エルニーニョ・南方振動
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エルニーニョ・南方振動(-なんぽうしんどう、英語:El Niño-Southern Oscillation、ENSO、エンソ)とは、大気ではインドネシア付近と南太平洋東部で、海面の気圧がシーソーのように連動して変化し(片方の気圧が平年より高いと、もう片方が低くなる傾向にある)、海洋では赤道太平洋の海面水温や海流などが変動する自然現象の総称。大気に主眼をあてた場合には単に「南方振動」と呼ぶこともあり、一方、海洋に着目する場合には「エルニーニョ現象」(もしくは、単に「エルニーニョ」)と呼ばれる場合がある。エルニーニョ現象と南方振動は、当初は別々に議論されていたが、研究が進むにつれて、両者が強く関係していることが明らかになり、「エルニーニョ・南方振動(ENSO)」という言葉が生まれた。ENSOは、大気と海洋が密接に連動した現象であり、大気海洋相互作用現象の代表として認識されている。テレコネクションの一種と理解されている。エルニーニョ現象とは反対の大気海洋の場をラニーニャ現象 と呼ぶ。
厳密には、「エルニーニョ」と「エルニーニョ現象」は区別される。「エルニーニョ現象」は数年に一度の頻度で西部太平洋熱帯域から東部太平洋熱帯域にかけて広い領域で大気と海洋が連動して発生する気候変動を意味する。一方、「エルニーニョ」は、東部赤道域の昇温現象を示す古典的な呼称であり、クリスマスの頃に南東貿易風の弱化に対応して南米のペルー沖にあらわれる暖流(エルニーニョ海流)の影響で発生する局地的、季節的な気象現象の事を指す。しかし、「エルニーニョ」が「エルニーニョ現象」の意味で使われることも多々ある。
目次 |
[編集] 概要
[編集] エルニーニョ
エルニーニョ現象(スペイン語:El Niño)とは、東太平洋の赤道付近(ちょうどガラパゴス諸島に当たるところ)で海水の温度が上昇する現象。もともとスペイン語で「男の子」(イエス・キリスト)を意味する言葉だったものが現象名として使用されるようになった。
太平洋では通常貿易風(東風)が吹いており、これにより赤道上で暖められた海水が太平洋西部(インドネシア付近)に寄せられ(赤道海流の働き)、代わって太平洋東部には冷たい海水が湧き上がっている。これを湧昇流と言う。エルニーニョが発生すると、この暖かい海水を押し流す貿易風が弱まるため、暖かい海域(暖水プール)は太平洋中央部や太平洋東部に滞留する。これにより、太平洋東部(~中部)の海水の温度が上がると同時に、太平洋西部の海水温が下がる。
- エルニーニョ現象が発生した際には、東太平洋赤道域の海水温が平年に比べて1~2℃前後上昇する。時に大幅な上昇を示すこともあり、1997年~1998年にかけて発生した20世紀最大規模のエルニーニョでは、最大で5℃上昇した。発生のメカニズムはまだ解明されていない。1997年のエルニーニョ発生を予測することに成功した予報モデルが存在したが、その後に発生したエルニーニョの予報に必ずしも成功してはいない。2009年の時点において、代表的な予報モデルにおいては、およそ半年程度のリードタイムで統計学的に高い精度で予報できるようになったが、さらなる改善が期待される。
エルニーニョに伴う海水温の変化は、まずその海域の大気の温度に影響を及ぼし、それが気圧変化となって現れ、大気の流れを変えて、天候を変えて、という具合にして世界中に波及する。研究者の間では、この「大気と海洋が密接に関連して発生する現象」を海洋大気相互作用、気圧や温度などが遠隔地間で協調しながら変化する現象をテレコネクションと呼んでいる。
