ウニ
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![]() ウニの一種 |
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| 英名 | |||||||||
| Sea Urchin | |||||||||
| 亜綱 | |||||||||
ウニ(海胆、海栗、雲丹)は、ウニ綱に属する棘皮動物の総称。別名にガゼ、ガンガゼなど。
多くの種が全身にトゲを持ち、中にはガンガゼのように毒を持つものもある。また、タコノマクラなど一般に知られるウニとはかけ離れた外見を持つものもある。
目次 |
[編集] 特徴
ウニ綱の動物は、一般的には球形から半球形や平板型など、ボールを様々な程度に平らにした姿をしている。他の棘皮動物の多くに見られる腕は全く存在しない。そのため、五放射相称は認めにくくなっているが、棘や管足の配置をよく見れば、やはり5列になっているのがわかる。多くの骨片は互いに繋がって殻を形成している。殻の下面には丸い穴があり、ここに口が開き、口の内部には「アリストテレスの提灯(ランタン)」と呼ばれるウニの咀嚼器がある。白い石灰質で、5個の歯からなる。
ウニ綱の動物は一般的には体表が多数の棘で覆われていることで知られる。一部を除いては見かけほど恐ろしいものではない。むしろ有毒種には棘の目立たないものが多い。棘は防御と共に運動器官の役割も果たしている。棘は管足の並ぶ歩帯の間(間歩帯)に主に配置する。普通の単純な棘の他に、先端がピンセット状などになった叉棘があり、体表の掃除や敵に対する防御などに使われる。ラッパウニでは叉棘に毒腺がある。
[編集] 棘の運動
棘はその根元から大きく動かすことができる。殻の棘のつく部分は丸く盛り上がっており、棘の基部もまた半円形に突き出している。この両者は結合組織と筋肉で結びつけられており、この筋肉によって棘は振り回すような運動が可能である。
また、これらを結びつける組織はその硬さが変化することが知られている。これは、ウニが身を守るための適応と関係していると考えられている。ウニは棘を動かして岩の孔に入り込むと、今度は棘をつっかえ棒にして引っ張り出されないようにするのであるが、その際、棘を筋肉でもって支えたのではエネルギー消費の点でも筋肉の疲労の点でもよくない。しかし、組織そのものの硬さが変化すれば、その間のエネルギー消費も押さえられる。
[編集] 内部構造
消化系は比較的単純で、腹面中央に口があり、体内を一巻きのらせんを描きつつ上に抜け、殻の真上か、それをはずれた上面に肛門が開く。生殖巣も殻の上面に開く。それらのそばに多孔板があり、ここから水管系へと海水が取り入れられる。多孔板から石管が体内を貫いて腹面側に抜け、顎の後ろの消化管を取り巻く環状水管へと続く。ここから歩帯にそって放射水管が伸びて管足に繋がる。
[編集] 発生
胞胚で孵化し、プランクトン生活をしながら成長する。やがて三角形のようになり、それぞれの角から突起を突き出したプルテウス幼生となる。その後海底に一時的に固着し、変態してウニの姿となる。
卵と精子が受精すると受精膜ができ、他の精子の侵入を防ぐ。その後卵割し、
2細胞期→4細胞期→8細胞期→16細胞期→桑実胚→胞胚→プリズム幼生→プルテウス幼生
と発生が進む。プルテウス幼生まで約64時間かかる。
[編集] 生態
すべて海産で、動きの遅い底性動物である。棘を動かし、また管足を使ってゆっくりと移動するが、普段は岩に張り付いている場合が多い。岩のくぼみなどに入り込んでいるものも多い。砂底に適応したものでは、カシパン類のように砂に浅く潜って暮らすものやブンブクチャガマのように砂に穴を掘って暮らす例もある。ガンガゼは、熱帯地方では砂底の海底で群れをなして生活する。
海藻を食うものやデトリタスを食べるものが多い。北洋では、ウニが多産する海岸ではコンブが生育出来なくなるという。岩に附着するコンブの苗を喰ってしまうからである。
なかには雌雄同体のものもいる。
[編集] 系統
棘皮動物各群の関係についてはよくわからない点が多い。その中で、ウニ綱はナマコ綱に近いものと考えられている。腕が完全に欠けていることなどが共通点としてあげられる。
[編集] 分類
