ウルトラセブン1999最終章6部作

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ウルトラセブン1999最終章6部作(ウルトラセブン1999さいしゅうしょう6ぶさく)は、1999年に発売された円谷プロダクション製作のオリジナル特撮ビデオシリーズ。前年に製作された『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』の続編である。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 概要

物語冒頭部分でのフルハシ参謀の戦死を発端として、地球防衛軍による積極的排外的防衛政策「フレンドシップ計画」をめぐっての地球人と異星人、そして地球人同士の対立と葛藤を軸に話が展開する。

また第1話では前シリーズでモロボシ・ダン=ウルトラセブンがその体を借りたこともあるカザモリ隊員がセブンの前で戦死、カザモリを治癒カプセルに収納したダンは再びカザモリの姿に変身し、ウルトラ警備隊の隊員としてもっぱら行動することとなる。そのためダンはあまり登場せず、第3話では一度も登場していない。

そして最終回で、かつて地球人の祖先が犯した大罪が明らかとなり、ダン=ウルトラセブンは愛し愛された地球人を守るために、悲しく重大な決断をせざるを得ない状況に追い込まれることとなる。

タイトルの通り、本来は平成ウルトラセブンの最終章となるはずであったが、3年後に続編である『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』が製作されることとなる。

[編集] 登場怪獣

[編集] 寄生生命体 ヴァルキューレ星人

第1話「栄光と伝説」に登場。

  • 身長:58メートル(最大時)
  • 体重:3万9千トン(最大時)
地球防衛軍の急進派が推し進めるフレンドシップ計画により母星を探査されたことに腹を立て、攻撃される前に地球侵略と地球防衛軍内で最も侵略の障害となるウルトラ警備隊の無力化を狙った宇宙人。外見は臓器と血管を融合させたような姿。普段は実体を持たず、他の生物に憑依して自由に操るが、憑依せずとも周りの生物を複数同時に操ることもできる。
地球防衛軍の月基地を襲撃し、基地内の隊員たちを精神支配して同士討ちで全滅させた。また、このとき月基地に居合わせたフルハシ参謀を殺害している(これは彼らの最大の失敗と言って良い。フレンドシップ計画反対派だったフルハシの死によりフレンドシップ計画はさらに推進され、ヴァルキューレ星はテストケースとして破壊されてしまった。更に親友を殺されたダン=セブンの怒りを買うこととなる)。その後地球に侵入し、民衆を操りマスコミを煽動し、ウルトラ警備隊への信頼を失わせ活動停止に追い込んだ。
地球人を侵略者だと考えており、あくまで地球人を信じ続けるダンとは意見が対立したまま、巨大化してウルトラセブンと戦った。瞬間移動能力でセブンを翻弄したが、最後はワイドショットで爆破された。「異なる二つの文明が出会ってしまえば、侵略される前に侵略するしかないのが宇宙の掟」とセブンに主張したが、その思想はフレンドシップ計画を推し進めるカジ参謀とほぼ同じであった。

[編集] 帰化宇宙人 キュルウ星人

第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。

  • 身長:175センチメートル
  • 体重:88キログラム
善良で平和的な宇宙人で、20年以上前に地球に漂着した。地球上では辺見という人間に化けており、母星に帰るための宇宙船を建造できる技術力を持つ者を探すため、宇宙船の重力遮断システムの設計図が記された「空飛ぶ大鉄塊」という小説の上巻を出版した。その後、ダイテッカイ(大鉄塊)を完成させるために必要な下巻も書き上げたが、こちらは世間の理解を得られず未出版のまま終わる。そのため未完成のダイテッカイ(大鉄塊)を操るガロ星人に狙われることとなる。
ダイテッカイ(大鉄塊)は、キュルウ星人をエネルギーとして取り込むことで、初めて完全体として活動できる。大鉄塊に自らエネルギーとして取り込まれ、ガロ星人のコントロールを奪った後に、ウルトラセブンにダイテッカイ(大鉄塊)を自分ごと倒せと申し出た。
なお、キュルウ星人はシルエットでしか登場しなかったため、本来の姿は不明なまま終わった。

