ウィ・ウィル・ロック・ユー (ミュージカル)
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ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)は、クイーンのヒット曲22曲で構成されているミュージカル。ABBAの「マンマ・ミーア!」同様、既存のバンド曲を使用したジュークボックス・ミュージカルと類されている。
2002年、ロンドンのウエストエンド、ドミニオン劇場(Dominion Theatre)で初演された。開幕時は、批評家の評価は概ね否定的で、とりわけSF要素の強い突飛過ぎるストーリーは酷評されたが、大掛かりな舞台美術とロックコンサート的色彩の強い演出は観客に好評で、人気作品となった。なお、開幕一年後の2003年から、ロンドンの劇場前には巨大なグラスファイバー製のフレディ・マーキュリー像が設置されている。
また、ロシア、スペイン、オーストラリアなど各地でも現地プロダクションによる上演が行われ、日本には2004年、オーストラリア・キャストでの来日公演により初上陸を果たした。この際、従来の劇場を用いず、歌舞伎町の新宿コマ劇場で行われたことも話題となった。
目次 |
[編集] スタッフ
- 監修:ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
- 原案・脚本:ベン・エルトン
- プロダクション:ロバート・デ・ニーロ
[編集] ストーリー
今から300年後の未来。地球全体は巨大企業「グローバル・ソフト(Global Soft)」に支配されていた。あらゆる娯楽と行動が監視される中で、反乱分子は自らを「ボヘミアン(Bohemian)」と名乗り、地下活動を続けながら切り札となる人物の到来を待ち望んでいた。一方グローバル・ソフトの総帥キラー・クイーン(Killer Queen)は自らの支配を覆すという「伝説のロック」を探し続けていた。
ある時、1人の少年が奇妙な夢に悩まされた挙句、危険人物としてグローバル・ソフトの秘密警察長官カショーギ(Khashoggi)に捕らえられてしまう。自らをガリレオ・フィガロ(Galileo Figaro)と名乗る少年は、自分と同様異端視され、捕らえられていた少女と逃げ出し、彼女をスカラムーシュ(Scaramouche)と名づける。逃走した二人は「ボヘミアン」達と接触し、かつて存在した伝説の音楽、ロックについて知るが、カショーギの手によってボヘミアンのアジトは襲撃され、ボヘミアンたちは捕らえられた挙句、洗脳されてしまう。
やがてガリレオとスカラムーシュは伝説の一端を知るヒッピーの老人、ポップ(Pop)から20世紀に存在した偉大なバンド、クイーンが未来に残した楽器こそが全ての切り札となると教えられ、クイーンの伝説の地へ向かう。そこは一面の廃墟だったが、ガリレオが夢の中で聞き続けた詞を繋ぎ合わせて歌うと、岩が裂け、ブライアン・メイのギター「レッド・スペシャル」が現れた。スカラムーシュがそのギターを弾き、ガリレオが歌うのは「ウィ・ウィル・ロック・ユー」。その音楽によってキラー・クイーンは倒れ、人々は自由の身となったのである。
アンコールとして全員による「ボヘミアン・ラプソディ」が歌われ、大団円となる。
[編集] 雑記
- 脚本家のベン・エルトンはこのストーリーに関して、「マトリックス」を基本にアーサー王などの探求伝説を味付けしたものだと語っている。[1]
- 台詞には英語圏の著名な曲の歌詞がいくつか流用されている。
- 主要登場人物の名前は全てクイーンの楽曲から取られたものである。
- つまり、ガリレオとスカラムーシュは「ボヘミアン・ラプソディ」からで、キラー・クイーンは同名の曲から。カショーギは「ザ・ミラクル」収録の曲から名づけられている。
- また、ボヘミアン達の名前は主に人気歌手から取られているが、リーダー格の男性が「ブリトニー・スピアーズ」(2008年7月現在「ヴィクトリア・ベッカム」と変更されている)なのを除けば国によって異なっている。例えばブリトニーの相棒の女性はロンドン版では「ミートローフ」だが、オーストラリア版では「オズ(おそらくオジー・オズボーンの略称)」となっている。
[編集] 曲目
[編集] 第一幕
- 「イニュエンドウ」"Innuendo" – Freddie Mercury and Ensemble
- 「レディオ・ガガ」"Radio Ga Ga" – Gaga Kids
- 「ブレイク・フリー」"I Want to Break Free" – Galileo
- 「愛にすべてを」"Somebody to Love" – Scaramouche and Teen Queens
- 「キラー・クイーン」"Killer Queen" – Killer Queen and Yuppies
- 「プレイ・ザ・ゲーム」"Play the Game" – Killer Queen and Yuppies
- 「デス・オン・トゥー・レッグス」"Death On Two Legs" (インスト)
- 「アンダー・プレッシャー」"Under Pressure" – Galileo and Scaramouche
- 「カインド・オブ・マジック」"A Kind of Magic" – Killer Queen, Khashoggi and Yuppies
- 「アイ・ウォント・イット・オール」"I Want It All" – Brit and Meat/Oz
- 「ヘッドロング」"Headlong" – Brit, Meat/Oz, Galileo and Scaramouche
- 「ノーワン・バット・ユー」"No-One but You (Only the Good Die Young)" – Meat/Oz and Bohemians
- 「愛という名の欲望」"Crazy Little Thing Called Love" – Brit, Meat/Oz, Galileo, Scaramouche and Bohemians
- 「オウガ・バトル」"Ogre Battle" (インスト)
[編集] 第二幕
- 「ワン・ヴィジョン」"One Vision" – Gaga Kids and Freddie Mercury
- 「リヴ・フォーエヴァー」"Who Wants to Live Forever" – Galileo and Scaramouche
- 「フラッシュのテーマ」"Flash" – Bohemians
- 「輝ける7つの海」"Seven Seas of Rhye" – Khashoggi and Bohemians
- 「ファット・ボトム・ガールズ」"Fat Bottomed Girls" – Killer Queen and Sex Yuppies
- 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」"Don't Stop Me Now" – Killer Queen
- 「地獄へ道づれ」"Another One Bites the Dust" – Killer Queen
- 「ハマー・トゥ・フォール」"Hammer to Fall" – Galileo and Scaramouche
- 「輝ける日々」"These Are the Days of Our Lives" – Pop and Bohemians
- 「バイシクル・レース」"Bicycle Race" – Bohemians
- 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」"We Will Rock You" – Galileo and Bohemians
- 「伝説のチャンピオン」"We Are the Champions" – Galileo and Ensemble
- 「ウィ・ウィル・ロック・ユー(ファスト・バージョン)」"We Will Rock You (Fast version)" – Ensemble
- 「ボヘミアン・ラプソディ」"Bohemian Rhapsody" – Galileo, Scaramouche, Killer Queen, Khashoggi and Ensemble
[編集] 出典
- ^ We Will Rock You The Musical by Queen and Ben Elton: The Official Book. pg. 10-27
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最終更新 2009年9月14日 (月) 02:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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