エンバーミング (漫画)
エンバーミング (漫画)の最新ニュースをまとめて検索!
| エンバーミング | |
|---|---|
| ジャンル | ゴシックミステリー・ホラー漫画 |
| 漫画:エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN- |
|
| 作者 | 和月伸宏 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | ジャンプスクエア |
| 発表期間 | 2007年12月号 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊3巻[1] |
| 話数 | 連載中[2] |
| 漫画:エンバーミング -DEAD BODY and BRIDE- |
|
| 作者 | 和月伸宏 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 『ジャンプ the REVOLUTION!』2005 |
| その他 | 『武装錬金』10巻に収録 |
| 漫画:エンバーミングII -DEAD BODY and LOVER- |
|
| 作者 | 和月伸宏 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 『ジャンプ the REVOLUTION!』2006 |
| その他 | 単行本未収録[1] |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
![]() |
| ウィキポータル |
| 漫画作品(日本) |
| 漫画家(日本) |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
| 漫画雑誌 |
| お知らせ |
|---|
| 漫画記事での括弧の使用方法の変更が提案されています。 |
目次 |
[編集] 概要
19世紀の欧州で、1.21ジゴワット[3]の雷と、異能の天才・ヴィクトル=フランケンシュタインが書き記した二冊の実験資料【禁書】を元に、人間の死体を基盤にして製作される、恐怖の人造人間(通称・フランケンシュタイン)の活躍を描く。エンバーミング (embalming) とは、日本語に訳すと遺体衛生保全。詳しくはエンバーミングを参照。
作中で繰り返される「人造人間に進んで関わるのは悪人か狂人のどちらかだけ」という言葉からも分かる通り、基本的に死者蘇生の生命観を否定する物語であり、各エピソードの結末は決して明るいものとはいえない。「少年漫画の基本は笑顔とハッピーエンド」を公言している和月伸宏の作品としては、掲載誌が変わったこともあって珍しい手法が取られていると言える。
読切りとして描かれた2編の短編「エンバーミング -DEAD BODY and BRIDE-」・「エンバーミングII -DEAD BODY and LOVER-」(後述)を元に『ジャンプスクエア (SQ)』誌上において「エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-」のタイトルで創刊号である2007年12月号から連載中[1]。『武装錬金』の次となり和月4作目となる連載作品。また初めての『週刊少年ジャンプ (WJ)』以外での連載作品でもある。
アニメ版『武装錬金』の世界では本作は劇中劇として、ジョン・ドゥがテレビの画面に登場する形でゲスト出演した。
2007年12月のジャンプフェスタのスクエアステージでは、ステージで声優陣が、スクリーンに写し出される原作にあわせて声を当て演じた。
[編集] 読切版
『SQ』での連載以前に、2005年と2006年に発売された『ジャンプ the REVOLUTION!』にそれぞれ一話ずつ読切版が掲載されている。
- エンバーミング -DEAD BODY and BRIDE-(エンバーミング -デッド ボディ アンド ブライド-)
- 2005年の『ジャンプ the REVOLUTION!』(『WJ』2005年11月1日増刊)に掲載され、「エンバーミング」のタイトルで最初に発表された読切作品。『武装錬金』の10巻に併録されている。連載のパイロット版を意識して描かれた作品であり、『武装錬金』の設定を考えている中で原案が出来たスピンアウト的な作品[4]。登場人物の一人であるジョン・ドゥとリトル・ロゼは連載版に登場する予定であるが、死体卿が1年前の出来事からして世界設定は共有していないと思われる。
