オーロラビジョン

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CEATEC JAPAN 2005 三菱電機ブース
基町クレド、オーロラビジョン 2005年1月2日

オーロラビジョン(AURORA VISION)は、三菱電機株式会社が開発製造した大型映像装置の名称である。 また、フルカラー大型映像装置の一般呼称としても用いられる場合がある。

目次

[編集] 概要

輝度の高い自発光型素子であるCRTまたはLEDを表示素子に採用しているため、屋外でも利用しやすく、屋外にある大型ディスプレイの代表。しかし、表示素子の小型化に限界があるため、高精細化は困難であり、家庭用テレビには不向きである。

三菱電機は全長70メートル(1,000型)を誇る巨大なディスプレイを開発し、ギネスブックにも認定され、注目を浴びた。

オーロラビジョン」という名称は、三菱電機によって商標登録されている(第1183316号。海外では「DiamondVision (ダイヤモンドビジョン)」という名称で販売されている)。

[編集] 装置形式の変遷

  • CRT方式
    表示素子に、3原色の単色ブラウン管を採用した方式。
  • フラットマトリクスCRT方式
    表示素子に、後述するLED方式の台頭に対抗するべく同社が独自に開発した大型映像装置用表示素子であるFMCRT (Flat Matrix CRT) を採用した方式。
    当時屋外用には不向きとされていたLED方式に比べ高輝度を実現するとともに、従来方式に比べ狭ピッチ化を実現した。
  • LED方式
    表示素子に、3原色のLEDを採用した方式。発売当初(1996年)はCRT方式に対して輝度・視野角・コスト等で劣っていたことから、屋内用、中小規模用として発売されたが、その後のLEDの高輝度化・低消費電力化・低コスト化によりCRT方式を駆逐するに至った。
    2006年現在、同社の大型映像装置のラインナップは全てLED方式に置き換わっている。

[編集] オーロラビジョン R-STAY

行先表示機にオーロラビジョンを用いた名鉄3150系電車

ファイル:AURORA VISIONR-STAY 001.jpg

256色の表現が可能な表示デバイスとして、従来方式とは全く異なる表示方式のオーロラビジョンR-STAYと呼ばれる製品もリリースされた。 電力を消費するのは表示切替時のみで、表示後は無電源の状態で最長約半年間の持続が可能である (ただし、夜間や暗がりなどでの環境下では、別途蛍光灯など照明を用意する必要あり)。 当初から交通関連の情報案内表示や広告媒体などへの採用を見込んで発表されたが、 現在のところ本格的に導入しているユーザーは、名古屋鉄道列車行先表示器で採用したのと東京競馬場の実況用ケースのみである。 三菱電機では「反射型表示デバイス」と銘打って販売していたが、名古屋鉄道では導入当初、利用客へ解りやすく説明するため便宜的に「反射式液晶」と報道向けに称していた。 なお、表示原理そのものは三菱電機側が上記のように呼んでいるように「液晶」そのものとは全く別の方式である。 三菱電機では「反射型表示デバイス」と銘打って販売していたが、他にこれといったセールスが無かったため、新規顧客向けの生産は早々と打ち切られ、 2007年には名古屋鉄道向けに視認性を改善したモデルの生産がなされていたが、その名鉄も2008年に新造した名鉄5000系電車 (2代)ではLEDを採用することとなった。

[編集] 開発エピソード

本装置は映像装置でありながら、同社の映像装置事業を手がける京都製作所ではなく、長崎製作所で開発・製造されている。これは、1978年第2次オイルショック造船需要が低迷したことで、当時船舶向け大型重電機器を製造していた長崎製作所のエンジニアが船舶機器に代わる製品として開発したという経緯によるものである。

第1号は世界初のフルカラー大型映像装置として、1980年米ドジャー・スタジアムに設置された。こけら落としは同年7月8日に同スタジアムで初めて開催されたオールスターゲームであった。10億円を超える高価な装置であったが、同スタジアムを本拠とするロサンゼルス・ドジャースはこの最新鋭の装置を最大限に活用。現在も見られるオーロラビジョンとエレクトーン演奏の連動による拍手ウェーブなどの演出を生み出した。

