ウシ目

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ウシ目(偶蹄目)

アメリカバイソン
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: クジラ偶蹄目 Cetartiodactyla
階級なし : 偶蹄目 Artiodactyla
学名
Artiodactyl Owen1848
亜目

ウシ目(うしもく)または偶蹄目(ぐうていもく) Artiodactyla は、かつて使われていた脊椎動物門 哺乳綱の一目。偶蹄類(ぐうているい)ともいう。

現在は正式な分類群としてはほとんど使われず、クジラ目と合わせてクジラ偶蹄目に分類される。系統学的には、クジラ偶蹄目からクジラ類を除いた残りの側系統であり、通常は分類群は与えられないが、希にクジラ偶蹄上目偶蹄目やクジラ偶蹄目偶蹄亜目とされることがある。

ウマ目(奇蹄目)と共に、四肢の先端に蹄(ひづめ)をもつことが特徴である。ウシ目(偶蹄目)とウマ目(奇蹄目)を合わせて有蹄目と分類されることもあった。ウシ目(偶蹄目)を含むグループとウマ目(奇蹄目)を含むグループは、約6,000万年前に同じ祖先から分かれたとされるが、その後次第に衰退していったウマ目に対し、ウシ目は次第に勢力を伸ばしていった。現在では、カバイノシシラクダキリンヤギシカなどの仲間を含む大きなグループに発展し、有蹄動物全体の約90%を占めている。

偶蹄目と呼ばれるように、ウシ目の特徴は、2つに割れた蹄である。これは第3指と第4指(中指と薬指)が変化したもので、主蹄(しゅてい)と呼ばれる。また、かかとにあたる部分に、副蹄(ふくてい)とよばれる小さな蹄がついているものもあり、岩場などでずり落ちないようになっている。

[編集] 反芻類

イノシシ亜目以外のウシ目の動物は、消化しにくい繊維分を消化するために、本来の胃(第4胃)のほかに、食道から第1~第3の胃を分化させて、合計4つのをもつ(ラクダキリンなどは、第3胃と第4胃の区別がはっきりしないため、3つとする場合もある)。これらの動物は、複胃または反芻胃と呼ばれるこれら複数の胃によって、一度食べた食物を吐き戻し、噛み返すという反芻(はんすう)を行う。

明確な反芻をおこない、系統的にも近いウシ科シカ科プロングホーン科キリン科ジャコウジカ科、マメジカ科をまとめて反芻類と呼ぶ。反芻亜目、ウシ亜目とも呼ぶが、近年は亜目より下の分類階級とされることもあるので注意が必要である。

反芻類の4つの胃のうち、第1胃には微生物が大量に住み、ここで摂取した食物の分解発酵をしている。この第1胃での微生物による分解と、反芻によって繰り返し咀嚼することによって、他の哺乳類が消化吸収できないセルロースなどを栄養として取り込むことができる。この強力な消化吸収能力が、ウシ目の動物が繁栄した一因とされている。

以前は、反芻の度合いに従い、同じウシ目でも反芻をしない、現生のイノシシ類やカバ類を含む系統をイノシシ亜目(猪豚亜目)とし、系統的に両者の中間に位置すると考えられる、現生のラクダ類を含むグループを、ラクダ亜目(核脚亜目)と分類されていた。しかし分子分岐学により、カバ類は(クジラ類と共に)反芻類に近いこと、中間的と思われたラクダ亜目がクジラ偶蹄類の中で最も初期に分岐したことがわかっている。

なお、ウマ類は胃を1つしかもたないが(単胃草食動物)、同じ目的のために盲腸を発達させ、ここで細菌を繁殖させて消化の助けとしている。

[編集] クジラの系統についての議論

クジラの仲間の先祖は、化石研究からは、顆節目に分類されていたメソニクス類、さらにさかのぼれば同じくトリイソドン類と考えられていたが、最近の分子生物学的な研究からは、ウシ目から分化したとする説が出ている。これは、最近しばしば見られる、化石研究者と分子生物学者の意見が対立するケースの、典型的な例であった。しかし、パキケトゥス・アトッキの化石骨格の研究により、化石研究者側からもクジラがウシ目起源であるとする仮説を補強する、強力な根拠が提出された。鯨偶蹄目も参照。

[編集] 分類

カバ科はかつてはイノシシ亜目に含めることが多かった。

亜目は、原始的なものから派生的なものの順に並べた。科は順不同。

ここでは「偶蹄類の分類」を示すためAncodontaを独立亜目としたが、実際はAncodontaはクジラ類と姉妹群である。そこで、Ancodontaとクジラ類を1つの亜目としてAncodontaは下目にしたり、さらには反芻類も同じ亜目にして反芻類は下目、Ancodontaは小目とすることも多い。

最終更新 2009年11月19日 (木) 08:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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