- エンバーミングII -DEAD BODY and LOVER-(エンバーミングII -デッド ボディ アンド ラバー-)
- 2006年の『ジャンプ the REVOLUTION!』(『WJ』2006年11月1日増刊)に掲載された読切作品。単行本未収録。本作の登場人物であるエルムとアシュヒトが連載版に登場しており、世界設定を共有している。
注意:以降の記述でエンバーミング (漫画)に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物
特に断りがない場合、連載版である『エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-』の登場人物。「声 - ○○」はジャンプフェスタ版の声優。
[編集] 主要人物
- ヒューリー=フラットライナー
- 声 - うえだゆうじ
- 『THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN』の主人公の1人。人間→人造人間。イギリス・ハイランド出身。5月1日生まれ。年齢は享年18歳。A型。
- ワイス卿の使用人であり職業は猟場番(ゲームキーパー)。ボサボサの長髪で大柄な男。よく顔が恐いと言われるが、「生まれつきだ」と答えている。行動は粗暴で言動も荒々しいが、他人を気遣い思いやる優しさを持ち合わせている。5年前に両親が人造人間の一人に殺されたのをきっかけに復讐を決意する。特技はナイフ捌きで、武器は大振りのナイフと小型のナイフの二刀流。
- 仇であるティターンを相討ちで斃すも、自身も首に致命傷を負い、その場に居合わせたDr.ピーベリーに命を救われる。それがきっかけで人造人間の存在を知り、人造人間を創造した人物を斃すまで復讐を続けることを決意する。ピーベリーに教えられ、人造人間の研究が最も盛んな倫敦へ向かうことを決めた。実は、ティターンを相打ちで斃した時に死亡しており、Dr.ピーベリーによって『人造人間を斃すための人造人間』と化した。首の部分に電極があり、心電図の様なものが付いている。本作での人造人間(ヒューリー、レイス等)は生前の記憶が欠落していないが、人間性(感情)が壊れているのが特徴である。なお、彼の場合は人造人間への怒りが増幅されており、その部分での人間性が壊れているという感じである。リッパー=ホッパーとの戦いで窮地に追い込まれるが、ヴァイオレットの危機を感じ究極の8体の特例である切り札(ジョーカー)・究極の9体目として覚醒する。その能力は「運動神経機能特化型」。周囲の者が落雷と間違う程に強い生体電流を首の電極から体外へ放電する事で電流のマフラーを形成し、そのマフラーがなびく範囲ならば相手が視認不可能な速さでの移動と攻撃が可能。しかも膨大な電流をガルバーニ電流に変換して身体が物理的に切り落とされてもその部分を動かす事が出来る。
- 元から面倒見がいいのだが、人相の悪さからエルムの世話に悪戦苦闘を強いられている。
- コンセプトは「復讐の聖者」。作者が、『るろうに剣心』の雪代縁とは違った復讐キャラは描けないかと思ったのが誕生のきっかけである。名前の「ヒューリー(Fury)」は「激昂」、「フラットライナー(FLATLINER)」は心電図で死亡を表す「FLATLINE」を意味する。
- エルム=L=レネゲイド
- 『THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN』の主人公の1人、および読み切り版『DEAD BODY and LOVER』の主人公。人造人間。ドイツ・インゴルシュタット出身。8月5日生まれ。年齢は自称23歳(没年齢13歳で、人造人間になって10年)。B型。
- 自らの製造主を見つけて自分の身体を大人にしてもらう為、アシュヒトと共に旅をしている。かばんの中には大切な物が入っている。その中身はお菓子、ハンカチ等の歳相当の女の子らしい小物、そして約10年前、生前にアシュヒトと撮った写真が入っている。
- 人間であった頃はアシュヒトの幼馴染で恋人だったが、起動暴走したジョン・ドゥによって殺された。人間であった頃の記憶は失い、性格も正反対に明るくなった(他にも、嫌いだった雷が好きになったり、など)。その為、人造人間と化してから実の両親に「もう娘ではない」と言われてしまった過去を持っている。
