エアブラシ
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エアブラシ(air brush)とは、塗装に用いられるスプレーの一種。 圧縮した空気などの気体(以下、エアと表記)の圧力によって塗料・絵具等を霧状に噴射する器具。またそれを用いて描画や着色をする技法のことも指す。 缶スプレーなどと違い、噴射する塗料などは使う器具を変えずに任意に使い分けることができる。
「エアブラシ」と言った場合は絵画用など、小型で低圧のエアを使い精細な噴射が出来るものを指す場合が多く、自動車塗装などの工業用に用いられる大型のものは「スプレーガン」と呼称される。
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[編集] 利用例
エアブラシは文房具として美術・デザイン分野の描画(エアブラシアート)に使用される。手書きでは難しいぼかしやグラデーション効果を得ることができ、写実的なイラストレーション制作を行うことができる。 近年は、自動車のボディなどにこの技法で絵を描くことも広まっている。
また、小さな面積に対する塗装を行うための道具として、模型・工芸作品の制作においても使用される。 模型制作では、小面積でも非常に平滑な塗装面が得られ、イラスト技法の応用により塗装のぼかし表現や微妙な陰影の表現が可能、広範な種類の塗料を吹き付けで使用できるなど多くの利点により、高度かつ重要なテクニックとして普及している。
模型制作の分野でエアブラシは、最初に道具を揃えたりする導入コストが高く、使うのにも慣れが必要なことから上級者向けの道具・技法として認識されていた。しかし近年安価な機種および用具の普及で入手が容易になったこと、自分で塗料を調色できること、缶スプレー塗料よりも細かい部分で扱いやすいことなどの理由から入門者が使用することも増えており、基本的な道具となりつつある。
変わった例では、マニキュアによるネイルアートやボディペインティングとしても使われている。
[編集] 構造
噴射口をもつ本体(ハンドピース)に、塗料を入れる「塗料カップ」とコンプレッサーからエアを導入するホースを接続して使用する。ボンベを使用する場合はハンドピースに直接接続することもできる。
塗料カップの取り付け形式には本体横に付くサイドカップ、上部に付く上カップ、塗料のボトルが噴射口より下に付く吸い上げ式などがある。カップは固定式のものと交換式のものがあり、交換式のものは異なる容量のカップを使い分けられることが多い。
塗料カップから供給される塗料の量はニードル(針)弁の前後動により加減が可能である。その周囲から均一にエアを噴出させることで塗料が霧状になる。エアの量によって噴射される面積が変わり、これはハンドピースに設けられたボタンやトリガーによって調節できる。
ハンドピースの機構は3種類に大別される。
- シングルアクション
- エアの量のみがボタン等で操作できる。安価で操作が簡単だが、塗料の噴霧量を決定するため吹きつけ作業を中断するたびにニードル調整をしなければならず、精細かつ長時間の作業には向かない。
- ダブルアクション
- エア量をボタンの上下、塗料量をボタンの前後で(ある程度)操作できる。高度な作業が可能になるが操作には熟練を要する。
- トリガー式
- 1つのトリガーを引くだけでエア量と塗料量を連動して調整できる。最も操作が容易で扱いやすいが高価なものが多い。工業用などに用いられるのはほとんどがこのタイプである。
また、簡易なものとしてコピックなどのペン(フェルトペン)のペン先に圧縮空気、圧縮ガスを噴射させるなどして利用するものもある。
塗料類は、液状で粘度が低く、大きい粒子が入っていないものであれば大抵のものは利用することが出来る。 水性/油性/アクリル絵具や、カラーインク、油性エナメルやラッカー等の合成樹脂塗料が例として挙げられるほか、溶剤で溶いたパテ(サーフェイサー)を噴霧することもある。
[編集] エアブラシ塗装の手順
- 色を塗りたい場所以外を、粘着テープなどで覆う。(マスキング)
- 道具を用意し、ハンドピースにエア用のホースを接続してエアが導入される状態にする。
- 塗料を調色してハンドピースの塗料カップに少しだけ入れる。
- 不要な紙や材料、目立たない所などで試し吹きを行い、塗料の濃度やエアの圧力を調整する。
- 調整が出来たら任意の量の塗料を塗料カップに入れ、対象物を塗装する。
- 色や塗膜の厚さが任意の通りになるまで、乾かしながら何度か重ね塗りする。
- 塗料が乾いたらマスキングを取り外す。
- 塗料カップの余った塗料を捨て、うすめ液などを代わりに入れて噴射し、ハンドピース内部を洗浄する。
- 必要であればハンドピースを分解してニードルやノズルの細部も洗浄する。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年10月21日 (水) 14:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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