- 具体的には、海水温の「西低東高」が気温の「西低東高」、さらには気圧の「西高東低」を引き起こすことで、ウォーカー循環と呼ばれる従来の赤道付近の大気の循環を変化させてしまう。これがロスビー波の伝搬、赤道偏東風ジェット気流や亜熱帯ジェット気流(Js)の流路変化などによって、ドミノ式に低緯度・中緯度・高緯度へと波及し、特有の気圧の変動を起こす。気圧の変化は、湿・乾・暖・寒さまざまな性質を持った各地の大気の流れを変化させ、通常とは異なる大気の流れによって異常気象が起こる。
例えば、アマゾンでは内陸の気圧低下により大西洋からの暖かく湿った空気が流れ込んで高温・多雨となるし、日本などの東アジア沿海部では太平洋高気圧の勢力が弱まって梅雨が長引き冷夏傾向、また冬は暖冬傾向となるほか、熱帯低気圧や低気圧(温帯低気圧)の進路が変わったりする。近年は2002年春~冬、および2006年7月ころ~2007年2月ころに発生している。また、海水温の変化による影響として、ある地域では漁業不振で大打撃を受け、ある地域では殆ど水揚げされないはずの魚介類が大漁となることがある。日本では暖冬で冬物が販売不振に陥るため、経済にも影響が波及する。 ただし、これらはエルニーニョの間接的な影響であるため、他の要因に左右されてまた違う天候になることもある。
- エルニーニョ現象の発生-終息過程
- 何らかの原因(波動伝播、西風バーストなど)で、太平洋を流れる赤道海流が弱まる。
- 海流が弱まったせいで、暖水が西太平洋へ集まるスピードが弱まり、西太平洋で暖水域が広がり、中部太平洋にまで暖水が広がる。
- 海水温上昇により、中部太平洋の気圧が下がり、西風バーストの強化・東進が促される。
- 暖水が東太平洋にまで広がり、東部赤道域の海面水温が低下し、それに対応して東太平洋の気圧が下がる。
- 西太平洋に向かう貿易風が弱まるなどして、気圧の変化が世界中に波及し、異常気象を発生させる。
- 何らかの原因(赤道波の伝播、暖水の南北移動など)で、太平洋を流れる赤道海流が強まり、海水温が平常の状態に戻る。
- 平常状態となった気圧変化が、世界中に波及し、異常気象も収まる。
[編集] ラニーニャ
ラニーニャ現象(スペイン語:La Niña)は、エルニーニョ現象と逆に東太平洋の赤道付近で海水の温度が低下する現象。ラニーニャはスペイン語で「女の子」の意味である。「アンチエルニーニョ(Anti-El Niño)」と呼ばれていたこともあるが、「反キリスト者」の意味にもとれるため、男の子の反対で「女の子(La Niña)」と呼ばれるようになった。
エルニーニョが終息した反動で発生するケースもある。エルニーニョと同じく世界の異常気象発生の原因となり、近年では2005年秋~2006年春、および2007年夏以降に発生している。ラニーニャが発生すると日本では猛暑、寒冬などの異常気象の原因となり、日本海側の豪雪地帯においては厳冬と大雪により除雪機械を含む除雪用品や暖房器具、防寒具などの売り上げが伸びやすくなる。
[編集] 総論
エルニーニョ現象とラニーニャ現象は、お互いにコインの表と裏のような密接な関係にあり、切り離して考えることはできない現象である。この海域の海水温や気圧の変動に関する研究が進むにつれ、エルニーニョやラニーニャは、海洋と大気の相互作用によって起こることが明らかにされた。相互作用とは、太平洋の赤道付近の大気や海洋にはエルニーニョ・南方振動(ENSO)と呼ばれる1種の連動システムがあるとする考え方で、エルニーニョやラニーニャは、常に変動を繰り返しているこのシステムの中で起こる現象とされる。
エルニーニョ・ラニーニャそれぞれの発生例を見ると、近年はそれぞれ約4年ごとに発生し、一度発生すると1年から1年半持続している。エルニーニョとラニーニャは交互に発生することが多い。ただし、間隔を置いて発生したり、続けて2度以上発生したりすることもある。交互に発生するメカニズムとして、1980年代後半以降に遅延振動子理論(delayed-action oscillator theory)などの仮説がいくつか提案され、観測データ解析などによって検証が行われている。
