イナズマンF

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イナズマンF』(イナズマン フラッシュ)は、1974年(昭和49年)4月9日から同年9月24日まで NET テレビ(現:テレビ朝日)系列で、毎週火曜日19:30 - 20:00に全23話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマ


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] ストーリー

謎のロボット戦士による切り崩し工作によって、新人類帝国 = ファントム軍団は崩壊した。だが、帝国に君臨した帝王バンバを倒したイナズマン・渡五郎の前に、新たなる敵・デスパー軍団が現れた。その尖兵・ウデスパーは、新人類帝国を瓦解させたあのロボット戦士だった。ウデスパーの猛攻の前に、エネルギーの回復していない五郎は退却するが、彼を助けた男女は殺され、偶然近くにいた作業員も巻き添えを食って襲われてしまう。

と、そこにライフルを持った男が現れ、銃声一閃、五郎を助けた。男は五郎を自らの地下アジトに連れて行く。

男はインターポールの秘密捜査官・荒井誠と名乗り、この地下アジトに潜伏して戦うことを申し出る。五郎はそれを受けた。そして、たった2人の辛く厳しい戦いの日々が始まる…。

[編集] 概要

本作は TV 版『イナズマン』の第3・4クールに相当する。シナリオナンバーも『イナズマン』からの通し番号になっている。しかし、いわゆる「変身ヒーロー」が活躍する子供向け特撮アクションドラマが、作品の乱立によって衰退に向かいつつあった当時の状況下、『イナズマン』もスタッフの意気込みとは逆に低視聴率に苦しんだ事から、『イナズマンF』は『イナズマン』(第2クールまで)とは大きく方向性を変えている。

方向性変更の中心となったのは、東映側のサブプロデューサーだった加藤貢である。これがプロデューサーとして最初の作品だった加藤は、低視聴率の原因やその打開策について、助監督の長石多可男をはじめとする若手スタッフとの間で意見を交換していた。折りしも、チーフプロデューサーの平山亨は他の番組も抱えており、先任サブプロデューサー(実質的にはチーフ)だった井上雅央も第2クール終了後他番組に移動したため、平山は加藤に『イナズマン』を任せる事にした。

加藤が最初に着手したのは、設定の変更である。既にイナズマンこと渡五郎のバックボーンであった「少年同盟」は、原作設定を活かし切ることなくフェイドアウトしていたが、『F』では、第2クールまでのレギュラーだった大木姉弟や丸目豪作ともども完全にカット。サナギマンや愛車・ライジンゴーの登場場面も極力減らした。代わって、妻子を敵組織・デスパー軍団に拉致されているというプロフィールを持つインターポール捜査官・荒井誠が五郎のサポーターとして登場。日活鈴木清順に悪役の素質を見出され、キャリアを積んでいた上野山功一が荒井役に起用された。こうしたヒロインも主人公の弟的存在の子供レギュラーも排除され、主人公と相棒の男性キャラクターを中心とした展開は前作の『イナズマン』の中盤以降で既に試みられており、五郎と豪作の2人だけしか登場しないエピソードが多く作られた。しかし、『イナズマン』のレギュラーヒロインだった大木サトコが削除された事で五郎と荒井の2人を中心とした、ヒロインも子供もいない男臭い雰囲気になるのは加藤らスタッフも辛かったらしく、初期の時点で女性ゲストを頻繁に登場させるようになった。

スタッフ面でも、硬派のエピソードを数多く書いていた上原正三をメインライターに、新人監督ながらアーティスト志向が強く、 ATG ファンの加藤とはウマが合った塚田正煕をメイン監督に据えるなど監督・脚本陣を大きく刷新した。この結果、新生『イナズマンF』は、強制収容所を思わせる実験都市・デスパーシティを擁し、サイボーグによる独裁国家を企図するデスパーと、これに対峙し、デスパーの打倒とデスパーシティ市民の解放を目指す五郎・荒井の「たった2人のレジスタンス」を軸とするドラマを前面に押し立てることになった。

