エイジング

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エイジングエージング: aging, ageing)は、一般には「老化」の意味で使われる。また、「老化」から派生した用法で様々な分野で使われている。工業製品(特に電気製品)の場合において「エイジング」という場合は、安定動作するまで動作させる事を指す。

目次

[編集] 人間とエイジング

老化というと、人生、人の一生のライフスパンの後半をさしていうもので、その前半は、その場合「成長」ということになるが、厳密には、エイジングはそのままの英語で言えば、age(年齢、齢)を重ねていくこと、つまり「加齢」である。この意味に固執するなら、人間は誕生の瞬間からその人生の最後の時まで、細胞組織レベルでは常に古い細胞組織は、死んで常に新しいものと入れ替わっていくわけで、幼児子供の段階からすでにエイジングは始まっているということもできる。つまり、「人生とは、に向かう一方通行の歩みである。」

高齢社会の進展とともに、エイジングへの関心は急速に膨れ上がり、翻訳書を含めて、エイジングを扱った書物はうなぎ上りに増えている。用語が一定しないため、翻訳の中には原題が「Aging」で邦題が「老化」というものも少なくない。

また老化に抵抗、対抗するという意味で、アンチエイジングという言葉も近年、とみに使われるようになってきた。 加齢関連性の疾患を予防したり治療する医療は、抗老化医学と呼ばれる。 一方、エイジングを加速する要因として、ストレスタバコの害などが挙げられる。タバコに関しては、活性酸素を増加させることでビタミンCを破壊し、しみ、くすみなどの原因となるメラニンを増加させてしまう。また、ビタミンCの減少により、肌の保水力を担うコラーゲンも減少する。このため、喫煙者は非喫煙者に比べ、「5歳以上もメラニン量の増加が進んでいる[1]」ため肌年齢が「老化」しているとのポーラ化粧品の調査結果がある[2]

[編集] 音響機器とエイジング

オーディオ等の音響機器ではエージングと表記されることが多く、これによって初めて所期の性能が発揮されるとする。計器での測定ではさほどの違いはないが、人間が聞く場合は、その音に著しい差があるとされる。

とりわけオーディオ・システムのスピーカーにおいて、その必要性が指摘される場合が多い。たとえば、振動板(紙などが材質)を適度に柔らかくしたり、スプリングの弾性をこなれたものにするなど、1週間から長期では3年程度を要求するものもある。また、真空管を回路に使った製品では、このエージングを行わないとヒーターの加熱不良で正しく動作しない物も見られたが、現在でも真空管の一種であるブラウン管を使用している映像機器(三管式プロジェクター)では、色の表現能力や表示特性が正しく機能しないため、エイジングを行ってから微調整を行う。

受動素子としてのコンデンサもエイジングにより音質が変化するとされている。

[編集] 工業製品とエイジング

工業製品における「エイジング」とは、始動直後に毎回行う「暖機運転」ではなく、製品の表面加工や運動等を実際の運転によって適正状態に作り上げる「慣らし運転」である。特に内燃機関の場合、潤滑油が内部機構に馴染んだり、内部に燃焼によって発生する付着物の層が形成されないうちは、焼き付きを起こしやすい。このため新品自動車では、慣らし運転と呼ばれる一定走行距離の内はエンジン回転数を抑えた運転が成される。この期間を通じて良好に機構が馴染んだ自動車は、慣らし運転を行わなかった物と比較して、性能面で一定の差が出るといわれているが、これもエイジングの範疇である。かつては、加工技術が未熟で金属粉や油分などが付着しており、これらを除去し可動部分をスムースにするため、必要な工程とされていた。方法は高速運転を数分行うものや低速運転をある程度行うなど様々である。自動車の場合最初のオイル交換時期が短いのはこのためである。

またコンピュータ等のような精密機械では、1か月程度動作させないと初期不良の問題が発現しない場合もある。同様の問題は家電製品にもあるため、これらの問題においては、多くの家電製品において1年程度の補償期間を設けて不良品の発生に対応している。これはエイジングによって不良箇所の発見を行うものであると言える。

[編集] テーマパークのエイジング

テーマパークにおける「エイジング」とは、新しい建築物やモニュメントなどをわざと塗装や壁がはがれているようにしたり、錆びをつけたりするなど、古いものに見せる美術手法である。模型分野の「ウェザリング」と同じ用法と言える。ディズニー・テーマパークやユニバーサル・スタジオなどのテーマパークに多く見られる。

[編集] 酒のエイジング

の中にはより良い品質に変質させることを目的として保存しておくものがある。これを「エイジング」や「熟成」と呼ぶ。代表的な例はウイスキーであり、の中で数年間、時には数十年の間エイジングを行った後に出荷する。

酒におけるエイジングは、酒の内部で発生する緩やかな化学的変化及び物理的変化である[3]。ウイスキーなどの蒸留酒は樽の中にあるときだけで瓶詰めされた後のエイジングはまず行われないが、ワイン日本酒ビールなどの醸造酒は瓶詰め後もエイジングする場合がある[3]。特に酵素が含まれている醸造酒は、蒸留酒と比べて変化速度が早いので、長い時間エイジングすると風味が劣化することがある[3]。火入れを行っていない日本酒や酵母の除去を行っていないビールなどがこれに該当する。

日本酒の熟成に関しては、日本酒#貯蔵・熟成も参照。

[編集] 脚注

  1. ^ http://www.pola.co.jp/company/home/back/17r091.pdf ポーラ技術リリース「喫煙とメラニン量の関係についての調査」(PDF)
  2. ^ 毎日新聞 2005/9/24
  3. ^ 『世界の酒日本の酒ものしり事典』 外池良三、東京堂出版、2005-08-05、108、109ページ。ISBN 4-490-10671-8

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月19日 (木) 02:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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