ウソ電

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ドアの数を変えたウソ電の例(JR東海 211系電車)。
塗色を変えたウソ電の例。中央線を走っていたオレンジ色の201系を山手線色に塗り替えたもの。オレンジ色の部分を抜き出したマスクを作り、その範囲内の色相を変更して作成。
外形が類似した車両の塗装を入れ替えたと思われる例。名鉄2200系の写真(上)にJR東日本253系の塗装を施し、253系に似せている(下)。
 
外形が類似した車両の塗装を入れ替えたと思われる例。名鉄2200系の写真(上)にJR東日本253系の塗装を施し、253系に似せている(下)。
外形が類似した車両の塗装を入れ替えたと思われる例。名鉄2200系の写真(上)にJR東日本253系の塗装を施し、253系に似せている(下)。

ウソ電(ウソでん)とは、鉄道ファンなどが、自己の撮影した鉄道写真画像をパソコンの画像編集ソフトウェアで加工し、実際には存在しないデザインの、架空鉄道車両の写真画像を作り出すこと、また作り出した車両である。「ウソの電車」の省略形と考えられるがその対象は電車に限らず鉄道車両全般。「うそ電」「嘘電」と表記されることもある。

目次

[編集] 鉄道趣味における位置付け

鉄道ファンの車両の知識は、形状、色彩、用途、使用線区が一組となっているため、その組み合わせを打ち壊すところに面白みを見いだしたものである。新幹線塗装の山手線電車のようなありえない組み合わせ、反対に転属や譲渡があればある(あった)かもしれないもの、どちらも同好者の内部での、いわゆる「よた話」を可視化したものとして理解できる。また、鉄道模型には実在しない車輌を製作する「フリーランス」というジャンルがあるが、それを実物写真の画像修正で実現する、2Dフリーランスの位置づけでも捉えられる。さらには、統一したコンセプトのもとでウソ電が系統だって作られれば、実在しない鉄道を創造する架空鉄道の一部と捉えることもできる。

[編集] 手法

フォトモンタージュの技法を使う。主要な対象としては、車両の色の変更、あるいは先頭、側面などの形状の変更、移植などがある。いずれも、全く実在したことのないデザインを使うのではなく、他の車両で採用された特徴あるものを使うことにより、面白さが増す。

[編集] 加工の例

同時代に存在した類似系列の塗装に変更する。
201系山手線103系と同じ黄緑色一色塗りに変更する(大和路線で201系の黄緑バージョンが登場しているが、正面に白帯が入り、体質改善工事も実施されている為実車とは若干異なる)。
先行する類似用途の車両の塗装にする。旧型の装いをまとわせる。
白主体の 221系国鉄色であるオレンジと緑の湘南色に塗り替える。
他の系列に採用された広告塗装にする。
京急旧600形の車体を、現在の600形2100形に施された「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」の色に塗る。この例では同じ番号をつける新旧の対比の意味もある。
別の事業者の類似用途あるいは同系列車両と同じ色にする。
JR西日本207系を、JR東日本207系の色に塗り替える。
普通鋼製やアルミ製車両の塗装されている外板をステンレスの無塗装にする、またはその逆。
ステンレス車体を採用していない阪急の車両をステンレスにする
先頭部分にある貫通路を埋めて、その車両を非貫通型にする、またはその逆。
国鉄113系電車の先頭貫通路を埋める。
車両の形状にはあまり手を加えないが、その車両が走行したことがない風景の中に車両を貼り付ける。
地下鉄の車両を山岳線に走らせる。
車両の形状の一部を別の車両に移植する。
小田急の通勤車両の先頭部分をロマンスカーに置き換える。色は通勤車両の白と青に塗り替える。
車体長を延長または短縮する。
全長25mの新幹線車両を12.5mにして編成両数を倍増させる。
ドアを増やす、あるいは減らす。
特急形車両のドアを、通勤形車両なみに増やす。あるいはその逆(例:右に掲載されている写真)。
デザインを旧型化する。
相鉄9000系電車のデザインを、相鉄7000系電車の部品を使って構成する。
他系列の特徴的な部品や車体の一部分を取り付ける。
113系3800番台の先頭改造車前面の板を色々な車両に取り付ける(いわゆる「サンパチ化」)。

[編集] 日本での盛衰

鉄道写真画像を加工し、実際には存在しない鉄道車両の写真画像を作る行為自体は、1995年頃からのパソコンと画像編集ソフトの普及により個人レベルで画像の加工・改変が容易に可能になったことを受けて行う者が現れた。ウソ電という言葉の由来は、1999年に一個人の鉄道ファンがインターネット上に「ウソ電」というウェブサイトを作成・公開し、同サイト上で上記のように加工した鉄道写真を大量に掲載したことによるものである。

この「ウソ電」はインターネット上で人気を呼び、画像編集ソフトの流通と相まって、同じように写真を加工し、自己のウェブサイトや、鉄道趣味の画像を専門に扱う掲示板で公開する者が続出した。そしてその加工画像も「ウソ電」と呼ばれ、定着していった。

また、2000年から鉄道模型雑誌である『RM MODELS』に「今月のウソ電」というコーナーが連載されるようになった(現在は連載終了)。ウソ電写真をもとにその車輌をフリーランスの模型として同誌に投稿、掲載される例もあった。

「ウソ電」のアイディアが登場した直後は、高度な合成がなされた実写写真と見まごうほどの出来のものも多く、だまし絵の一種として受け止められた。その後、ペイントソフトで安易に色をベタ塗りするなど、明らかに加工の跡がわかるようなものが増えるに従い、ブームは下降線をたどった。

阪神電気鉄道公式HPの「まにあっく阪神」のコーナーでは、エイプリルフールである4月1日のみ、1日限定で「はにわっく坂神」というページに変更される。この「はにわっく坂神」では「ウソ電」が掲載されている。

[編集] 海外のウソ電

ウソ電は、着想が鉄道ファンの共通のものであるため、日本以外でも作成されている。例えば、両運転台にした新幹線車両をアメリカの貨物列車の先頭に立たせるなどがネットに発表されている。ただし電車でなく機関車を題材にしたもの(現実には有り得ない超大型の蒸気機関車を作るなど)も多い。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年10月11日 (日) 05:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ウソ電】変更履歴

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