中に広めた歴史を持つ。例えばカレーは一般にインドが発祥とされるが、それを世界に広めたのはイギリスであり、広まったカレーもイギリスによりアレンジされたものである。そういう意味においては、現在のイギリスにおいては「美味しい料理」は存在する。イギリスの中華料理やインド料理の店には、長い伝統がある場合も珍しくない。最近ではフランス料理や地中海料理、さらにはそういった外国の料理の影響を受けた料理店も存在し、イギリスにおいて美味しい料理を食することは難しい事では無くなっている。
料理ではないが、イギリスのお茶菓子はイギリス以外の国にも名高く、美味しいお菓子が多く知られている。
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最終更新 2009年9月13日 (日) 11:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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