- 体力は子供並だが、皮膚を自在に調整(瞬間再生や真空密着)出来る能力を持っている。アシュヒトが義足で電撃放出する際には、皮膚再生能力を生かしてアースの役割をはたす。ヒューリー同様「機能特化型」である。
- 連載版では、「DEAD BODY and REVENGER」最終話である第5話のラストから登場。しかし、アシュヒトとはぐれてしまい、迷子になってしまった。ピーベリーに命を狙われている事は知らないが、ヒューリーには自分が人造人間である事を伏せることを条件で友人となる。
- 2回目のINTERMISSIONで、究極の8体の位置づけだったが、アシュヒトの会話からして必ずしもそうとは言い切れない為、究極の8体の1人かどうかは不明。
- コンセプトは「聖なる身代わり」。モデルは和月の前作『武装錬金』で没になったまひろの影武者の武装錬金の案の一つ。名前の「エルム」は花言葉の「信頼」、「レネゲイド」は「背教者」を意味する。
- Dr.ピーベリー
- 声 - 柚木涼香
- 人間。ドイツ・インゴルシュタット出身。1月30日生まれ。年齢不詳。AB型。
- 瀕死のヒューリーを救い、人造人間にした女医。自称医者で素性不明。人造人間の研究のためにハイランド地方にやってきた。人造人間の神経系統をいじるのを得意としている。白衣にコルセットの下着姿という刺激的な服装で登場したが、本人曰く「くつろぎスタイル」とのこと(ヒューリーにはその姿を「医者か娼婦か迷うところだ」と言われている)。彼女のパンティーは自身のお手製である。
- ヒューリーの命の恩人で、ヒューリーに対して人造人間のことを教えた人物。かつてアシュヒトの父親の助手だったため、アシュヒトとは面識がある。また、生前のエルムの事も知っているが、彼女が人造人間になった事は知らなかった。現在は印付き(裏切り者)の身で、DEAD BODY and LOVERの第1話にあたる第6話では、姿は現してはいないもののカタヴェリックの標的にされかかっていた。
- 人造人間に対してヒューリー以上の憎悪を持っている。そのため、ヒューリーの同類であるエルムを「あのまま眠った方がいい」と罵るほど。真の目的は、ドクトア・リヒター製の人造人間8体の抹殺であり、自らが作ったヒューリーによってドクトア・リヒターを越える事である。彼とは浅からぬ因縁がある模様だが詳細は不明。ヒューリーと共に倫敦へ向かう。人造人間を憎んでいるとはいえ、エルムが人造人間化した後でも、「エルムちゃん」と呼んでいる。
- コンセプトは「はぐれ女医やさぐれ派」。
- アシュヒト=リヒター
- 人間。ドイツ・インゴルシュタット出身。11月22日生まれ。年齢は22歳。AB型。
- 名門リヒター家の子息で、人造人間の整備と解体を請負ながら博士になるためにエルムと旅をしている。
- その真の目的は恋人のエルムを再人間化し、人間となったエルムをグレトナ・グリーンへ連れて行き結婚すること。目的の為には手段は選ばず、障害となるものには容赦しない点はピーベリーと共通しており、エルムが再人間化した際には現在の人造人間としてのエルムの人格が消滅しても構わないとまで言っている。
- 少年時代に起動暴走したジョン・ドゥによって、エルムと同時に自らの右足を失っており、ゾンネウアー製の義足「装甲の足(パンツァー・ダス・バイン)」を装備している。義足には人間を超えた怪力が備わっており、電力を内蔵したトランクをコードで繋ぐ事によって周囲に電撃を放出させる機能が備わっている。
- 連載版では、第5話と第6話の間に挟まれているINTERMISSIONから登場。父の助手であったDr.ピーベリーとは顔見知り。ブリッツ・ブルーダーのアジトでピーベリーの目的である究極の8体(その中にエルムが含まれているかどうかは不明)の抹殺という無謀極まりない真意を知った。
- コンセプトは「科学のオルフェウス」。『るろうに剣心』の完全版にて再筆(描き下ろしリデザイン)された四乃森蒼紫がほぼ同じデザインであるが、これについて作者は、再筆版蒼紫を描いていた時期に『エンバーミング』の構想を練っており、そのデザインを流用した為であるとコメントしている。
[編集] 主要の敵
- レイス=アレン
- 声 - 宮野真守