[編集] Euechinoidea亜綱
- 無ランタン上目 Atelostomata
- マンジュウウニ目 Cassiduloida
- マンジュウウニ亜目 Cassidulina - マンジュウウニ
- ネオマンジュウウニ亜目 Neolampadina - ネオマンジュウウニ
- ブンブク目 Spatangoida
- ブンブク亜目 Spatangina - ブンブクチャガマ、ヒラタブンブク、ホンブンブク、オオブンブク、オカメブンブク
- ブンブクモドキ亜目 Urechinina - ブンブクモドキ、トックリブンブク
- マンジュウウニ目 Cassiduloida
- ガンガゼ上目 Diadematacea
- ガンガゼ目 Diadematoida
- クモガゼ亜目 Aspidodiademina - クモガゼ
- ガンガゼ亜目 Diademina - ガンガゼ、トックリガンガゼモドキ
- オトメガゼ亜目 Pedinina - オトメガゼ
- フクロウニ目 Echinothurioida - イイジマフクロウニ
- Pedinoida
- ガンガゼ目 Diadematoida
- ホンウニ上目 Echinacea
- アスナロウニ目 Arbacioida
- アスナロウニ亜目 Arbaciina - ベンテンウニ、アスナロウニ
- オトヒメウニ亜目 Saleniina - オトヒメウニ、ウラシマウニ
- ホンウニモドキ亜目 Phymosomina - ツガルウニ、クロウニ
- ホンウニ目 Echinoida
- サンショウウニ亜目 Temnopleurina - サンショウウニ、コシダカウニ、ラッパウニ
- ホンウニ亜目 Echinina - ヨーロッパホンウニ、エゾバフンウニ、バフンウニ、アカウニ、ムラサキウニ、ナガウニ
- Phymosomatoida
- Salenioida
- サンショウウニ目 Temnopleuroida
- アスナロウニ目 Arbacioida
- 有ランタン上目 Gnathostomata
- タコノマクラ目 Clypeasteroida
- タコノマクラ亜目 Clypeasterina - タコノマクラ
- カシパン亜目 Laganina - ニホンマメウニ、フジヤマカシパン、スカシカシパン
- タマゴウニ目 Holectypoida
- タマゴウニ亜目 Echinoneina - タマゴウニ
- タコノマクラ目 Clypeasteroida
[編集] Perischoechinoidea亜綱
- オウサマウニ目 Cidaroida - オウサマウニ、トゲザオウニ、マツカサウニ、ドングリウニ、ダイオウウニ
[編集] 利用
[編集] 食用
主に食用とされるのはバフンウニ、エゾバフンウニ、アカウニ、ムラサキウニなどである。塩蔵加工品は雲丹と表記される。
全国の浅い海の砂地や岩場に生息し、生殖腺(精巣・卵巣)を食用にし、刺身や寿司ネタなどにして食べる。生きているものの殻を割ってその場で食べると特に美味であるが、この場合、消化器官やその中にあることの多い海藻類はあまり食べない。市販されるものは、死んでから時間が経っているため、生臭さがあったり、保存や型くずれ防止のためにミョウバンやアルコールが添加され、食味、風味が劣ることも多い。旬は春から秋にかけて、特に初夏は最も品質がよく、それ以外のシーズンは冷凍品が出回る。
一般に生うにとして板に乗せ販売されているものは、精巣・卵巣が混ざったものである。卵巣は切るとトロッと流れるようになる特徴がある。精巣は白く半透明の精子が絡み付いていることがある。精巣の方が味が濃く良いとされており、精巣のみを集めたものは高価で、高級寿司店などに卸されている。
日本の北海道、東北地方では、生ウニを1-2合位のビンに詰めたものがスーパーマーケットなどで売られている。
生うにとして食べるほか、殻に乗せて炭火などで焼いた(あるいはガスバーナーで表面に焦げ目を付けた)焼きうに、いちご煮、パスタソースなどに利用される。
[編集] 漢字の使い分け
「海胆」は生きている状態を指し、「雲丹」は中身を取り出し、塩漬けした状態を指す。
[編集] 観察・実験
ウニは入手しやすく人工授精が容易であるため、動物の発生過程の観察によく使われている。