エルニーニョ・ラニーニャ現象の世界共通の定義はなく、各気象機関などが定めた複数の定義が存在する。その中でも、日本の気象庁と米国海洋大気局の定義が各国の研究者で学術的に広く使われている。
ちなみに、エルニーニョやラニーニャが発生していない平常時の状態を、「何も無い」という意味のスペイン語、ラナーダ(La Nada)と表現することもある。ただ、これはスペイン語圏においてもほとんど使われていない。
エルニーニョ・ラニーニャは、数週間~数カ月先の天候を予測する長期予報において大きな撹乱原因となる。猛暑の予想にもかかわらず一転して冷夏となる、といった大きな予想の外れを生む原因であるため、この予測は予報精度の向上に不可欠であるとされる。
[編集] 発生の根本的な原因
海水温や気圧の異常を引き起こす根本的な原因を突き止めようと、研究が行われているが、根本的な原因はいまだに詳しく解明されていない。しかし、一部分については解明されてきている。
まず、エルニーニョの場合、海水温の異常が発生する数ヶ月前に、東から西に流れる赤道海流が弱まったり反転したりする現象が観測されている。これは、何らかの原因によって海流に変化が起きたことによるものと考えられている。また、反転の後、西太平洋の低緯度地方(フィリピン付近など)で急激に西風が強まる現象(西風バースト)が観測されたことがあるが、これは、赤道海流の変化によって海水温が変化し、これが大気に伝わり、気圧の変動を起こしていく過程で発生するものと考えられている。しかし、赤道海流と西風バーストはどちらが原因でどちらが結果であると断定できるものではない。これは、両者が海洋大気相互作用現象で密接に関係しているためであり、解明が非常に困難であるとともに、研究者にとって重要かつ研究意欲をかきたてる大きなテーマだともいえる。
また、最近の研究によれば、月の潮汐力の変化と関連があるのではないかとの指摘がなされている[1]。これは月の潮汐力が熱塩循環にも影響を与えるためではないかと言われている[2][3][4]。モデル等においても、ENSOやそれに伴う気象変化を高精度で再現して原因を究明する動きがあるが、いずれにしても、根本的な原因は確定していないのが現状である。
他方、地球温暖化とエルニーニョ・ラニーニャの関連性については、科学的にも社会的にも関心は高い。気候モデルによるIPCCの予測、気象庁[5]をはじめとした各研究機関の予測のいずれにおいても、平均的に太平洋赤道域東部の海水温はわずかに上昇し、エルニーニョのような海水温異常が強まるという予測が多い。また、一般的な認識においても、地球温暖化によってエルニーニョが増えたり強まったりするという考えが多い。ただ、気候モデルによる予測では、「エルニーニョが強まる・増えるだろう」という大体のことは分かっても、「強まる・増える」と断定できるほど確実なレベルには達していない。エルニーニョの原因がはっきりと解明されていないことや、(解像度が低いため)モデルが再現できない小規模な気象がまだあるということ、エルニーニョなどの現象に対してモデルの再現性がまだよくないことなどが原因として挙げられている。また、研究者の間でも、過去数十年間の太平洋赤道域東部の海水温の変化傾向は、地球温暖化が関係しているという意見と、自然変動であるという意見に分かれている[6]。結論として、今の段階では、モデルの予測に基づいても「エルニーニョが強まる・増える」とは断定できず、地球温暖化との関連については「関連している可能性がある」程度にとどまっている。
なお、「エルニーニョは地球温暖化によって起こる」という考えも見受けられるが、これは誤りで、温暖化していなくても、エルニーニョやラニーニャは発生すると考えられている。
[編集] 過去のエルニーニョ/ラニーニャ
| 期間 | El/La | 天候異常の例 |
|---|---|---|