- 『THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN』の宿敵の1人。人間→人造人間。ヒューリーの相棒。イギリス・スコットランド出身。9月11日生まれ。年齢は18歳。B型。
- ワイス卿の使用人であり職業は猟場番(ゲームキーパー)。ヒューリーと同じく、五年前のティターンによる惨殺事件の生き残り。実の親から虐待を受けていた過去があり、事件当初は今まで生きていた実感も無いと、そのまま自ら死を選ぼうとしたが、ヒューリーの影響を受け生きることを選んだ。目的は事件の犯人の正体を知ること。武器はショットガンとワイス卿特製の拳銃。
- ヒューリーとともに仇の人造人間と対峙しあと一歩まで追い詰めるが、変貌した人造人間を見た一瞬の油断で逆に殺されてしまう。身体が半分に噛み千切られ死んだかと思われていたが、ワイス卿の手により人造人間として蘇っていた。寸断された腹部に2つの電極がある。
- 生前の記憶は全て残っている様子だが、唯一自分の期待に応えてくれるヒューリーを独占しようとする感情が強く出た結果、障害となる存在を平気で殺す残忍な性格に変貌した。禁書を手に入れた直後にワイス卿とエーデルを殺害、その後は激昂したヒューリーから逃げるような形で姿を消す。倫敦へ向かう道中で行き倒れていたハーピーを拾い、利害の一致で彼と共に倫敦へ向かい、そして、ブリッツ・ブルーダーの新入りとなる。
- コンセプトは「愛憎の果て」。典型的なヤンデレでもあり、ヒューリーについての依存心や独占欲が異常に高く、ヒューリー以外のもの(ヒューリーに関わるもの)をすべて憎む傾向にある。モデルは『るろうに剣心』の登場キャラクター、瀬田宗次郎と、作者が子供の頃に読んだ某少女漫画に登場するキャラクターである。
- ジョン=ドゥ
- 『DEAD BODY and BRIDE』の項を参照。
[編集] 機能特化型人造人間
- エルム=L=レネゲイド
- 究極の8体と思われる皮膚機能特化型人造人間。
- 主要登場人物の項を参照。
[編集] 究極の8体
順番は番号が判明しているものを昇順で記載する。8体とは別の存在に当たる、ピーベリー製のヒューリーも本項に記載する。
- リッパー=ホッパー
- 究極の8体の内の2体目、呼吸機能特化型人造人間。ブリッツ・ブルーダーのメンバーで切り裂きジャックの正体。頭がかなり狂っている為、「究極の8体」の中では恥さらしである。
- 特殊な肺を持ち、吸い込んだ空気を圧縮させることができる。その超圧縮空気を手の孔から噴出して対象物を切り裂き、足の孔から噴出すればジェット噴射さながらに跳ぶ。
- スカベンジャー
- 究極の8体の内の3体目、消化機能特化型人造人間。ブリッツ・ブルーダーのメンバー。
- 寄生虫やサンショウウオを思わせる形をした自らの消化器を口から出して戦い、対象を食い尽くす。その消化器は自らの肉体よりも巨大で、どうやって体内に収納しているかは謎である。消化器を体外に出している間は、喋る事は不可能。
- タイガーリリィ=コフィン
- 究極の8体の内の5体目、感覚機能特化型人造人間。18歳没。ブリッツ・ブルーダーのメンバーである女性人造人間。ブリッツ・ブルーダーの総帥に心酔している。ピーベリーとは顔見知りであるが、生前の記憶を失ったためか、起動した当時すでにピーベリーは“印付き”となりポーラールートを追放された事によって顔を見せられなかったため、人造人間になってからは初対面となる。
- 最大24個の目玉を遠隔操作して風景を見る事が出来るが、かなりの集中力を要する。
- コンセプトは「敵側の紅一点」。名前であるタイガーリリ-は、花言葉で「賢者」を意味する。コフィンは「棺」を意味する。
- ジョン=ドゥ
- 究極の8体の内の6体目、循環機能特化型人造人間。10年前、起動時の暴走で研究者7名とエルムを殺害し、アシュヒトには右足切断の重傷を負わせている。
- 『DEAD BODY and BRIDE』の項を参照。
- ヒューリー=フラットライナー
- ピーベリー作の9体目の機能特化型であり、運動神経機能特化型人造人間。『人造人間を斃すための人造人間』。リッパー=ホッパーとの戦いで切り札(ジョーカー)である究極の9体目として覚醒。
- 主要登場人物の項を参照。
[編集] サブキャラクター
[編集] DEAD BODY and REVENGER
- エーデル=ワイス
- 声 - 平野綾
