インドの伝統音楽

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インドの伝統音楽(marga)の発祥は、最古の文書でヒンドゥー伝承のひとつヴェーダに見ることができる。 4巻のヴェーダのひとつサーマ・ヴェーダに音楽のことが詳細に記載されている。

インドの伝統音楽には二つの主流があり、ひとつは北インド発祥のヒンドゥースターニー音楽、もうひとつは南インド発祥のカルナタカ音楽である。

ヒンドゥースターニー音楽の主なテーマは、クリシュナのラスレーラ(ヒンドゥーの礼拝用)、および自然の壮麗さである。 現存の演奏家でもっとも知られているのは、Bhimsen Joshi, ラヴィ・シャンカール, Hariprasad Chaurasia および Zakir Hussainらである。

カルナタカ音楽はほとんどが即興であるという点でヒンドゥースターニー音楽に似ているが、より理論に影響されており、厳密な規則を持っているところが異なる。 また、楽器よりも声楽を重視する。 主なテーマはデヴィ崇拝、ラーマ崇拝、神殿の描写や愛国的な歌である。 現存の演奏家でもっとも知られているのは、Mangalampalli Balamuralikrishna, T V Sankaranarayanan, Madurai T N Seshagopalan および K J Yesudasらである。

インドの伝統音楽は単旋律であり、単一のメロディーラインに乗っている。 曲の演奏は、儀式的なやり方(まず持続低音楽器、それから独奏者、それから伴奏者と打楽器奏者)で奏者が登場するところから始まる。 メロディーは単一のラーガ(伝統的な旋律定型)に乗せ、リズムは単一のターラ(伝統的なリズム定型)に乗せる。 演奏者は楽器の調律から始めるのだが、この作業はしばしば、それと分からないように音楽そのものの始まりと混ぜて行われる。

インドの伝統楽器には、ヴィーナ(ビーナ、弦楽器)、ムリダンガ(両面太鼓)、タブラ(対になった小太鼓)、カンジラ、タンブーラ(弦楽器)、フルートシタール、ゴッツバジャム、バイオリンおよびサーランギ(弓で弾く弦楽器)などがある。

タブラ奏者は、曲の始めに独奏者と音程が合っていることを確かめるため、槌で端を叩く。 また、このほかよく使われる楽器として紐付きタンブーラ(タンプーラとも呼ばれる)がある。 これはラーガ全体を通して一定の音(持続低音)を出すために使われる。 この単調な仕事は、独奏者の見習いが受け持つのが伝統である。

ラーガは段階的に展開するメロディーで始まり、しばしば30分以上の長さになる。 ラーガの始まりは、ヒンドゥスターニー音楽ではアーラープ、カルナタカ音楽ではアラピナと呼ばれる。 アーラープは多くの熱狂的ファンに愛されているが、そうでない人にとってはしばしば難解でもある。

ヒンドゥースターニー音楽ではひとたびラーガが始まると、モードの装飾音はリズミカルになり、次第に速くなる。この部分はジョルと呼ばれる。 ジョルの後にクライマックスがあり、全てが停止して観客が拍手する。 最後に打楽器奏者が独奏者と互いに影響しながら、演奏を始め、それから自然発生的で競争的なジャーラと呼ばれる部分に進む。

カルナタカ音楽のラーガは、一般的にテンポが速くより短い。 始まりの部分はバーナムと呼ばれ、演奏家にとってのウォームアップである。 その後に祈祷と祝福の願いが続き、それからラガム(韻律に基づかないメロディー)の交替の連続、ターラム(装飾音。ジョルと同じ位置づけのもの)が続く。 これはクリティスと呼ばれる聖歌と互いに交じり合う。 その後に、パラビ、またはラーガの主題が来る。

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最終更新 2008年11月17日 (月) 22:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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