新体制の下で、主演の伴直弥をはじめとするキャストや、加藤、上原、塚田を中心とするスタッフは「自分たちの作りたい・演じたいドラマ」作りに力を注いだ。テレビドラマの限界に挑戦するかのような前衛的な画像や、当時の子供向けドラマの水準を飛び越さんばかりの重いストーリーを持ったエピソードが多く作られた。伴の回想によれば、第20話「蝶とギロチン花地獄作戦」の初号試写を見た岡田茂(当時の東映社長)は「学生映画なんか作ってるんじゃない!」と怒ったという。加藤貢は後に、「プロデューサーとして一年目で、ひょっとしたら生涯最高の作品を作ってしまったのかもしれません。鳥居恵子に出演交渉したときのような情熱は、今の自分にはもうありませんね。」と述懐している。

結果として、『イナズマンF』の視聴率は『イナズマン』と変わる事はなかったといわれる。しかし、本作が表現した(原作漫画の「超能力者による組織戦」とも大きく異なる)「ヒーローの孤独」の描写は、ほぼ同じスタッフによる『仮面ライダーアマゾン』で再び試みられる事になる(ただし序盤のみで、中盤から主人公のアマゾンが多数の仲間とともに戦う明るい活劇になってしまうため、『イナズマンF』の野心的な試みを仮面ライダーシリーズに移植しようという試みは潰えてしまった)。そして、本作自身も1970年代変身ヒーロードラマの異色作として、(特に1990年代以降)カルト的な人気を得るようになった。

[編集] 特徴

世界観、ストーリー面での主な特徴は「概要」で触れたので、ここではその他の点について述べる。

本作が後年、カルト的人気を得た理由の一つに、毎回登場し、各話の核心を担う女性ゲストの存在がある。重いストーリーを持つ本作だけに、彼女たちは単なる華的な立場に終わらず、時として視聴者に強烈な印象を残した。そのキャスティングも、東宝出身で宣弘社作品を中心とする1970年代前半の特撮ドラマでアクション系ヒロインとして鳴らした牧れい、のちに『ウルトラマンレオ』にレギュラー出演する奈良富士子(第20話)、日活ロマンポルノの主力女優であると共に当時の東映特撮でもアクション面で活躍した鹿沼えり(第7話)、渥美マリらと共に末期の大映を支えた八代順子(第18話)と多彩で、中でも、最終回にガイゼル総統の娘・カレン役で出演した鳥居恵子は当時の東宝の若手人気女優であり、出演交渉は難航したという。第18話に出演した山科ゆりも、当時の日活ロマンポルノでの高い人気を考えると、テレビドラマであるとはいえ他社作品への出演は異例と言えた。また、第11話のゲストである隅田和世は『ダイヤモンド・アイ』や『キカイダー01』で特撮ファンにも知られるが、『八月の濡れた砂』(藤田敏八監督作品)を「毎日見ていた」という加藤プロデューサーのたっての頼みで出演が実現した。

ドラマ重視の方針から、サナギマンやライジンゴーの場面が本編から極力削られたのは「概要」で述べた通りだが、アクションシーン不足への不満を考慮し、EDと次回予告の合間に1分弱の「イナズマンアクションタイム」と呼ばれるコーナーが設けられていた。これにはライジンゴーのポピニカが売れているのに関わらずテレビ本編ではあまり活躍できなくなった事によってライジンゴーのポピニカの売れ行きに支障が生じるとの玩具スポンサーのポピー(後のバンダイ)からクレームが来ており、そのポピーに対する「お詫び」も含めていた。

最終回「さらばイナズマン、ガイゼル最期の日」は、準備稿段階では、ガイゼルを倒した代償として超能力の全てを失った五郎が、「東映まんがまつり」イナズマンの看板を無感動に一瞥し、風吹く街の何処へと去っていく、というラストシーンをはじめとして、守ろうとした仲間や親類の全滅他、壮絶かつ苦い展開であった(加藤によれば「ドラマの世界から現実に引き戻す事で、『イナズマン』の世界を否定する」意図があったとされる)が、さすがに「善良な一般市民が悪の組織に襲撃されているところを間一髪助けるというシーンを必ず入れる」などハッピーエンドを大事にするというポリシーを持つ平山の反対を受け、大きく書き換えられ、現在放送されている内容となった。このプロットは長石多可男の提案であったという。

没稿の最終回以外にも、OAされた作品には「人間狩り」等かなり危ない表現が多々あり、表現が過激すぎたために却下された構想もいくつかある。また、当時は一部地域(静岡など)では前作『イナズマン』がオンエアされたのに次回作である本作『イナズマンF』がオンエアされず、しかもその地域では再放送も『イナズマン』はなされたのに本作は再放送されない。

