ウエストウイング

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樹木に囲まれているため、外部からその姿をほとんど見ることができない。
オーバルオフィスで会談を行なうオバマ大統領とヒラリー国務長官(2009年)
上から見たオーバルオフィス(2001年)


ウエストウイング (West Wing) とは、アメリカ合衆国大統領官邸ホワイトハウスにある西棟の名称である。「ウエストウィング」の名を冠する建物は他にも多くあるが、アメリカで「ザ・ウエストウイング」といえば通常これをさす。

[編集] 概要

ウエストウィングは、一般にホワイトハウスとして知られる本館(メインハウス)の西側に隣接した建物で、ファーストレディーがいる東側のイーストウイングとともに、本館とは渡り廊下で連結している。

メインハウスが大統領の住居であるとともに国内外の要人との会談やレセプションなどにも使用される儀式的な空間である。ウエストウィングには、大統領の執務室「オーバルオフィス」(en:Oval_Office)、閣議室、国家安全保障会議室、定例記者会見室などのほか、現在では副大統領首席補佐官、大統領補佐官、報道官、法律顧問、上級顧問などの上級スタッフのオフィスなどが入る、アメリカ政府の中枢である。ウエストウィングは日本で言えば「総理大臣官邸」、メインハウスは総理大臣公邸に相当する。

[編集] 歴史

長らくメインハウスの二階部分にはホワイトハウス スタッフのオフィスが入っていた。しかし1901年セオドア・ルーズベルトが42歳の若さで大統領に昇格。夫人と六人の子供たちを引き連れてホワイトハウスに引っ越してくると、この建物が突然手狭なものになってきたのは誰も目にも明らかだった。そこでメインハウスの西隣の温室と厩舎があったところに別棟を建築させ、スタッフのオフィスをここに移した。これがウエストウイングの始まりである。この当時のウエストウイングはまだ仮オフィスビル的な状態であり、内装が完成してオーバルオフィスが初めて作られたのは、次のタフト大統領のときである。

しかし1929年末には漏電による火災でウエストウイングは半焼してしまった。1933年フランクリン・ルーズベルト大統領に就任すると、これを機に小児麻痺の後遺症のような障害のある大統領にも使い勝手が良いように、ウエストウイングには大改装が施された。このときオーバルオフィスはメインハウスと渡り廊下で直結する現在の位置に移された。これにより大統領はスタッフの目を気にせず自由にメインハウスとの間を行き来ができるなど、プライバシーの面が強化されている。またリハビリのための水泳を好んだ大統領のために屋内プールも作られたが、この部屋は後のニクソン大統領のときに定例記者会見室に改装された。

なお、スタッフの増加と共に今日ではウエストウイングにオフィスをかまえるのは大統領、上級スタッフ、その他アシスタントである。多くの事務方および本来の副大統領のオフィスは、小道をはさんだ西側に隣接するアイゼンハワー行政府ビルに入っている。

[編集] ドラマ『The West Wing』

2002年からNHK総合で放送されたアメリカNBC製作のドラマ『ザ・ホワイトハウス』(1999–2006年) はこのウエストウィングが舞台となっており、原作のタイトルは『The West Wing』である。この番組の放送が始まった頃、ドラマで描かれているウエストウイングの間取りや内装・環境などが、実際のウエストウイングをどこまで反映しているかという質問が、ホワイトハウスのスタッフにしきりに寄せられた。これに対して多くのスタッフは「よくできているが、実物はもっと狭くて混み合っている」と答えている。2003年には当時のホワイトハウス報道官も「ドラマの中では実際より人の行き来が多く、若干広く作られているようだ」とコメントしている。

最終更新 2009年10月25日 (日) 15:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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