エコナ
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エコナは、花王が製造・販売している食用油。昭和3年に業務用として発売された[1]。 この名前が付いた商品は花王から何種類か販売されており、平成11年に発売された「健康エコナクッキングオイル」は厚生省より食用油として初めて特定保健用食品の許可を受けた。
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[編集] 成分・効果
ジアシルグリセロール (DAG) が約80%含まれており、一般の食用油の主成分であるトリアシルグリセロール (TAG) と比べて小腸で吸収されたのちに油として再合成されにくい。このため、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪が付きにくいとされている。
なお、同様に体に脂肪が付きにくいとして特定保健用食品の許可を受けている、日清オイリオのヘルシーリセッタは、中鎖脂肪酸の作用を利用している点でエコナと異なる。しかし天然オイルとは異なり安全性に関しては今もインターネット上で議論されている。
2009年9月16日、「ご心配を掛けおわびしたい」と花王側が謝罪した上で、現在に至り「発がん性はない」と否定。 しかし、発がん可能性成分が含まれていると騒がれている事態を認識配慮した上での販売停止処置を行った。
[編集] ラインナップ
★印の製品にはDAGを含有しない。
[編集] 食用油
- エコナ クッキングオイル【特定保健用食品】
- 食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくいとされるのが特徴。日本人間ドック学会の推奨も受けている。
- エコナ ヘルシー&ヘルシークッキングオイル【特定保健用食品】
- 体に脂肪がつきにくい効果とコレステロールを下げる2つの効果をもつとされる。
- エコナ クッキングオイル 炒め専用【特定保健用食品】
- 2009年8月発売。「エコナ クッキングオイル」をベースに、食用乳化剤をプラス。これにより、油が素材を薄くむらなくコーティングし、素材への吸油量を少なく抑えたことで油っぽくなくさっぱりと仕上がる。従来発売されていた「エコナ 炒め油」の代替製品で、揚げ物には使えない。
- エコナ 揚げ油★
- 衣の水分を一気に飛ばす為カラッと揚がり、使用量が半分ですむ。炒め物やサラダにも使える。
[編集] ドレッシングソース
- エコナ ドレッシングソース
[編集] マヨネーズ
- エコナ マヨネーズタイプ【特定保健用食品】
[編集] ギフト用製品
ギフト用の「クッキングオイル」と「ヘルシー&ヘルシー クッキングオイル」にはビタミンEをプラス配合した特別仕様である。また、炒め物やアウトドアに最適な小ボトル(250g)も用意されている。
- エコナ オイルセット
- 「クッキングオイル」と「ヘルシー&ヘルシークッキングオイル」の詰め合わせ。スーパー・小売店向け(K・EO)は2タイプ、デパート向け(K・EA)では5タイプが用意されている。
- エコナ バラエティセット
- 「エコナ」の主要製品である「クッキングオイル」、「ヘルシー&ヘルシークッキングオイル」、「ドレッシングソース」、「マヨネーズタイプ」が全て入った詰め合わせ。「ドレッシングソース」はプレミアムタイプの「生たまねぎ」と「すりたてごま」が両方セットされている。
- エコナ ヘルシー&ヘルシークッキングオイルセット(デパート専用)
- 「ヘルシー&ヘルシークッキングオイル」のみのセット。
- エコナ クッキングオイルセット(スーパー・小売店向け専用)
- 「クッキングオイル」のみのセット。
- エコナ クッキングオイル&ドレッシングソースセット(デパート専用)
- 「クッキングオイル」と「ドレッシングソース」の詰め合わせ。「ドレッシングソース」はプレミアムタイプの「生たまねぎ」と「すりたてごま」、EY-50はさらに「和風」もセットされる。
- エコナ オイル&ドレッシングソースセット(スーパー・小売店向け専用)
- 「クッキングオイル」と「ドレッシングソース」の詰め合わせ。「ドレッシングソース」は「和風」と「ごま」をセット。
- エコナ 天ぷらセット(スーパー・小売店向け専用)