[編集] 登場人物

[編集] イナズマンとその仲間たち

渡五郎 / サナギマン / イナズマン(演:伴直弥(現:伴大介))
ファントム軍団を倒した正義の超能力者。デスパーの無差別攻撃が周囲の人々を巻き込むことを恐れ、大学の寮を引き払い、荒井と共に地下50メートルに作られた基地に隠れ住む。前作ではラフな服装だったが、前作の第24話(F編の事実上の第1話)からは背広姿。
サナギマン、イナズマン共に外見は前作と同じであるが、イナズマンは前作の第24話からマフラーの色を黄色からオレンジ色に変更している。戦闘では空手アクションを多用するようになり、超能力はあまり使わなくなった。しかし、超能力そのものはゼーバーの性能もあって向上しているらしい。一例としてサナギマンからイナズマンへの変身ゲージが溜まる時間が大幅に短くなった事が挙げられる。そして、8話以降ではサナギマンに変身してすぐにイナズマンに変身できるまでになっている。
新たな武器としてゼーバーを持つ。これは前作の25話でバンバによって特殊な地下牢獄に閉じ込められた際に、ベルト右脇のパーツとイナズマン状態での自身の目、そして、触角の一部を加工して作り上げた超能力増幅機である。大きさは携帯電話ほどであり、イナズマ状のアンテナを2本と、3色のレンズ付きアンテナを収納している(赤いレンズは逆転チェストを、青いレンズはテレポーテーションを、黄色のレンズは透視能力を増幅する)。さらにそれ自体による超能力強化により、実質的に直接イナズマンに変身できるようになっている。必殺技はゼーバーのイナズマ状のアンテナを立てて、増幅された雷撃を放つゼーバーイナズマンフラッシュ
ゼーバーの設定はこれまでにも書かれてきたドラマ性の重視以外にも、あまりにもサナギマンの弱さが目立ってしまった事やイナズマンは技が多彩であった反面、仮面ライダーにおけるライダーキックのような代表的な必殺技が無かった、という反省に基づく強化策であった。
今作で使用されたイナズマンの超能力・技
ゼーバー・イナズマンフラッシュ
イナズマンの必殺技。ゼーバーの稲妻状のアンテナを立て、増幅された雷撃を放つ。
ゼーバー・逆転チェスト
前作の「逆転チェスト」の強化版。赤い突起を展開したゼーバーを掲げて、相手の攻撃を反射する。初使用は第3話。第15話では決壊したダムを元に戻す際にも使用している。
ゼーバー・テレポーテーション
前作の「瞬間移動」の強化版。青い突起を展開したゼーバーを掲げて、瞬間移動する。ライジンゴーごと移動可能。初使用は第4話。
ゼーバー・透視チェスト
前作の「透視能力」の強化版。黄色い突起を展開したゼーバーを掲げて、透視能力を働かせる。初使用は第5話。
解凍能力(名称不明)
凍りついた相手を指差して念力を放ち、解凍する。ジェットデスパーに凍らされた姉弟を救出した。
ゼーバー・イナズマンエネルギー
黄色い突起を展開したゼーバーを掲げて相手に生命力を分け与える。破傷風で倒れたコウジ少年を救うために第14話で使用。
ゼーバーシュート