- 人間。人造人間による馬車の襲撃事件があった5年前に、ヒューリー、レイスと居合わせた少女。年齢は15歳。ワイス卿の令嬢。
- 馬車の襲撃事件があった際は病気で熱を出しており、その影響かそれまでの全ての記憶を失っている。その際ヒューリーによって助けられ一命をとりとめ、その後はワイス卿の養女として暮らしていた。ヒューリーとレイスに「お嬢様」と呼ばれることを嫌い、名前で呼ばれることを好む。
- ワイス卿に人造人間にされかかるが、ヒューリーに助け出される。その後、レイスに狙われたところをヒューリーごと撃ち抜かれて死亡。
- コンセプトは「身代わり人形」。
- シェイド=ジェイソン
- 人造人間。ワイス邸で働く男性。年齢は32歳。吹雪の中、エーデルを抱えるヒューリーの姿を見つけた人物。
- 元猟場番でヒューリーとレイスの上司。現在はエーデルのボディーガードをしている。流行り病に苦しんでいる子供がいたが、ワイス卿の発言から既に死亡しているようである。
- 実は、猟場番を辞めた際にワイス卿により人造人間に改造されており、胸に2つの電極がある。
- ヒューリーと対峙中に人造人間を作る装置に叩きつけられ、その衝撃で頭部や腕が大破し動く屍同然となる。最後は弟子でもあるヒューリーから感謝の言葉を伝えられ、一瞬だけ笑みを浮かべて破壊された。
- コンセプトは「急造」。
- ロバート=ワイス
- 人間。子爵の称号を持つ元大学教授。
- 5年前ヒューリーらの家族を殺したティターンを造った張本人であり、その際ヒューリー、レイス、エーデルを保護、ヒューリーとレイスには猟場番の職を、エーデルには名前を与え、養女として迎え入れる。素材の調達用に救貧院をいくつも建設している。
- 離婚歴があり、元妻との間に本物のエーデル=ワイス(後のヴァイオレット)という娘がいる。離婚の際連れ去られる形で引き離され、その消息をたどっているうちに禁書を見つけ、「本物のエーデルの代わりに新しいエーデルを造る」という歪んだ考えに行き着く。しかしその企みはヒューリーによって阻止され、挙げ句の果てに禁書をレイスに奪われ、射殺された。
- コンセプトは「矮小な黒幕」。
- ティターン
- 人造人間。5年前にヒューリー、レイス、エーデルの親を皆殺しにした人造人間。大人だけを殺し死体を何処かへと運んでいったが、子供を殺さなかった理由は不明。3メートルを越すであろう巨体と、鎖骨に対照に刺さっている二本の電極が特徴。なお、ヒューリーらと再び見えたときは5年前よりさらに巨大になっていた。
- ヒューリーとレイスに追い詰められると、閉じられていた口を開き、異形の牙を剥き出した。その姿を見て油断したレイスを殺し、ヒューリーにも重傷を負わせるが相討ちとなる。その頭部はDr.ピーベリーによって回収された。
- 創造主はワイス卿その人であり、複数の死体を合わせて造られた人造人間で失敗作扱いながらパワー研究と冬場の素材収集用として使われた。
[編集] INTERMISSION
- ヴィクター=フランケンシュタイン
- 人間。最初の人造人間(ザ・ワン)を生み出した博士。彼の研究ノートの写本が「禁書」として人造人間製造者たちの羨望の的になっている。ヴィクトル=フランケンシュタインと呼ばれることもある。
[編集] DEAD BODY and LOVER
読み切り版のみに登場する人物については『DEAD BODY and LOVER』を参照。
- ドクトア・リヒター
- 人間。アシュヒトの父親で、ジョン・ドゥに殺されたエルムを人造人間にした人物。
- 創造主にしては悪人にも凶人にも見えない温厚な性格で、Dr.ピーベリーを助手にしたことがある。
- フィリップ=ウィルキンソン
- 人間。迷子のエルムを見つけたカップルの片割れで、リバプールの海運商の嫡子。富裕層の人間だが、それを鼻にかけることはなく、誰にでも丁寧に接する穏やかな人柄の持ち主だが、少しずれているというかのん気なところがある。グレトナ・グリーンへ向かう最中、カタヴェリックに襲われ瀕死の重傷を負うが、ウィルキンソン家のSP達が見つけ一命を取り留める。どんな困難にぶつかろうとも想いを貫き通す覚悟が自分たちには足りなかったことに気付き、アザレアを同伴させないのなら自分も戻らないとSPを恫喝。エルムに別れを告げ、アザレアとともにリバプールに戻った。
- コンセプトは「人畜無害お坊ちゃん」。和月曰くアシュヒトとは対照的なキャラクターである。
- アザレア=ミレー