- 「エコナ クッキングオイル」と「エコナ 天ぷら粉」のセット。特に揚げ物が好きな方に。
[編集] 販売終了品
- 食用油
- エコナ 炒め油★ - 「エコナ クッキングオイル 炒め専用」へ継承。
- パスタソース
- エコナ 素材にこだわったパスタソース - 2009年3月で生産終了
- 粉
- エコナ 天ぷら粉★ - ギフト用のセット品として継続
- エコナ カツ衣★
※シーチキンの一部製品(はごろもフーズ)など、他業種のメーカーがエコナの油を使用した製品が発売されている。
[編集] 安全性について
平成15年度に厚生労働省が行った厚生労働科学特別研究において、ジアシルグリセロールを与えた雄の遺伝子組み換えラット(癌が発生しやすいよう、遺伝子の組み換えがなされている)の舌に発がんプロモーション作用が示唆された。なお、雌の遺伝子組み換えラット及び遺伝子組み替えを行っていないラットでは、発がんプロモーション作用は認められなかった。食品安全委員会は、厚生労働省から依頼を受け、食品健康影響評価の追加試験を行っている。
厚生労働省では、特定保健用食品の許可にあたっての安全性の審査は妥当であり、健康上の問題はないとしている [2]。
その後、食品安全委員会の調査会で発がんプロモーション作用について審議が進められている。高濃度での試験において皮膚に対するプロモーション作用は認められるが、「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題ないと判断した」との中間結論の方向が2009年2月に出された[3]。しかし、それぞれの実験報告の中で「安全」あるいはその根拠が薄く、安全であると結論する根拠は見あたらないとのコメントも提出されており、中間とりまめ文書は最終化にいたっていない。
また、2009年7月に厚生労働省から、体内で発がん性物質に変わる懸念が指摘されているグリシドール脂肪酸エステルがエコナに高濃度で含まれることが報告され、エコナの発がん性を中心に引き続き安全性の審議が行われている。 グリシドール脂肪酸エステルの毒性や体内動態等については明確ではないが、エコナを摂取したときに体に入るグリシドール脂肪酸エステルがすべて発がん性物質グリシドール(Glycidol、2,3-エポキシ-1-プロパノール)に変換されると仮定すると、健康上の危惧が無いとは言えない結果が専門委員から提出された。すなわち、グリシドールについて健康上の危惧が無いと考えられるmargin of exposure (MoE)値は動物実験の結果から10,000である。エコナのMoE値は250程度であり、健康上の危惧が無いと考えられるMoE値から約40 倍の隔たりがあり、数倍の誤差の可能性を見込んでも、食品安全委員会としてはDAG 油を主たる油脂として日々摂取する国民においては、健康上の危惧が存在しないとはいえない、との指摘である[4]。厚生労働省が、グリシドール脂肪酸エステルの毒性などを検討する[5]。
なお、花王ではグリシドール脂肪酸エステルの安全性に対する懸念や不安を持つ声が一部の消費者から挙がっていることを受け、同年9月16日にグリシドール脂肪酸エステルが一般食用油と同等レベルに低減されるまでの当分の間、「エコナ」全商品並びにジアシルグリセロールを含有するドックフード「ヘルスラボ」全商品の一時販売自粛並びに出荷停止を決定した[6]。広報担当者によると、同年11月上旬を目処にグリシドール脂肪酸エステルの低減目標値までの引き下げを達成し、2010年2月の販売再開を目指している[7]。
厚生省より食用油として初めて特定保健用食品の認可を受けた商品だけに、今後、消費者が厚労省の特保ブランドの信頼性に疑問を抱いていく可能性も否定できない。
[編集] イメージキャラクター
[編集] 現在
[編集] 過去
[編集] 参考文献
- ^ 製品の歴史|花王株式会社
- ^ 厚生労働省:高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む食品の食品健康影響評価依頼に係るQ&A
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ エコナ関連製品の一時販売自粛について 花王株式会社 ニュースリリース 2009年9月16日
- ^ 花王、エコナ関連製品の一時販売を自粛 @niftyニュース 2009年9月16日