ゼーバーを投げつけ、稲妻状の突起を突き刺す。第14話で合体ウデスパーの弱点である目を貫き、動きを止めた。
念力キック
ジャンプして、宙返りをしてから飛び蹴りを食らわす。前作で使用された同名の技とは別物。主に繋ぎ技として使用されるが、ボイラーデスパー戦では決め技となった。
念力パンチ
ジャンプして敵に飛び込みながらのパンチ。前作で使用された同名の技とは別物。主に繋ぎ技として使用されるが、ナイフデスパー戦では決め技となった。
イナズマンミラクルチェスト
2体に分身しながら飛び跳ねて敵を幻惑し、隙を誘う。初登場は8話。この状態から敵に飛び込んでパンチを決めるミラクルパンチはガイゼル戦で使用されたが、破られた。
イナズマンパワーキック
空中で縦回転しながらの両足蹴り。ハサミデスパーのハサミホークを破壊した。
イナズマンきりもみキック
空中回転でひねりを加えたキックを繰り出す。ジェットデスパー(2号)を倒した。
イナズマンフラッシュキック
必殺の飛び蹴り。念力キック、念力パンチとの連続使用でハンマーデスパー2を倒した。
荒井誠(演:上野山功一
インターポールの対デスパー秘密捜査官。新人類について調査した際に五郎の事を知り、デスパーに襲われた彼を保護した。以後、彼の唯一の仲間として一緒にデスパーと戦う。性格は冷静沈着で、どんな苦境に陥っても諦めない不屈の精神の持ち主。ひげを生やしている。
過去の記憶を失っていたが、第8話でその体がデスパーによって改造されたサイボーグである事が判明する。さらに改造された後、奇跡的にデスパーシティを脱出してきた事も明らかになる。しかし、脱出する際に妻と娘をシティに残してしまい、記憶を取り戻した後は妻と娘との再会を願うようになる。武器は第10話まではライフル、第11話からはショットガン
荒井千津子(演:野口ふみえ
荒井の妻。荒井と生き別れになってからはデスパーシティの地下に潜み、読書会を開いていた(デスパーシティでは読書が禁じられている。ちなみに千津子が荒井と再会した際に読んでいた本は島崎藤村の『若菜集』)。最終話で夫と再会し、家族で地上に脱出する。
荒井ルミ(演:上田里美)
荒井の幼い一人娘。生まれてから本物の太陽の光を浴びた事が無かったが、最終話で地上に脱出。昇る朝日の光をその身に浴びた。
ケイ麻耶(演:山科ゆり)
第16話に登場。インターポールの秘密捜査官で、かつての荒井のパートナー。デスパーに誘拐された九条博士の行方を追ってニューヨーク支部から来日するが、デスパーに捕らわれ、サデスパーによって荒井を殺すように暗示をかけられてしまう。荒井を殺しかけるが、イナズマンが敵を倒すと同時に正気に戻った。
白鳥ジュン(演:牧れい
第22話に登場。荒井と同じインターポールの捜査官だが、兄のコルトカシーラ(演:渡辺修)がデスパー怪人ブラックデスパーに改造されてしまったため、兄のためにインターポールを裏切る。皮肉にも兄の放った銃弾によって命を終えるが、五郎たちにデスパーシティへの入口を示す暗号文を残した。

