ウルル
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座標: 南緯25度20分41.3秒 東経131度2分6.6秒 / 南緯25.344806度 東経131.035167度
ウルル(Uluru)はオーストラリア大陸にある世界で二番目に大きい一枚岩。俗にエアーズロック(Ayers Rock)とも呼ばれる。
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[編集] 概要
オーストラリアのほぼ中央に位置し、ノーザンテリトリー、ウルル-カタ・ジュダ国立公園内に存在する。西オーストラリア州にあるマウント・オーガスタスに次いで、世界で二番目に大きな単一の岩石である。『世界の中心』という意味合いで「大地のヘソ」、若しくは、「地球のヘソ」と呼ばれることもある。ウルルとはもともとはアボリジニによる呼称で、1980年代から正式名称として使われ始めた。ウルルはアボリジニの聖地でもある。
[編集] 歴史
エアーズロックの名称は1873年、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスが探検行の途中で発見し、当時のサウス・オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなんで名づけた。
所有権はピッティンジャラジャ評議会というアボリジニの組織が有しており、オーストラリア政府にリースしている。
杭を打って鎖を張った登山路が設置されており、山頂まで登ることも建前上は可能ではあるが、雨の後や風が強い日、アボリジニの儀式の時は登山禁止となる。しかし、アボリジニの人たちにとってはエアーズロックは聖地であり、アボリジニの一部の人以外は登ることが本来できなかったことから、観光客始め部外者がウルルの登山をすることを好ましく思っていないのも事実である。このため、オーストラリア政府は入山禁止の検討も行なっていることが、2009年に報道された。[1]
エアーズロック周辺にもアボリジニの聖地がいくつかあり、許可無く立ち入った場合は罰金が科せられる。
太陽の当たり方で色が変わって見え、朝陽と夕陽による鮮やかな赤色は特に美しい。ウルルの赤色は、鉄分が酸化して赤色になった為で、ウルルを形成する砂岩が鉄分を含んでいるからである。
ノッチと呼ばれる風の浸食によって出来た巨大なくぼみ、六角形に侵食された穴などがあり、ウルル表面の色、裂け目などにはそれぞれ意味があり精霊が宿っているとされる。
またウルルにはアボリジニの遺した壁画があり、その壁画には精霊や水場の位置が描かれている。最も古いものは1千年程度前のものと推定される。アボリジニがウルル周辺に住み着いたのは、今から1万年以上前といわれる。 1985年 2084年まで一帯の土地をオーストラリア国立公園ならびにワイルド・ライフサービスに貸すことになった。
ウルルは隆起して出来た山ではなく、浸食によって形成されたもので、比高335m(標高868m)、周囲は9.4kmとなっている。またウルルには地表からほぼ垂直に無数の縦じまがある。その縦じまは地層であり、詳しくは下述の通りである。
[編集] ウルルの形成過程
6億年前、現在ウルルがある地域は8000m級の山脈があったと考えられている。その山脈を流れていた川は、山からふもとへ砂を大量に運び出し、扇状地を形成した。
それから一億年経過した五億年前には、8000m級の山脈は侵食を受け消滅したと見られている。侵食によって流された、以前は山脈を形成していた土砂は扇状地の上に覆いかぶさり、扇状地の砂を砂岩へと変化させた。また四億年前には地殻変動が起こり、元は扇状地の砂であった砂岩の地層は大きく褶曲し、向斜構造となった。
その後、向斜構造の砂岩層とその地域全体が雨や風などの侵食を受けた。砂岩の地層は周りの土砂よりも硬かったため侵食の度合いが少なく、その地層のみが残る形となり、その結果ウルルは7000万年前にはほぼ現在の姿となった。なお、地表部は全体の5%に当たる。
[編集] ウルル観光
ウルルが夕陽、朝陽を浴びて刻々とその岩の色が変化していく様子を楽しむ、「サンセット鑑賞」、「サンライズ鑑賞」、そしてウルルに登る「登山」が、ウルル観光の三大要素となっている。
アボリジニの間では一部の祭司以外は登山が認められていなかったウルル登山であったが、オーストラリア政府による観光開発の一環で、旅行会社もそれに便乗した形で、ウルルに登山する事が世界中に広く行き渡ってしまう。実際にオーストラリア政府は、所有者であるアボリジニの人々に、毎年膨大な額のリース料と、ウルル-カタ・ジュタ国立公園 入場料の一部を支払っている。また、アボリジニ自身も、これらを貴重な収入源としているため、観光客による登山を仕方なく認めている現状がある。
ウルル登山の前半の三分の一の行程は、最大斜度46度にもなる鎖が貼られた岩を、その鎖につかまってよじ登るような形になり、山頂から往復で2-3時間かかる、決して楽なものではない。過去にも転落事故も発生しており、十分な注意をもって臨む必要がある。また、このウルルの所有者、アボリジニの人々は、ウルルが彼らの重要な聖地であること、そして過去の旅行者の転落事故、それ以上に、一部の祭司以外は登れないという習慣と歴史上の理由から、この観光客によるウルル登山を心よく思っていない。ウルル側では「私はウルル登山しません」とプリントされたTシャツが売られている事、「ウルル登山の代わりに、こういったプランはいかがですか?」と呼びかけている程である。
このウルルへの登山口は、気温の上昇、アボリジニの宗教的儀式、強風などにより閉鎖される。登山口がオープンしている方が実際には少なく、ウルル登山が出来るほうが運が良かったと言える。登山口が閉鎖される条件は、下記の通り。
- 気温:その日の最高気温が36度以上に気温が上がると予想される場合、朝の8時にクローズ
- 風:2500フィート(25ノット)以上の風が吹くと予報された場合
- 強い低気圧:ウルル50キロ以内の北西又は南西に強い低気圧が観測された場合
- 雨:今後3時間以内に20%以上の確率で降雨が予報された場合
- 雷:今後3時間以内に5%以上の確率で雷雲の発生が予報された場合
- 曇天:ウルルの山頂より低く雲が出ている場合
- 明るさ:日の出の1時間半以上前、及び日の入り後1時間半後
- 救援活動:ウルルにて救援活動が行われている場合
- 文化的な理由:アボリジニの人の宗教・文化的な行事が行われる場合[2]
ウルル周辺の観光地としては、カタジュタ、キングスキャニオンがある。
- ウルルの登山は早ければ2011年10月にも、全面的に禁止される見通しとなった。
[編集] その他
- 世界最大の一枚岩であるマウント・オーガスタスよりも知名度が高い事などから、しばしば書籍やWebサイト、テレビなどにおいて「エアーズロックは世界最大の一枚岩である」などと紹介されるケースがある。[3]
[編集] 関連項目
- ウルル-カタ・ジュタ国立公園
- オーストラリアの世界遺産
- マウント・オーガスタス:世界最大の一枚岩
[編集] 外部リンク
- Australian Government (Federal) Department of Environment and Heritage: Uluru - Kata Tjuta National Park website
- エアーズロック 地図 航空写真