1981年にドジャースが16年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たしたことから、全米の大リーグ球団本拠地に次々と同装置が設置されるきっかけとなった。日本でも1981年に後楽園球場に第1号が設置され、その後全国のスポーツ施設を中心に設置が進んでいった。

また、日本においてオーロラビジョンが大型カラースクリーンの代名詞となったのは、「アメリカ横断ウルトラクイズ」における福留功男の「この(問題の)正解は(国内第1次予選の開催地・後楽園球場の)オーロラビジョンが知っている」とのセリフが影響したと伝えられる。

[編集] 他方式との比較

1,980の三菱オーロラビジョンの画素は単色CRT。1,985のソニージャンボトロンの画素は双葉電子工業の単色蛍光表示管。近年多く設置されている赤見電機のスーパービジョンライザの画素はLED。

[編集] 姉妹品

千葉マリンスタジアムのオーロラリボン
(マリーンズ・ウイング・ビジョン)

フルカラーLED式帯状映像装置

  • 屋内外の各種施設やスポーツイベントにおける広告看板に採用されているもので、これまでの文字情報に加え、図形、写真などの動画グラフィックスをオーロラビジョン同様にフルカラーで表現できるシステム。「オーロラリボン」、「リボンビジョン」等と呼ばれる。

[編集] 設置施設

[編集] 国内の野球場

千葉マリンスタジアムのオーロラビジョン
同時にアジア最長となる高さ0.96m、幅295.68mの「オーロラリボン」も内野席に設置。ファンからの公募により「marines wing vision(マリーンズ・ウイング・ビジョン)」の愛称がつけられている。
  • 後楽園球場 - 1981年1987年。東京ドーム開業により球場は閉鎖され、取り壊された。
  • 東京ドーム - 高さ7.0m、幅34.0m、画素ピッチ25mm。1988年の開業時に設置、2005年更新。
  • ナゴヤドーム - 高さ10.08m、横35.52m、画素ピッチ30mm。「ライブビジョン」の愛称がついている。2008年更新。
  • 阪神甲子園球場 - 高さ6.4m、幅12.0m、画素ピッチ25mm。1993年採用、2005年更新。なおオーロラビジョン直下のバックスクリーン上部には長らく三菱電機が広告を掲示しており、2009年は「三菱電機オーロラビジョン」となっている。
2009年より「オーロラリボン」を内野席に設置。高さ1.2m、幅250m。日本国内の野球場初として2006年に採用が発表されたが、実際に設置されたのはクリネックススタジアム宮城(2007年設置)、千葉マリンスタジアム(2008年設置)に次ぐ3ヶ所目となった。
スコアボード部分は東芝ライテックスーパーカラービジョン

[編集] 国外の野球場

[編集] 競馬場・競艇場・競輪場

2006年9月現在「世界最大の大型映像スクリーン」である東京競馬場の「ターフビジョン」
  • 東京競馬場 - 西側ターフビジョン(マルチターフビジョン)は高さ11.2m、幅66.4m。画素ピッチ12.5mm。「世界最大の大型映像スクリーン」としてギネスブックに認定されている。
東側ターフビジョンは高さ10.8m、幅20.0m。画素ピッチ12.5mm。

[編集] サッカー場・陸上競技場等

[編集] 体育館・その他

[編集] オーロラリボン

他のJクラブでも段階的に一部採用されている
スコアボードのスクリーン部分は東芝ライテックスーパーカラービジョン
スコアボードのスクリーン部分はパナソニックアストロビジョン

[編集] オーロラビジョンR-STAY

[編集] 他社の類似・競合商品

[編集] 外部リンク

三菱電機 オーロラビジョン

最終更新 2009年9月21日 (月) 19:05 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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