[編集] デスパー軍団

ファントム軍団に代わって世界征服を企む新人類の大軍団。優れた超能力者を機械改造したロボット戦士(デスパー怪人)を戦力とする。日本の地下深くに人工太陽が輝く地底都市デスパーシティを建造。5万人の人間を閉じ込め、圧政を行なっている。

ガイゼル総統(演:安藤三男
デスパー軍団を支配する総統にして、バンバをも凌ぐ大超能力者。顔は白一色で、右目は傷を負っている。服は漆黒の将校服。失敗した者は絶対に許さない冷酷非情の独裁者だが、一人娘のカレンには優しく、また、優れた部下には全幅の信頼を置いている。趣味は捕らえた人間の狩猟。最終話でデスパーシティの人工太陽を爆発させて日本列島を海底に沈めようとするが、カレンの裏切りによって失敗。イナズマンとの壮絶な死闘の末、弱点である右目を自身の杖で貫かれ、弱ったところをイナズマンのパンチを浴びて息絶えた。
ウデスパー(声:岩名雅記
前作の第24話から登場したデスパーの参謀。ガイゼルの「右腕」として忠誠を尽くし、ガイゼルからも絶対の信頼を受けている。卑劣な策略家としての一面と誇り高い戦士の一面を併せ持つ。戦闘時は腕にかぎ爪、ガトリング銃、ムチなどのアタッチメントを装着して戦う。第7話でイナズマン抹殺の直命を受け、女サイボーグ・ミスワンを利用して渡五郎を殺そうとするが失敗。ミスワンを処刑した後、サナギマンにタイムアップの猶予を与え、イナズマンとの真っ向勝負に挑んだ。ゼーバーイナズマンフラッシュにも耐え抜いたが、皮肉にも自分がミスワンに与えた暗殺用ペンダントによって爆死した。
ウデスパーα(声:渡部猛
第8話から登場。爆死したウデスパーの破片から作られたロボット戦士の一人。体の形状は旧ウデスパーと同一だが、体色は赤銅色であり、少し小さくなった頭部には右に大型の刃状の角、左に小型の刃状の角が着いている。戦闘時には万力状のアタッチメントを使用。βと角を交差させて「クロスハリケーン」という大竜巻を起こす。ウデスパーの「力」を増幅して受け継いだが、力に頼りすぎて粗暴な面が目立ち、手柄を焦る傾向がある。弟であるβとは仲が悪い。
ウデスパーβ(声:岩名雅記)
第8話から登場。爆死したウデスパーの破片から作られたロボット戦士の一人。αと同じく形状は旧ウデスパーと同一だが、体色は銀色であり、頭部の中心部にハサミ状の角が装備された。戦闘時にはムチ状のアタッチメントを使用する。ウデスパーの『知』を増幅して受け継いでおり、性格もウデスパーに似て冷静沈着。しかし、その性格のために短気な兄であるαとは仲が悪く、最終的にはガイゼルから合体ウデスパーへの合体手術を強制される。
合体ウデスパー(声:和田周
第10話から登場。αとβに合体手術を行なって誕生させたウデスパーシリーズの最終形態。右半身が銀色、左半身が赤銅色になっている。その強大な力でイナズマンを圧倒するが、戦闘中に動力回路がオーバーヒートを起こしたために撤退し、再び2体に分離された。第13話で再度合体手術を行い、欠点を克服して復活(眼や口の部分が黒くなった)。左腕のムチの先端を発射する「合体ウデスパー落とし」という新技を使って第14話でイナズマンと戦うが、弱点の眼にゼーバーシュートを受け、ひるんだところをゼーバーイナズマンフラッシュの直撃を浴びて倒された。
サデスパー(声:岩名雅記)
第12話から登場。デスパーシティの市長にして、軍団の新参謀。頭部から多数の巨大な針を生やしており、十字状の眼からは催眠光線を放つ。胸の装甲を左右に開き、その中に敵を挟み込んで体内から発射するトゲで刺し殺す。正攻法の作戦を好んだウデスパーやウデスパー兄弟とは違い、イナズマンを精神的に追い込んだり、殺し屋や麻薬を利用した作戦を行なう。最終話でゼーバーイナズマンフラッシュの直撃を受けて爆散した。なお、サデスパーという名前はサディスト・デスパーの略称である。また、ウデスパーを右大臣、サデスパーを左大臣に見立てたネーミングとも言われる。
デスパー怪人
改造手術を施されたサイボーグ。ロボットのような外観をしており、デスパーロボット、ロボット戦士とも呼ばれている。様々な武器や機械の機能を宿しており、それを利用して戦う。
デスパー兵士
デスパー軍団の雑兵。赤と黒の縞模様の服を着て、胸部にデスパーの紋章が刻まれた装甲を着けている。武器は手槍、マシンガン、ライフルなど。設定ではファントム軍団を裏切ったファントム兵士を再改造したもので、頭部のマスクもファントム兵士と同じガスマスク風(実際にファントム兵士の頭部を改造したもの)。
レッドクイン(演:八代順子)
第18話に登場した女スナイパー。本名は飛鳥夕子。過去にデスパーによって両親や住んでいた村の人々を殺されており、その復讐を誓った。ガイゼルに近づくために、村の生き残りで唯一の友人である哲也(演:佐藤仁哉)を殺し、サデスパーの信頼を得る。渡五郎の暗殺を命じられ、超能力者に苦痛を与える「死のメロディ」を利用して狙撃しようとするが失敗。五郎からは手を引くように言われるが、自身の手でガイゼルを殺す事に拘り、最後はデスパーの銃撃を浴びた。しかし、死の間際に放った銃弾はガイゼルの右耳を削ぎ落とした。
カレン(演:鳥居恵子
最終話に登場。ガイゼルの一人娘で、父と違って心優しい女性である。しかし、彼女に関わった者はガイゼルに処刑されるため、デスパーシティの住人にとっては恐怖の対象となっている。デスパーシティに潜入した五郎と出会い、彼に好意を抱く。デスパーの日本壊滅計画を知り、人工太陽の爆破スイッチを切ったが、裏切りを許さないガイゼルの手によって処刑された。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