| 1949年夏~1950年夏 | ラニーニャ | |
| 1951年春~1951/1952年冬 | エルニーニョ | |
| 1953年春~1953年秋 | エルニーニョ | |
| 1954年春~1955/1956年冬 | ラニーニャ | |
| 1957年春~1958年春 | エルニーニョ | |
| 1962年冬~1963年春 | ラニーニャ | 北米、欧州、日本を含む東アジアで大寒波(内、日本では大豪雪(昭和38年豪雪)) |
| 1963年夏~1963/1964年冬 | エルニーニョ | |
| 1964年春~1964/1965年冬 | ラニーニャ | |
| 1965年春~1965/1966年冬 | エルニーニョ | |
| 1967年秋~1968年春 | ラニーニャ | |
| 1968年秋~1969/1970年冬 | エルニーニョ | |
| 1970年春~1971/1972年冬 | ラニーニャ | |
| 1972年春~1973年春 | エルニーニョ | |
| 1973年夏~1974年春 | ラニーニャ | |
| 1975年春~1976年春 | ラニーニャ | |
| 1976年夏~1977年春 | エルニーニョ | |
| 1977年夏~1978年秋 | ラニーニャ | 日本で猛暑・寒冬 |
| 1978年冬~1979年夏 | エルニーニョ | 日本で暖冬・冷夏 |
| 1979年秋~1981年冬 | ラニーニャ | 日本で寒冬 |
| 1982年春~1983年夏 | エルニーニョ | |
| 1983年秋~1984年春 | ラニーニャ | 日本で寒冬(この寒さは1984年の5月上旬まで続いた) |
| 1984年夏~1985年秋 | ラニーニャ | |
| 1986年秋~1987/1988年冬 | エルニーニョ | |
| 1988年春~1989年春 | ラニーニャ | |
| 1991年春~1992年夏 | エルニーニョ | 日本で暖冬・冷夏 |
| 1993年夏~1993年冬 | エルニーニョ | 日本で大冷夏(この時、日本の稲作はほとんどの地域で不作となった(←1993年米騒動))・暖冬 |
| 1994年夏~1996年冬 | ラニーニャ | 日本で猛暑・寒冬 |
| 1997年春~1998年春 | エルニーニョ | 日本で大暖冬、欧州東部で洪水、北米で豪雨、東南アジアで少雨、全世界で高温 |
| 1998年夏~2000年春 | ラニーニャ | 1999年の東日本~北日本で猛暑と暖秋、中国で旱魃、インドネシアで大雨、欧州で寒波 |
| 2002年夏~2002/2003年冬 | エルニーニョ | 東・東南アジア・欧州で大雨、インドで低温、インド・豪東部で干ばつ |
| 2005年秋~2006年春 | ラニーニャ | パキスタン・インド・モンゴルで少雨、欧州・東アジアで低温・寒波、北米で多雨、日本で大寒波・大豪雪(←平成18年豪雪) |
| 2006年夏~2007年春 | エルニーニョ | (5か月間NINO.3の基準値を0.5℃以上上回った)豪で干ばつ、ボリビア・ペルー・東アフリカで洪水、日本で1949年と並ぶ大暖冬 |
| 2007年夏~2008年春 | ラニーニャ | 西日本~北日本の日本海側で猛暑・暖秋・寒波、北米で干ばつ、中国で大雪、欧州で寒波 |
| 2009年夏~ | エルニーニョ | アジア全土で多雨、西日本で長期的な豪雨(←平成21年7月中国・九州北部豪雨、平成21年台風第8号、平成21年台風第9号)、北日本で寒秋 |
注1:季節は気象庁が定義する「北半球の季節」による区分。(春:3月~5月、夏:6月~8月、秋:9月~11月、冬:12月~2月)