[編集] 宇宙昆虫 ガロ星人

第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。

  • 全長:40センチメートル
  • 体重:1.1キログラム
クール星人によく似ており、「宇宙昆虫」の異名を持つ。体長はわずか40センチで、肉体的には虚弱な種族だが、代わりに他の生物や機械を操る能力を有しており、その能力を駆使して惑星間の激しい生存競争を勝ち抜いてきた宇宙人。とはいえ、個体としてはやはり弱いことに違いが無いため、複数で活動することが多い。
地球側の推し進めるフレンドシップ計画を恐れて、元はキュルウ星人の乗り物であったダイテッカイ(大鉄塊)を、「空飛ぶ大鉄塊」という小説の上巻を元に建造し、地球を先に征服しようと考えた。地球人を操ってサトミ隊員を襲わせたこともある。だが、未完成だった大鉄塊を完全にコントロールすることはできなかったため、キュルウ星人の書いた小説の下巻を探し出して完全体にしようとした。
最期は大鉄塊に搭乗してセブンを追い詰めるが、大鉄塊ごと倒された。

[編集] 鉄鋼ロボット ダイテッカイ(大鉄塊)

第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。

  • 身長:67メートル
  • 体重:6万4千トン
地球に不時着したキュルウ星人が母星に帰るために作り上げようとしていたロボット。円筒状の宇宙船に変形したり、地底を掘り進むこともできる万能ロボット。量子エネルギー変換システムにより、あらゆるエネルギーを量子レベルに変換して取り込むことができ、取り込んだエネルギーを利用して強力な粒子ビームとして発射できる。
後にフレンドシップ計画を恐れ、母星が地球に攻撃される前に逆に地球を征服しようとしたガロ星人によって未完成なまま奪われてしまった。セブンの必殺技ですら吸収されてしまったが、最期はキュルウ星人の特攻により、セブンの手によって破壊されることとなる。
  • スーツアクター:伊東丈典

[編集] 犯罪宇宙人 レモジョ星系人

第3話「果実が熟す日」に登場。

  • 身長・体重:不明
遥か宇宙の彼方にあるレモジョ星系からきた宇宙人。護送されていたテロリストだったが、護送船内で反乱を起こし、生き残った3体が生体兵器であるボラジョを地球に持ち込んだ。変身能力があるが完全なものではないため、変身した状態は1日に10数時間くらいしか維持できない。
3体のうち、1体の個体の名前はポワンで、女性歯科医サエコに化けていた。他の2体はそれぞれゲイル(一時的にカザモリにも変身した)、ムーピョと名乗っていた。カプセル怪獣ウインダムとも戦ったことがある。その後、レモジョ星系人達はウルトラガンで射殺された。

[編集] 植物獣 ボラジョ

第3話「果実が熟す日」に登場。

  • 身長:55メートル
  • 体重:3万1千トン
レモジョ星系人の囚人輸送船に乗せられていた実験用生体兵器。レモジョ星系に育成する植物が元になっている怪獣。溶解力の強いガスを放出し、体を回転させてサンドストームを巻き起こす。
囚人の反乱によって墜落した輸送船から逃げ出した囚人とは別に、南米から貨物として運ばれた。ウルトラ警備隊にほとんど焼かれたが、残った一個体がゲイルのエネルギーによって成長し巨大化した。自在に伸びる触手でウルトラセブンを苦しめるが、ウルトラホーク3号に援護されたセブンのワイドショットで倒された。

[編集] 時空怪獣 大龍海(ダイリュウカイ)

第4話「約束の果て」に登場。

  • 身長:61メートル
  • 体重:5万2千トン
  • スーツアクター:藤本幸太郎
乙姫を守り、そして乙姫に使役される怪獣。約束を破った人間に対し、失望した乙姫が海へ捨てた貝殻から発生した竜巻の中から出現し、大暴れした。
白い煙幕や爆裂弾を吐きまくり、ウルトラセブンと戦ったが、最後はセブンに倒されることもなく、黄金の水滴となって消滅した。

