オペレッタ

オペレッタの最新ニュースをまとめて検索!

オペレッタ(伊:Operetta 独:Operette)は、台詞と踊りのあるオーケストラ付きの歌劇軽歌劇(けいかげき)、喜歌劇(きかげき)とも。オペレッタはイタリア語で字義通りには「小さいオペラ」を意味する。ただし、イタリアではこの名称の形式はほとんど発展せず、今日上演されるのは大部分がドイツ語作品、次いでフランスものである。

基本的には喜劇であり、軽妙な筋と歌をもつ娯楽的な作品が多い。ハッピーエンドで終わるのが主流。ただし、一部に喜劇的に推移しながらもカタストロフエンドとなるもの、笑いの要素がほとんどないものもある。

原則としてオペラ系の声楽家、合唱団、オーケストラによって上演されるが、セリフのみの役だけでなく、一部の役を俳優やポピュラーシンガーによって地声で歌わせることもある。ドイツ圏のオペラ歌手や指揮者の多くは地方歌劇場のオペレッタからキャリアをスタートするが(フルトヴェングラーは「メリー・ウイドー」、クランペラーは「天国と地獄」、カルロス・クライバーは「ガスパローネ」がデビューである)、その後もオペラはあまり歌わずオペレッタ専門に近い歌手も少なくない。


なお、ブロードウェイ・ミュージカルの中で、オペラ形式で上演されるものも、オペレッタと呼ぶ。

[編集] 歴史

パリで19世紀半ばに起こり、オッフェンバックの『天国と地獄』が人気となる。次いで中心地はウィーンに移り、19世紀後半にはヨハン・シュトラウス2世が『こうもり』などの名作を書いている。20世紀初頭の「銀の時代」(J. シュトラウス2世の活躍した時代を「金」とし、それに対して第二の黄金期であるこの時代をこう呼ぶ)にはカールマンの『チャールダーシュの女王』・『伯爵令嬢マリツァ』、レハールの『メリー・ウィドウ』などが知られる。ドイツ語オペレッタが主流として定着してからはベルリンでも盛んになった。ベナツキーの「白馬亭にて」だ大ヒットとなったほか、行進曲「ベルリンの風」が知られているリンケの『ルーナ夫人』などが書かれている。後にレハールが活動の拠点をベルリンに移す。

ドイツ圏(中欧のドイツ語を公用語とする西ゲルマン人地域)では地方歌劇場を中心にオペレッタの上演が多く、大都市ではウィーン・フォルクスオーパーベルリン・コーミッシェ・オーパーミュンヘンのゲルトナープラッツ劇場、ドレスデン州立オペレッタ劇場など、メインの国立歌劇場とは別にオペレッタを主力とする歌劇場が存在する(ただし、よく誤解されるがドレスデンをふくめ、いずれもオペレッタ専門劇場ではない。あくまでオペラハウスである)。ドイツ圏以外ではカールマンやレハールがハンガリー生まれであることもあり、ハンガリーのブダペスト国立オペレッタ劇場が有名である。また、オーストリア東部で夏に行われるメルビッシュ湖上音楽祭は1年1演目でオペレッタを上演。屋外ならではの巨大なステージや湖畔情緒が人気を呼び、毎年20万もの観客を集めている。同様の趣向のブレゲンツ音楽祭もかつてはオペレッタが多かったが、近年は方向転換した模様である。

従来オペラとオペレッタは厳然たる別物であるという考えも根強く、オペレッタは上演しないという方針になっている大歌劇場も少なくなかった。しかしたとえば、ウィーン国立歌劇場は、シュトラウスの「騎士パズマン」やレハールの「ジュディッタ」を強引にオペラと称して初演しており、両者を区別する基準はあまり明確でなく、親しみやすさが集客の面でも貢献するため、そのような区別は過去の慣習となりつつある。特に近年は原語上演主義が広まりつつあるため、集客対策や公的援助の面から一定割合のドイツ語作品を確保したい各歌劇場にとってオペレッタは欠かせない存在となってきた。

「こうもり」はマーラーがウィーン国立歌劇場で取り上げて以来、唯一の例外として多くの大歌劇場で(主に大晦日やクリスマスに)上演され続けてきた。また、最近ではドイツ圏の旧宮廷歌劇場として格式を誇ってきたウィーン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場が相次ぐように「メリー・ウィドウ」を上演。ドレスデンは「チャールダッシュの女王」も話題を呼んだ。日本においては、浅草オペラは別にしても二期会が発足当初からオペレッタを得意とし、NHK-FMの番組「オペラアワー」が「こうもり」序曲を長年テーマ音楽とするなど、両者をことさらに区別する習慣は存在しなかった。

ドイツにはオイロディスク、アカンタなど継続的にオペレッタの全曲レコードを制作してきた会社が少なくないが、なかでも独EMI(エレクトローラ)のシリーズは有名で、シュヴァルツコップをはじめ、ゲッダ、ローテンベルガープライ、ヴェヒターら各時代を代表する大物オペラ歌手たちを常連に擁しての贅沢なキャスティングで世界にオペレッタの魅力を広めた。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月16日 (金) 15:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【オペレッタ】変更履歴

ご利用上の注意

もっと調べる!