オンチップ・エミュレータ
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オンチップ・エミュレータ (On-chip emulator)は、基板上にマイクロプロセッサを実装した状態(On-chip)でプログラムのデバッグを行うことのできる装置の総称で、主に組み込みシステムでのプログラム開発に使用する。ターゲットとなる基板とエミュレータ・ユニットをデバッグ用のインタフェースで接続し、さらにそのユニットとホストとなるパソコンをUSBやイーサネットなどで接続する形態が一般的である。インサーキット・エミュレータと比べると機能は大幅に劣るが、低コストであること、プロセッサとの接続が簡単であることなどの利点がある。ただし装置の性質上、プロセッサが電気的に正しく動作する状態でなければ使用できないため、そこに至るまでの開発過程には不向きである。製品の試作段階ではインサーキット・エミュレータを使用し、最終段階ではオンチップ・エミュレータを使用するなど、使い分けられることもある。
[編集] 主なオンチップ・エミュレータ
オンチップ・エミュレータでは、ホストパソコンの操作に応じてプロセッサとエミュレータ・ユニットが通信を行い、内部のレジスタや、バス接続されたROMやRAMなどのデバイスの情報を取得、変更することで、エミュレートを実現している。その一例を以下に示す。
- JTAGエミュレータ
- プロセッサに内蔵されたJTAGポートによってエミュレータ・ユニットと通信を行う方式。バスの操作も自由に行えるので、周辺装置のデバッグなど応用範囲も広い。比較的規模の大きいプロセッサで採用されている。プロセッサにバス接続されたフラッシュメモリへの書き込み機能を併せ持つことが多い。
- 専用エミュレータ
- プロセッサに内蔵されたデバッグ専用インタフェースによってエミュレータ・ユニットと通信を行う方式。外部バスを持たない小規模なプロセッサで採用されることが多い。NECエレクトロニクスのMINICUBEや、ルネサス テクノロジのE8、モトローラ(フリースケール)のBDMなどの例がある。
- リモートモニタデバッガ
- ROMの一部にプロセッサの情報を収集するためのモニタプログラムを書き込んでおき、UARTやUSBなどを介してこのプログラムとホストパソコンが直接通信を行う方式。この方式は、エミュレータ・ユニットを必要としない。GDBを使った遠隔デバッグもこの一種である。通信速度が直ちにボトルネックになるなど制約が大きい方式ではあるが、最も低コストで実現できるため、電子工作などのホビー用途では多く使われている。
- ROMエミュレータ
- 主にDIP型のROMソケットに専用プローブを挿入し、プロセッサに直接任意の機械語を送り込むことで、情報を収集する方式。比較的古くから使われている方式だが、ROMのパッケージングが制約されたり、高速なプロセッサへの対応が難しいなどの理由で、近年は使われることが少なくなっている。
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最終更新 2008年5月26日 (月) 09:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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