オーロックス

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この記事では、絶滅した模式亜種オーロックスBos primigenius primigenius)と、1亜種(コブウシ)が現存するオーロックスBos primigenius)が混同され、後者の名で前者の解説がなされています(詳しくは「#下位分類」を参照のこと)。改訂準備中


?オーロックス
生息年代: 0.40–0 Ma
S

オーロックス(イラスト[1]
地質時代
約40万年前- 現世
新生代第四紀更新世中期〈イオニアン[en]〉- 完新世サブアトランティック〈en/ja〉)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
階級
なし
: (未整理[2]北方真獣類 Boreoeutheria
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
階級
なし
: (未整理)鯨反芻亜目 Cetruminantia
亜目 : ウシ亜目(反芻亜目) Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: ウシ族 Bovini
: ウシ属 Bos
: オーロックス B. primigenius
学名
Bos primigenius
シノニム
Bos mauretanicus Thomas, 1881
Bos namadicus Falconer, 1859
和名
オーロックス
英名
Aurochs、Aurox、Urus
下位分類群(亜種
本文を参照

オーロックス学名Bos primigenius、異名:原牛〈げんぎゅう〉、英語名:Aurochs、Aurox、Urus)は、鯨偶蹄目中のウシ科ウシ属に分類される、絶滅した草食性哺乳類の一種(1亜種)。約40万年前(新生代第四紀更新世中期〈イオニアン[en]〉)のユーラシア北部に出現した後、ヨーロッパを中心としてアフリカ北部からユーラシア各地に広く分布していたが、17世紀初頭に絶滅した(※最上段に特記したのように、1亜種が現存しており、絶滅したのは模式亜種 Bos primigenius primigenius)。

原牛とも呼ばれる、現在のヨーロッパ系統の家畜ウシの先祖にあたる種で、1万5,000年前のラスコー洞窟の壁画には、狩りの主要な対象動物の一つであった本種が数多く描かれている。

目次

[編集] 形態

体格は体長約250- 310cm、体高約140- 185cm、体重約600- 1000kg。体色はオスが黒褐色または黒色、メスは褐色は大きく滑らかで、長さは80cmほどとされる。

[編集] 絶滅

かつてはユーラシア全体および北アフリカで見られたが、生息していた各地で開発による生息地の減少や食用などとしての乱獲家畜化などによってオーロックスは消滅していった。南アジアでは歴史時代の比較的早期に姿を消し、また、メソポタミアでもペルシア帝国が成立する時代には絶滅していたと見られる。北アフリカでも古代エジプトの終焉と同時期にやはり姿を消している。[3]中世にはすでに現在のフランスドイツポーランドなどの森林にしか見られなくなっていた。16世紀には各地にオーロックスの禁猟区ができたが、それは単に諸侯が自らが狩猟する分を確保するために設けたものでしかなかったため、獲物を獲り尽くすとともに閉鎖された。最後に残ったのはポーランドはヤクトロフカ(Jaktorów)にある保護区であったが、そこでも密猟によってオーロックスの数は減り続け、1620年には最後の1頭となってしまった。その1頭も1627年に死亡が確認され、オーロックスは絶滅した。

[編集] 復元の試み

復元されたオーロックスの一個体 "Heck cattle"

その後、1920年代より、ドイツのベルリンおよびミュンヘン動物園において、現存するウシの中からオーロックスに近い特徴をもつものを交配させることによってオーロックスの姿を甦らせる試みがなされた。作出は1932年に成功し、その個体の子孫は、現在でもドイツの動物園で飼育・展示されている。このウシは体形や性質はオーロックスに近いものを持っているが、体格はいくぶん小柄で、作出に携わった当時の動物園長のルッツ・ヘック(Lutz Heck、ドイツ人動物学者)のを採って「Heck cattleen)」とも呼ばれている。

[編集] 下位分類

生息当時の各亜種の分布図
コブウシ(ゼブー) B.s. indicus

下位分類(亜種)は、原種である模式亜種 Bos primigenius primigenius と、これを基に生み出された3亜種がある。しかし、indicus 亜種(コブウシ)を残し、原種と他の2亜種は絶滅している。

なお、Bos primigenius indicus を種のレベルで異なる Bos indicus とする学説を採る場合、現存亜種は存在しないこととなり、Bos primigenius は絶滅種とされる。また、絶滅した他の2亜種も個々に Bos primigenius とは別の種と見なす旧来の説がある。

は絶滅の意。表記は順に、学名、分布図(右の図説)で使用されている色、仮名転写の一例、和名、英語名、解説(生息当時の分布域)。

インド亜大陸を中心にアジア南部地域に現生する
  • Bos primigenius mauretanicus (Thomas, 1881)  
    ボス・プリミゲニウス・マウレタニクス(モーリタニクス) 和名未定(アフリカオーロックス) African Aurochs 
北アフリカの乾燥地帯適応種。古代ローマ時代に円形闘技場ライオントラと闘う猛獣としての需要から乱獲されて急激に数を減らし、その後の開発による生息域の激減によって絶滅に追いやられた。エジプト牛(Bos aegyptiacus)の原種と推測される。
インド亜大陸indicus 亜種および mauretanicus 亜種の原種と推測される。
  • Bos primigenius primigenius (Bojanus, 1827) (模式亜種)  
    ボス・プリミゲニウス・プリミゲニウス オーロックス(狭義のオーロックス、オーロックス亜種、原牛) Aurochs 
ユーラシア大陸に広く分布した(東アジア中央アジア、ヨーロッパ)。

[編集] ギャラリー

[編集] 脚注

ウィキメディア・コモンズ
ウィクショナリー
ウィクショナリー:en:aurochsの項目があります。
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  1. ^ ドイツはアウクスブルクに由来。保護区内に生息していた個体を写したものか。
  2. ^ 分類学上、現在のところ未整理の階級。階級未定の分類群。以下同様。
  3. ^ 『絶滅動物データファイル』 184頁。
  4. ^ タイリクオオカミの1亜種である、ユーラシアオオカミ(学名:Canis lupus lupus、英名:Eurasian Wolf、異名:ヨーロパオオカミ、シベリアオオカミ、チョウセンオオカミ、ほか多数)。
  5. ^ 更新世の生態系を表す一例として描かれた挿絵。ハインリヒ・ハルダー(Heinrich Harder)画。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 今泉忠明 『絶滅動物データファイル』 詳伝社〈黄金文庫〉、2002年、184-188頁。ISBN 4-396-31292-X

最終更新 2009年9月13日 (日) 12:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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