注2:発生有無の基準は、経緯度1度四方精度の1891年からの表面海水温(SST)月平均値を基礎データとし、対象となる月の前年までの30年間の月平均海水温を「基準値」として、NINO.3(後述)海域において、基準値と対象月の5か月移動平均値を比較し、基準値を0.5℃以上上回った状態が6か月以上続いた場合「エルニーニョ」、基準値を0.5℃以上下回った状態が6か月以上続いた場合「ラニーニャ」としている。(期間が太字のもの)
定義に満たなかった場合でも、海水温が上昇・低下し、エルニーニョ・ラニーニャのような異常気象が発生した事例もいくつかある。(文字の太さが普通のもの)
[編集] エルニーニョ/ラニーニャ発生時の典型的気象
エルニーニョおよびラニーニャの発生時には、世界各地で、通常時と比べて異なる傾向の気象が見られる。ただ、傾向として現れるものであり、発生時に必ずこうなるとは限らない。また、発生のメカニズムが十分に解明されていないものも多いため、エルニーニョおよびラニーニャの発生との因果関係がはっきりしないものもある。以下に、傾向として現れる典型的な気象を示した。季節区分は気象庁のもの(春:3~5月、夏:6~8月、秋:9~11月、冬:12~2月)であり、内容も気象庁のデータ([5][6])に準拠する。
[編集] エルニーニョ
- 春
- 高温:東北以南の日本~フィリピン西部~マレーシア~インドシナ半島南西部~スリランカ、オーストラリア北東部、アメリカ北西沿岸部~カナダ南西沿岸部、メキシコ南部~ニカラグア~コロンビア・ベネズエラ北部~イスパニョーラ島以南の西インド諸島、エクアドル南部~ペルー沿岸部~ボリビア南西部~チリ北部、チリ・アルゼンチン南部、西アフリカの西サハラ-ベナン以西、チャド南部~コンゴ民主共和国西部、マダガスカル~タンザニア南部~ボツワナ北東部
- 低温:エジプト北部~トルコ西部~ギリシャ、ロシアのサハ共和国北東部~マガダン州
- 多雨:中国東北部~華北、ギルバート諸島~ナウル、アメリカ南西部~アメリカ南部沿岸部~メキシコ北部~キューバ西部、フィンランド北部~ロシアのアルハンゲリスク州、ウクライナ南部~ギリシャ~トルコ西部沿岸部~エジプト北部~紅海沿岸北部~エチオピア北西部、マリ東部~チャド南部、トルクメニスタン東部~タジキスタン~インド北部
- 少雨:中国の雲南省~インドシナ半島~マレー半島~スマトラ島南部~ボルネオ島・スラウェシ島~フィリピン南部~パラオ諸島
- 夏
- 高温:南部と東部を除く広範囲のインド~パキスタン中央部、ドイツ北部~ベラルーシ~スウェーデン南西部~ノルウェー南西部、エクアドル南部~チリ北部
- 低温:ロシアのチタ州~中国の東北地方北部~サハリン~千島列島、九州西部~中国か中~台湾北部、ニューカレドニア島~ノーフォーク島~ソシエテ諸島、アメリカ中西部の内陸部、チリ・アルゼンチン南部、ギリシャ~トルコ~ヨルダン北部
- 多雨:韓国~近畿以西の西日本、マーシャル諸島~フェニックス諸島、アメリカ中西部の内陸部~カナダのサスカチュワン州南部、ペルー南部~チリ北中部~アルゼンチン南部、イベリア半島~フランス~黒海沿岸~ギリシャ北部~北アフリカの地中海沿岸
- 少雨:ロシアのマガダン州~カムチャツカ半島北部~ロシアのベーリング海沿岸部、モンゴル南東部~中国の甘粛省、オーストラリア中北部~東部内陸部、コロンビア北部~仏領ギアナ、スウェーデン南東部~ポーランド~ロシア中央連邦管区~フィンランド南部、カザフスタン西部付近、パキスタン中央部からインド東部内陸部
- 秋
- 高温:パキスタン~インド西部~インド南西部、カナダ西海岸~アメリカ西海岸北部、パナマ東部~コロンビア北部沿岸部~ベネズエラ沿岸部~ガイアナ北西部
- 低温:ロシアのイルクーツク州・ブリャート自治管区・チタ州~中国東北部~朝鮮半島~沿海地方~北海道を除く日本全域~千島列島、アルゼンチン南部~チリ南部
- 多雨:西サハラ~モロッコ西部~イベリア半島~アルジェリア北東部~チュニジア、エジプト北部~トルコ西部~シリア・ヨルダン~イラク北西部~イラン北部~トルクメニスタン、アンゴラ南東部~ナミビア内陸部、中国浙江省・江西省・湖南省・貴州省、ナウル~ギルバート諸島~フェニックス諸島~北ライン諸島
