エアロック
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エアロック(airlock)とは、圧力容器内の気圧と空気の損失を最小限にしつつ、人間や物体などを圧力容器の内外に通過させる装置である。エアロックは2枚の気密扉が順に並んでいて、それらが同時には開かないようになっている。
エアロック内(扉の間の容積)の気圧は、次の扉を開く前に、その向こう側の環境の気圧と等しくなるように調整される。ゆっくり圧力を変えれば気温の変動は最小限となり(ボイルの法則を参照)、これにより霧や凝縮の発生が抑えられ、気密材に対するストレスが減少して与圧服や宇宙服での作業の安全を確認することができる。スキューバダイバーのように、特に保護されていない人間に加えられている圧力が変化する状況では、体内空洞の圧力を等しく保ったり減圧症を防ぐためにはゆっくり圧力を変化させることが重要である。
SF作家のH・ビーム・パイパーは、「Uller Uprising」という小説で扉が4つある(つまり調整室が3つある)エアロックを提案した。その小説では、構造物の内部の大気は呼吸可能だが、外部の大気は毒性の強いものであった。エアロックの扉は一度に1枚だけ開くことになっていて、3つのうち中央の調整室は常時真空に保たれるようになっていた。この構造により、外部の大気が内部へ流入することを最小限に抑えられるだろうことが示された。
エアロックが使われる例としては、
- 潜水作業員やダイバーが潜水艦から出て水の中に入れるようにする。魚雷発射管やエスケープトランクもエアロックの役割をしている。
- 宇宙船から出入りする時に圧力の喪失を防ぐ。
- 原子炉や生化学研究所といった危険な環境。
- 東京ドームのような気圧調節された競技場。
などがある。
寒冷地では、2枚の扉をエアロックのような構造で出入り口に配置することが一般的である。二重扉は気密ではないが、暖かい空気が建物から流出することを抑えることができる。回転扉も同じ目的で使われることがある。
また、運河で使われる水門(閘門)も同じ原理である。
最終更新 2009年10月19日 (月) 21:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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