  • オープニングテーマ:『フラッシュ! イナズマン』
  • エンディングテーマ:『イナズマンアクション』
    • 作詞:石森章太郎/作曲:渡辺宙明/歌:水木一郎

[編集] 放送リスト

カッコ内の人物は、特記以外は声の出演者。

放送日 話数 サブタイトル 登場怪人他 スタッフ
1974/4/9 1 恐怖のガイゼル総統と謎のデスパー軍団 ハンマーデスパー(渡部猛
ノコギリデスパー(細井雅男)
監督:塚田正煕
脚本:上原正三
1974/4/16 2 戦慄のサファリ! 海中大作戦!! ノコギリデスパー
1974/4/23 3 水爆500発!! 地底大戦争! バーナーデスパー(大山豊 監督:田口勝彦
脚本:上原正三
1974/4/30 4 謎の飛行船? 宇宙へ!! ドリルデスパー(和久井節緒 監督:田口勝彦
脚本:平山公夫
1974/5/7 5 DESミサイル大空中戦!! マシンガンデスパー(清川元夢 監督:山田稔
脚本:高久進
1974/5/14 6 ガイゼルの大要塞 ナイフデスパー(村瀬正彦 監督:山田稔
脚本:曽田博久
1974/5/21 7 大決戦! ウデスパー対イナズマン!! ウデスパー
女サイボーグ・ミスワン(演:鹿沼えり
監督:塚田正煕
脚本:上原正三
1974/5/28 8 ウデスパー兄弟! クロスハリケーン!! ジェットデスパー(青森伸
1974/6/4 9 少年サーカスとマルチ大作戦 ハサミデスパー(西尾徳
改造ハサミデスパー
監督:田口勝彦
脚本:上原正三
1974/6/11 10 ウデスパー兄弟の挑戦状!! ジシャクデスパー(野島昭生
合体ウデスパー
1974/6/25 11 美しいサイボーグ! 暁に分身す!! サイレンサーデスパー(江川菜子
合体ウデスパー
まぼろし円盤
監督:塚田正煕
脚本:島田真之、脩沢修
1974/7/2 12 幻影都市デスパー・シティ ボイラーデスパー(岸野一彦 監督:塚田正煕
脚本:上原正三
1974/7/16 13 白い闇!! 鬼女がうたう子守唄 マサカリデスパー(吉原正晧)
合体ウデスパー
監督:前川洋之
脚本:上原正三
1974/7/23 14 大空中戦!! 合体ウデスパー戦略部隊 合体ウデスパー
1974/7/30 15 大洪水作戦!! ドリルデスパー(再生)(和久井節緒) 監督:山田稔
脚本:山崎久
1974/8/6 16 謎の女 その名はデスパー秘密捜査官 ノコギリデスパー(2号)(依田英助 監督:山田稔
脚本:平山公夫
1974/8/13 17 青い瞳のインベーダー ジェットデスパー(2号)(山下望) 監督:塚田正煕
脚本:山岡哲久、楢岡八郎
1974/8/20 18 レッドクイン 暗殺のバラード ハンマーデスパー(再生)(渡部猛)
ハンマーデスパー2(丸山詠二
監督:塚田正煕
脚本:長石多可男
1974/8/27 19 イナズマン デスパー軍団に入隊す!! ミキサーデスパー(和田周)
ギロチンデスパー(大宮悌二
監督:前川洋之
脚本:上原正三
1974/9/3 20 蝶とギロチン花地獄作戦 ギロチンデスパー 監督:前川洋之
脚本:さとうかずゆき、楢岡八郎
1974/9/10 21 死者部隊ルート047 スプレーデスパー(村瀬正彦) 監督:山田稔
脚本:上原正三
1974/9/17 22 邪魔者は殺せ ガイゼルの至上命令 ブラックデスパー(清川元夢) 監督:山田稔
脚本:塚田正煕
1974/9/24 23 さらばイナズマン ガイゼル最期の日 サデスパー
ガイゼル総統
監督:塚田正煕
脚本:上原正三

[編集] 劇場版

イナズマンF(1974年7月25日公開)
第12話のブローアップ版。
東映まんがまつりの一編として上映。

2007年12月7日に発売された『東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX』や、2009年10月21日の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.2」に収録されている。

[編集] 映像ソフト化

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月21日 (土) 04:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【イナズマンF】変更履歴

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