- 少雨:オーストリア~ハンガリー~チェコ~スロバキア~ポーランド南部~ベラルーシ南部~ウクライナ北部、パキスタン南東部~インド西部、中国陝西省~山東省・江蘇省~朝鮮半島~西日本日本海側、ココス諸島~スマトラ島南部・ジャワ島~ボルネオ島~フィリピン諸島~カロリン諸島、パプアニューギニア西部~オーストラリア中部・東部の広範囲、ニュージーランド北島北西部~ローヤルティ諸島~フィジー諸島、サモア諸島~トゥブアイ諸島~ソシエテ諸島
- 冬
- 高温:セネガル南東部~ナイジェリア西部、南アフリカ北部・ボツワナ南東部~モザンビーク~マダガスカル中部、インド中部・南部~スリランカ、ベトナム南部・タイ南部~マレーシア~フィリピン北西部~台湾~西日本太平洋側、オーストラリア北部~パプアニューギニア中部、南ライン諸島~トゥアモトゥ諸島~マルキーズ諸島、カナダ西海岸、五大湖以西のアメリカ中西部~カナダ中南部、パナマ~コロンビア北部~ベネズエラ北部、スリナム~ブラジル北東沿岸部、ガラパゴス諸島~エクアドル西部~北東部を除くペルー~ボリビア
- 低温:ロシアコミ共和国北部~ネネツ自治管区、ロシアアムール州~カムチャッカ地方~チュコト自治管区
- 多雨:スロバキア・ハンガリー~ボスニア・ヘルツェゴビナ~ルーマニア北部~ウクライナ南西部、中国浙江省~南西諸島、キリバス~ツバル~トゥアモトゥ諸島~ソシエテ諸島、アメリカ南部~メキシコ北東部~キューバ~バハマ、パラグアイ~ブラジル南部~ウルグアイ~アルゼンチン北東部
- 少雨:ボツワナ東部~南アフリカ東部、ボルネオ島北部~フィリピン南部~パラオ、トラック諸島、オーストラリア北部、フィジー~トゥブアイ諸島、パナマ~コロンビア~ベネズエラ~ブラジル北部~小アンティル諸島~
[編集] ラニーニャ
- 春
- 高温:山岳部を除くイタリア~ギリシャ~トルコ西部~リビア北部
- 低温:カナダ西海岸~アメリカワシントン州・アイダホ州、ソシエテ諸島~マルキーズ諸島、コロンビア中部~エクアドル~ペルー~チリ北部~アルゼンチン北部
- 多雨:西部と南東部の一部を除いたオーストラリア、サモア諸島~トンガ諸島、アマゾン盆地東部~ブラジル北東部
- 少雨:ウズベキスタン~トルクメニスタン~アフガニスタン~パキスタン、ビスマルク諸島~ギルバート諸島
- 夏
- 高温:スウェーデン南部~ポーランド~ウクライナ北西部~フィンランド西部、ニュージーランド~フィジー諸島~ノーフォーク島
- 低温:スリランカ~インド西部~バングラデシュ~ブータン、華南沿海部~南西諸島、ロシアチュコト自治管区~アメリカアラスカ州西部、カナダ西海岸~アメリカ西海岸、アメリカフロリダ州・バハマ~キューバ~パナマ・コロンビア~ペルー~チリ北部~アルゼンチン南部~ウルグアイ
- 多雨:南西諸島、ソロモン諸島~パプアニューギニア東部~オーストラリア東部、トゥブアイ諸島~ソシエテ諸島
- 少雨:スウェーデン~フィンランド~バルト三国~ロシア北西内陸部、カロリン諸島~マーシャル諸島~フェニックス諸島~ソロモン諸島
- 秋
- 高温:コーラル・シー諸島~ノーフォーク島~ロードハウ島、カナダヌナブト準州西部~マニトバ州北部
- 低温:スーダン東部~エチオピア西部、インド中部~南西部~モルディブ、ミャンマー南部~タイ~ベトナム南部~マレーシアサバ州~パラワン島、トゥアモトゥ諸島~マルキーズ諸島、メキシコ南部~コロンビア~ペルー~チリ北部
- 多雨:フィリピン~ボルネオ島南部~ジャワ島東部~小スンダ列島~バンダ諸島・マルク諸島、パプアニューギニア・ソロモン諸島~オーストラリア北部、オーストラリアニューサウスウェールズ州東部~ニューカレドニア~フィジー~クック諸島、パナマ~コロンビア西部~エクアドル~ペルー北部、ベネズエラ北部~小アンティル諸島
