エアダスター
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エアダスターは、ノズルから気体を放出し埃を吹き飛ばすエアゾールスプレーの一種。ダストブロアーやダストスプレーとも呼ばれる。一般的なスプレーは、液体を気体と一緒に霧状に放出する。これに対し、エアダスターは、気体のみを放出する。
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[編集] 用途
パソコンなどの精密機器や家具などに付着した埃を吹き飛ばす目的で使用される。特に精密機器では微細な部品が使用されているため、埃を吸い込む道具を使用するとそれらの部品も誤って吸い込んでしまう恐れがある。また、ブラシやハタキ状の清掃器具は静電気を発生させるため、基板等に直接使用すると電子部品の破損の原因にもなる。そのため、このような機器を安全に清掃するために埃を吹き飛ばす道具であるエアダスターが使用される。特に、パソコン修理を職業とする者や自作パソコンユーザーはエアダスターをよく使用する。
[編集] 環境に対する配慮
エアダスターには高圧ガスとして二酸化炭素の百倍以上の温室効果がある代替フロンを用いているものがある。2004年ごろから徐々に代替フロンより地球温暖化係数が低いDMEと代替フロンを混合した製品、DMEのみ使用した製品や二酸化炭素を使用した製品も出回っている。なお、2008年現在エアダスターに使用されている代替フロンはそのほとんどがHFC-152a(1,1-ジフルオロエタン)で、地球温暖化係数は140である。
[編集] 使用上の注意点
[編集] 可燃性ガスに対する注意点
前述の環境に対する配慮の結果、現在販売されているエアダスターは可燃性であったり高温で熱分解して有毒ガスを発生するガスを使用しているものが多い為、火気のある場所での使用は厳禁である。また、機器の分解清掃などで機器内部に使用した場合は十分にガスを追い出さないと、電源を入れた時にスイッチの火花等でガス爆発が起きる危険性がある。また、ガス警報器のすぐ近くで使用したり、警報器が設置されていて、かつ閉め切った部屋で大量に使用すると警報器が鳴る場合がある。なお、一部メーカーの商品では注意書きに「シュレッダーなどの機密性の高いものには使わないでください」という誤植があり、当然本来は気密性と書くべきだが、シュレッダーには機密文書が入っているため「気密性」の誤記がうまい具合に当てはまっていることが話題になった。
[編集] 缶の扱い方ならびにその他の注意点
「逆さ使用対応」となっている製品を除いて、缶を逆さにしたり傾けて使用すると液化ガスが噴出する。この液化ガスは気化熱によって非常な低温となるので、ガラスやプラスチック等にかかると割れたり、人体にかかると凍傷になる恐れがある。また、通常エアダスターはノズルの先端に細長いストローを差し込んで使用するが、このストローの差し込み方が甘いと噴射時に圧力でストローが勢い良く飛び清掃対象物を破損する恐れがある為、しっかりと差し込んで使用する必要がある。同様に圧力に弱い物の内部に向けての使用も対象物を破損させる恐れがある。
精密機器の一時的な冷却などに用いられるポイントクーラーというスプレーがあるが、これはエアダスターと比較した場合、缶内部のバルブの長さを除いてほぼ同じものである。簡単に説明すると、ポイントクーラーの方が缶内部のバルブが長く、通常の使用で液化ガスの状態で噴射させる、つまりは上述した「エアダスター逆さ使用」の状態を意図的に作り出したものである。つまりは、エアダスターの缶を上下逆さにして噴射すれば、ポイントクーラーとおおよそ同じ状況が作り出せる。その為、エアダスターの缶を逆さにして使用すると低温の液化ガスが出ることを利用して、害虫を凍死させて駆除したり、コンピュータが熱暴走を起こしそうになった場合の緊急冷却、はてはオーバークロック時の冷却方法として使用する人が居るが、このような使い方は製品次第ではあるが、ガスへの引火や機器の故障の危険があるため、十分換気に注意し自己責任で行わなければならない。
それらの危険性に加え、放出される気体を多量に吸入すると酸欠などの危険性がある為、人体などに対しての使用は危険である(耳掃除に使用して鼓膜を傷つけた、戯れに気体を直接吸入して酸欠を起こしたなどの事故例あり)。
なお、製品には通常、埃を吹き飛ばす清掃以外の用途に使用して起こった一切のことには責任を負わない旨の表示がある。
この低温の液化ガスによって虫を凍死させる原理を利用した殺虫剤として、一時期、ライオンが氷殺ジェットという商品を販売した事があるが、可燃性ガスへの引火事故が多発したため販売中止、リコールに至っている。
[編集] 類似の製品
カメラのレンズの埃取りなどに使われる、手動式エアブロアは、エアダスターの祖先と言える。また、工業用途においては、圧縮空気を用いたエア(ダスター)ガンなどがある。個人でも、模型塗装用などホビー向けのエアコンプレッサーでも少し大きめのモデルを購入して、エアガンを装着すれば、同種のことは可能である(ただしホビー用のものは、大型のものでもダスターとして使用するにはややパワー不足の感はある)。
仕事で用いるなど、使用頻度が高い場合は、スプレー缶タイプのエアダスターを消費してゆくよりも、こちらの方がコストが安くなる。また、使用気体が単なる圧縮空気の場合は、気体そのものの環境破壊の度合いは低い。但し、エアコンプレッサーから供給される圧縮空気の中には油分や水分を含んでいる場合があるため、精密機器に吹きかける場合はエアーフィルター等を経由させて使用するべきである。
[編集] 主なメーカー
この他にもOA機器メーカーやOAサプライメーカーを中心に、数多くの企業が販売を手掛けている。
なお、日本国内でOA機器メーカーやOAサプライメーカーのブランドで販売されているエアダスター製品のほとんど全てが、実際にはエアゾールスプレー製造メーカーによる委託製造とOEM供給を受けている製品である。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年5月21日 (木) 06:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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