- 人間。迷子のエルムを見つけたカップルの片割れで、リバプールの大衆酒場で女給(バーメイド)の経験を持つ。お金持ちを利用している節があるが、極度にストレスがたまると過呼吸に陥りやすい。身分の違いなどを気にせず、自然体で接してくれるフィリップに好意を寄せつつも、彼の家族の反対により職を奪われたこともあり、グレトナ・グリーンへの旅にフィリップを誘い、途中で彼の所持金を持って逃げ出す腹積もりをしていた。自分は当面の生活費を得、彼は性質の悪い女に騙されて社会経験を得る、とのこと。だがカタヴェリックの襲撃で重傷をおったフィリップを見て自分の想いに気付く。アシュヒトやエルムの事情を知り、自分たちに足りなかったのは覚悟だということに気付き、フィリップをリバプールに連れ戻す際、フィリップを人質にし、自分も一緒にリバプールに連れて行くようSPを脅迫、エルムに別れを告げ、リバプールに戻った。
- コンセプトは「やさくれヒロイン純情派」。エルムとは対照的のキャラクターで、和月自身がピーベリー役の柚木涼香と久しぶりに会ったときに柚木の髪型を見て「リアルアザレアその人」と絶賛した。名前の「アザレア」は花言葉で「あなたに愛される喜び」を意味する。
- カタヴェリック=スパスム
- 人造人間。皮膚強化型で皮膚の角質を圧縮して超硬化出来る。その硬さは対人造人間ロケットピストルさえびくともせず、さらに、硬化した角質をとばす事も出来る。人間の頭を握りつぶすほどの怪力を併せ持っている。生前は罪が重い賞金首で、人造人間化した際に創造主が死んだため、野良の人造人間である。自身の能力でフィリップに重傷を負わせ、エルムを圧倒するが、アザレアが連れてきたアシュヒトの逆鱗に触れてしまった挙げ句、再起したエルムに皮膚を引きちぎられ、最期は、エルムを傷つけたことへの制裁としてアシュヒトに粉々にされた。
- コンセプトは「見た目実力中の上」。エルムの「特化」に対抗し「強化」の能力を持ったキャラ。名前である「カタヴェリック=スパスム」は医学用語で「死後硬直」を意味する。
- ハーピー
- キメラ型人造人間。人間の脳と声帯をミミズクに移植している為、言葉が話せる。カタヴェリックと組んでいたが、彼が破壊されたことを創造主に伝えようと逃亡を図ろうとしてアシュヒトに捕えられる。その後どうにか逃げ延び、負傷したレイスと出会う。
- コンセプトは「便利なメガネ君」。モデルは普通にミミズクである。名前である「ハーピー」はギリシャ神話に登場する怪鳥の名前から。
- ゾンネウアー
- 人間。アシュヒトの武器を作る本部御用達の武器職人(マイスター)。アシュヒトに対人造人間用50口径拳銃「鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム)」を作った。
[編集] DEADBODIES in LONDON
- マイク=ロフト
- 人間。イギリス政府の高官だが、本職は会計監査。
- 逃亡したメアリを見つけるため、アシュヒト達を呼び出し、探偵である弟にピーベリー達を見つけさせた。実は「マイク=ロフト」という名前は偽名であり、その実あの有名な名探偵の兄であることが様々な描写から暗示されている。
- コンセプトは「秘密の英国諜報員」。
- フレデリック=アバーライン
- 元スコットランド警察(ヤード)の警部。史実としての切り裂きジャックの事件においても、スコットランドヤードのフレデリック・アバーラインという人物が捜査にあたっており、風貌も非常に酷似している。
- コンセプトは「スコットランドヤード代表」。
- エーデル=ヴァイオレット=ケリー
- 人間。ワイス卿の本当の娘。通り名「ヴァイオレット」。
- 自ら娼婦となった母親から虐待に近い扱いを受けながら倫敦で暮らしていた。母親の死後、借金のかたとして娼館の下働きとして働き、13歳の時に客を取ることを命じられたが母親と同じ道を歩むことに反発して脱走。以降、イースト・エンドの泥ひばりとして仲間達と助け合いながら生きていた。
- コンセプトは「真のエーデル」。
- メアリ=ジェーン=ケリー
- 人造人間。ワイス卿の元妻でヴァイオレットの母。
- 切り裂きジャックの犠牲になり、証言を得るために人造人間化されたが、創造主を殺害し逃亡する。人造人間になる前の彼女は自堕落な性格で娼婦として身を立てていた。
[編集] 読み切り版のみの登場人物
[編集] 『DEAD BODY and BRIDE』