- 少雨:中国江蘇省・浙江省~韓国~九州を除く西日本、ビスマルク諸島~ギルバート諸島~フェニックス諸島~ライン諸島、東部を除くアメリカアラスカ州、パラグアイ~ブラジル南部~ウルグアイ~アルゼンチン北東部
- 冬
- 高温:ロシアマガダン州周辺、アメリカ南部の西部
- 低温:ギニア~ナイジェリア南西部、南アフリカ北部~タンザニア~マダガスカル北部~マスカレン諸島~モザンビーク、中国華南沿海部~インドシナ半島~マレー半島~ボルネオ島北部、トゥブアイ諸島~ソシエテ諸島~トゥアモトゥ諸島~マルキーズ諸島、アメリカアラスカ州西部・南部~カナダ西海岸北部、メキシコ南部~イスパニョーラ島~小アンティル諸島~コロンビア~ペルー~チリ北部
- 多雨:モロッコ東部~アルジェリア北部~チュニジア~シチリア島、南アフリカ中部~ザンビア~モザンビーク北部、フィリピン~パラオ、ロシアサハ共和国北部、オーストラリアクイーンズランド州南部~ニューカレドニア~バヌアツ~サモア、プエルトリコ~小アンティル諸島~フランス領ギアナ~コロンビア北部~パナマ
- 少雨:キリバス、アメリカフロリダ州・アラバマ州・ジョージア州~キューブ
[編集] エルニーニョ・南方振動の監視と予測
現在、海上観測、衛星観測などのデータを基に、研究機関や公共気象機関が海水温や気圧などのエルニーニョ・ラニーニャに関する指標を監視している。一部はウェブ上にも公開されている。
[編集] エルニーニョ監視海域
世界の気象機関がエルニーニョ監視のために設定した地域。
- NINO.4海域 太平洋西部の海域(5°N-5°S, 160°E-150°W)
- NINO.3海域 太平洋東部の海域(5°N-5°S, 150°W-90°W)
- NINO.1+2海域 ペルー沖(0°-10°S, 90°W-80°W)
- NINO.WEST海域 インドネシア北部の海域(15°N-0°, 130°E-150°E)
[編集] 南方振動指数
SOI(Southern Oscillation Index)。 南太平洋上のタヒチとオーストラリアの都市ダーウィンとの気圧差を指数化したもの。南方振動のレベルを示す値として使われる。エルニーニョ発生時はマイナスを示す傾向にある。
[編集] 類似の現象
[編集] エルニーニョもどき
東京大学の山形俊男教授が命名した現象。
太平洋中央部の海水温が上がることにより上昇気流が発生、これにより太平洋高気圧の勢力が強くなる。2004年夏に日本で発生した猛暑や集中豪雨の原因とみられている。
[編集] 外部リンク
- エルニーニョ・ラニーニャ現象の情報 気象庁
- AMSR-E El Niño Watch JAXA/EORC
- NOAA El Niño Page NOAA (英語)
- ENSO Wrap-Up BOM (英語)
- 全球異常気象監視速報 気象庁
- 世界の年の天候 気象庁
[編集] 脚注
- ^ GEOPHYSICAL RESEARCH LETTERS, VOL. 28, NO.1, PAGES 25, 2001[1]
- ^ Nature, 2000, 405(6788)775[2]
- ^ Science, 2002, 298, no.5596, 1179[3]
- ^ Journal of Marine Research, 64, 797, 2006[4]
- ^ 地球温暖化予測情報 第5巻 HTML版、気象庁。
- ^ エルニーニョ現象に関するQ & A エルニーニョ現象と地球温暖化は関係があるのですか、気象庁、2007年7月1日閲覧。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年9月9日 (水) 14:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【エルニーニョ・南方振動】変更履歴