[編集] 宇宙ロボット キングジョーII

第5話「模造された男」に登場。

キングジョーの項目を参照。

[編集] 地球原人 ノンマルト

第6話「わたしは地球人」に登場。

ノンマルトの項目を参照。

[編集] 守護神獣 ザバンギ

第6話「わたしは地球人」に登場。

  • 身長:59メートル
  • 体重:8万6千トン
遥か昔に現在の地球人類によって滅ぼされたノンマルトたちの守護神とも言うべき怪獣。守護神というだけあって恐るべき能力を誇る怪獣で、得意技は口から吐き出す強力な破壊熱線。
自らのことをノンマルトだと名乗る女性の呼びかけに応じて出現した。カプセル怪獣ミクラスウインダムと2対1という不利な状況で戦い、激しい戦闘の末に、2匹のカプセル怪獣たちを倒してしまう。しかしこの戦いで力を使い果たしてしまったのか、その後のウルトラセブンとの戦闘では、ほとんど戦う事もなくアイスラッガーの前にあっけなく敗れ去った。

[編集] ライブステージに登場したザバンギ

レッドキングと共にゾフィーを袋叩きにするが、セブンの加勢により敗北。

[編集] カプセル怪獣 ウインダム

第6話「わたしは地球人」に登場。

ウインダム (ウルトラ怪獣)の項目を参照。

[編集] カプセル怪獣 ミクラス

第6話「わたしは地球人」に登場。

ミクラス (ウルトラ怪獣)の項目を参照。

[編集] キャスト

ほか

[編集] スタッフ

  • 企画:円谷一夫
  • 監督:神澤信一、高野敏幸
  • 脚本:武上純希、神澤信一、右田昌万太田愛
  • 第5話原案:秋廣泰生
  • 音楽:冬木透
  • 音楽プロデュース:玉川静、高島幹雄
  • 特撮アドバイザー:大岡新一
  • 特撮監督:満留浩昌、高野敏幸、神澤信一
  • プロデュース:円谷昌弘、近貞博
  • 企画制作:バップ

[編集] 主題歌

  • オープニングテーマ:『ウルトラセブンの歌99』
    • 作詞:東京一/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功
  • エンディングテーマ:『ウルトラセブンのバラード』
    • 作詞:佐々木功/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功

オープニングテーマは、当初イメージソングとして作られたものを急遽主題歌として採用した。

エンディングテーマは、レコーディング前に歌詞が変更されている。2000年に本来の歌詞で再度レコーディングされ、「ウルトラセブンのバラード〈Real Spirit Version〉」のタイトルで佐々木功のベストアルバム『佐々木功ソングブック トライアル・ベスト』に収録された。そのライナーノーツには作曲者の冬木透がコメントを寄せている。

[編集] サブタイトル

  1. 栄光と伝説(1999年7月7日発売)
  2. 空飛ぶ大鉄塊(1999年8月5日発売)
  3. 果実が熟す日(1999年9月5日発売)
  4. 約束の果て(1999年11月5日発売)
  5. 模造された男(1999年12月5日発売)
  6. わたしは地球人(1999年12月31日発売)

[編集] 小説版

『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』の発売が開始された2002年の5月に、朝日ソノラマより『EVOLUTION』のシリーズ構成担当の武上純希が本シリーズをダイジェスト化した小説『ウルトラセブン EPISODE:0』が発売されている(ISBN 4-257-76962-9)。

タイトルの通り、『EVOLUTION』のEPISODE:1につながるプロローグ的内容だが、フルハシのもとを訪れたモロボシ・ダンがTVシリーズ当時のままの若い姿であったり、ザバンギを操るノンマルトがダンの記憶をコピーしたアンヌの若い頃の姿であったり、ウルトラ警備隊の元隊長キリヤマ老人が登場したりと、実写ドラマでは役者の老化や死去によって不可能であった小説ならではの演出が随所に見られる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月28日 (土) 16:48 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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