- ジョン・ドゥ
- 『DEAD BODY and BRIDE』の主人公であり、人造人間。本名(生前の名前)は本人も知らないそのために便宜的に「身元不明の死体」「名無しの権兵衛」という意味の英語の「ジョン・ドゥ」を名前としている。自らが何者で何の目的で造られたかなども全く覚えておらず、劇中でも大きな秘密とされている。右目に瞳がない。
- 相棒のリトル・ロゼと共に、人造人間専門の壊し屋として旅を続けている。その目的は、報酬として得た若く美しい女性のパーツで、自分の花嫁を造る事。
- 心臓を始めとする血液循環系の全機能が強化された循環機能特化型の人造人間であり、あらかじめ設けてある全身の傷口から超高圧の血液を瞬間噴射させ、対象物を破壊する能力の持ち主。
- 連載版『THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN』と読み切り版『DEAD BODY and LOVER』では宿敵の1人として描かれており[5]、究極の8体の内の六体目である。本名不明は相変わらずである。[6]。
- 作者の代表作『るろうに剣心』の志々雄真実を一部リボーンしている。
- アニメ版『武装錬金』にて一瞬だけ(アニメのキャラクターとして)登場している(10巻に収録されているため)。
- リトル・ロゼ
- 人間。ジョン・ドゥの相棒で援護と整備を担当。一人称は「ボク」。
- 普段は自称「博士の卵」として、気の弱い娘を装っている。だが、その正体はジョン・ドゥの失われた記憶と目的を呼び起こさせない為の監視役であり、詳細は不明。人造人間用の縫合糸と針を武器に使う。
- 容姿が幼少時のアシュヒトと似ているが、両者の関係は不明。
- 一人称等から『DEAD BODY and BRIDE』のエピローグまで彼女が女性と気付かなかった読者も多く、作者も言及している。
- マリゴールド
- 人間。『エンバーミング -DEAD BODY and BRIDE-』における実質的なヒロイン。
- 死体卿により家族を殺された上に両脚を切断されて奪われたことで、人生を滅茶苦茶にされ病に臥す薄幸の少女。ジョン・ドゥに死体卿の破壊を依頼し、達成された時は危篤状態に陥っていたが、ジョン・ドゥの見せた情により、安らかに息を引き取った(両脚を切断されたことによるショックからか、元々病弱だったかは不明)。死体卿に奪われた彼女の両脚は、報酬としてジョン・ドゥの花嫁のパーツとなった。
- 死体卿(したいきょう)
- 人間。死体愛好家で博士。本名不明。
- 1年前、マリゴールドらの住む地に現れ、彼女の父が保有していた工場を奪いそこを根城とする。墓を掘り起こすだけでは飽き足らず、生身の人間から人造人間用のパーツを奪うという残虐さを持つ。約50体の人造人間を創り、自らを「神」と呼ばせている。「禁書」を所持していた。最期は激昂したジョン・ドゥによって殺される。
- 連載版では、別の形(ブリッツ・ブルーダーの総帥として)で登場。
- 裁断者(ザッパー)
- 人造人間。死体卿により創造された。
- 選りすぐりの100人分の筋繊維を基盤の死体に移植された、機能強化型。大剣を振るう怪力の持ち主。知能はほとんど無いようでジョン・ドゥに持ち上げられたときの「化…物…」以外の台詞を一切発していない。
- 執事(バトラー)
- 人間。元々マリゴールドの家に務める執事だったが、死体卿と裏で繋がっていた。
- 人造人間の魅力に惹かれたらしいが、劇中ではその理由については触れられてない。最期はリトル・ロゼに始末されたと思しき描写が描かれる。
[編集] 『DEAD BODY and LOVER』
- キーファー
- 人間。流行り病によって壊滅した廃村の生き残り。三つ編みおさげの女性。
- 死んだ兄を人造人間として蘇らすために先生(ドクトア)と協力し、彼の研究材料とするため廃村に旅行者を誘き寄せる。だが、その病んだ心をエルムに救われ、傷心を癒される。
- 先生(ドクトア)
- 人間。人造人間創造に執着する狂気の博士。前作の敵である死体卿と同じく、本名不明。額に大きなつぎはぎ跡がある。
- 技術力は乏しく、大量の死体を繋げた“墓場の住人”のようなレベルの低い人造人間しか創ることが出来ない。最期はアシュヒトの電撃により黒焦げになって死亡。
- “墓場の住人”(フリートヘーフェ)
- 人造人間。先生(ドクトア)により創造された。
- 大量の死体(流行り病により壊滅した村人達やキーファーによって騙された観光客や旅人)を複数並列で繋げられた巨体を誇るが、人造人間としてのレベルは低い。中枢はキーファーの死亡した兄。
- アシュヒトの電撃で行動不能にされた後、キーファーの望みで中枢である彼女の兄の活動を停止させられた。
[編集] 用語&道具
- 人造人間(フランケンシュタイン)
- 物語から150年ほど前、ヴィクター・フランケンシュタインが死体を基盤に生み出した人間に在らざる人間。単一死体形成(ワンショットビルド)や複合死体形成(ミキシングビルド)、複数の動物の死体から造られるキメラ型人造人間など、さまざまなタイプが存在する。
- 機能特化型人造人間(きのうとっかがたフランケンシュタイン)
- 特定の身体機能を強化した特別製の人造人間。リヒター家門外不出の技能が使われている。現在確認されている機能特化型はヒューリーと究極の8体の計9体である(エルムが究極の8体に含まれていない場合は10体となる。)。
- 究極の8体
- ポーラールート製の機能特化型人造人間の通称。ドクトア・リヒターが創った人造人間であり、ピーベリーの標的でもある。4体目から6体目はピーベリーと顔見知りで、1体目から3体目はピーベリーが研究記録で知ったが、7体目以降はピーベリーがすでに印付きのため詳細不明である。和月曰く、何体かのフェイクが含まれているとの事。リッパー=ホッパーとの戦いで、ピーベリーが生み出したヒューリーが究極の9体目として覚醒する。
- ポーラールート
- ヴィクター=フランケンシュタインの魂と遺志を受け継ぐ夜会。
- 稲光の兄弟(ブリッツ・ブルーダー)
- フランケンシュタインの怪物の魂と意志を継ぐ夜会で、ポーラールートと対となる組織。
- 禁書
- ヴィクター・フランケンシュタインが残した人造人間製造の記された書物。
- 鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム)
- 対人造人間用の50口径拳銃。発射時に微量の電流を発生し、人造人間の体内のガルバーニ電流を狂わせ肉体や機能に誤作動を生じさせる対人造人間用帯電弾を装填している。帯電弾を食らって「痛い」で済むのはヒューリーやエルムのような機能特化型である。義足「装甲の足(パンツァー・ダス・バイン)」を接続する事で、強力な散弾を放つ事が出来る。
以上でエンバーミング (漫画)に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 書誌情報
- 和月伸宏『武装錬金 10巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉2006年4月9日初版発行、ISBN 978-4088740195
- 和月伸宏『エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-』集英社〈ジャンプ・コミックス〉
- 2008年9月4日初版発行、ISBN 978-4-08-874508-4
- 2009年7月3日初版発行、ISBN 978-4-08-874638-8
- 2009年8月4日初版発行、ISBN 978-4-08-874721-7
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- 「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」 - 和月の漫画作品の一つ。上述したように、アシュヒトのデザインは四乃森蒼紫のリデザインを流用したものだが、完全版7巻初版付属の『るろうに短信』では蒼紫と巻町操が『エンバーミングII -DEAD BODY and LOVER-』の宣伝をしていた。
- 「GUN BLAZE WEST」 - 和月の漫画作品の一つ。
- 「武装錬金」 - 前の連載作品。同10巻にて本作は「武装錬金」のスピンオフ的な作品であると語られている。
[編集] 外部リンク
|
||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
最終更新 2009年11月7日 (土) 12:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【エンバーミング (漫画)】変更履歴



