カギュ派
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カギュ派(カギュは)は、チベット仏教の4大宗派の1つ。11世紀頃にインドへ留学してナローパに師事したマルパ訳経官と、その弟子ミラレパを宗祖とする。ミラレパは宗教詩人としても有名。中国語では、カギュ派の僧侶が白衣を身に着けることから「白教」とも呼ばれている。
金剛総持を主尊とし、マハームードラという瞑想法が知られる。インド後期密教を伝えるためタントラ的要素が強い。チベット仏教の中でも最も密教色が強いと言われる。僧院に集う出家僧よりも、在家の行者を担い手として発展してきた。
多くの支派に分かれている。現在最も主流となっているカルマ・カギュ派は化身ラマ(転生活仏)制度を創始した。これは後にゲルク派やその他の宗派にも採り入れられた。かつてはチベット仏教界に支配的な勢力を持っていたが、ゲルク派政権(ガンデンポタン)にその座を譲ったのちは、カム地方やブータンなどに勢力を確保した。
カギュ派は多くの支派が分立して統一した組織を欠いていたが、20世紀後半にはいってダライ・ラマ14世によってカルマパ16世(カルマ黒帽ラマ)カルマ・ランジュン・リクペー・ドルジェがカギュ派全体の管長に任命された。カルマパ16世が1981年に死去した後、カルマパ17世としてウゲン・ティンレー・ドルジェが認定された。ただ、カギュ派の支派であるディクン・カギュ派などが分立を要求しているため、現在はカギュ派全体の管長は任命されていない[1]。
[編集] 分派
- カルマ・カギュ派 -カギュ派の中の最大支派。カルマパ化身ラマ(カルマ黒帽ラマ、ギャルワ・カルマパともいう)を教主とする。総本山は ツルプ寺。ただ、カルマパ17世ウゲン・ティンレー・ドルジェは2000年に中国支配下のチベットのツルプ寺を脱出し、インドに亡命した。カルマパ17世のインドにおける座所はギュトー寺となっている。カルマパの他に、シャマル・リンポチェ(カルマ紅帽化身ラマ、カルマ赤帽化身ラマともいう)、シトゥ・リンポチェ、ゲルツァプ・リンポチェ、パオ・リンポチェの4つの化身ラマの系譜を有し、カルマパの逝去から次代のカルマパが即位するまでの間はこの4名跡の化身ラマが摂政団を形成して集団指導体制をとる。ただ、カルマパ17世の認定にわたって摂政団の意見が対立し、現在ではカルマパ17世が複数存在するとともに、カルマ・カギュ派はふたつに分裂している。
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- カルマ・カギュ派の多数派[2] -カルマパ17世としてウゲン・ティンレー・ドルジェを選出し、ダライ・ラマ14世と中国政府の承認を得た。
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- カルマ・カギュ派の少数派(シャマル派)[3] -シャマル・リンポチェは多数派によって擁立されたカルマパ17世ウゲン・ティンレー・ドルジェを支持せず、別の候補者であったティンエー・タエ・ドルジェをカルマパ17世として即位させた。
- ツェルパ・カギュ派 - 総本山 ツェルグンダン寺
- ディクン・カギュ派 - 総本山 ディグンティ寺(インドではチャンチュブリン寺)。2人の化身ラマが交代で管長(チェンガ)を務めていたが、現在は第36代管長のディクン・チョン=ツァン・リンポチェが中国チベット自治区のディグンティ寺に在住し、第37代のディクン・チェ=ツァン・リンポチェがインドに亡命してそこにチャンチュプリン寺を建設し、在住している。日本にも、拠点施設として京都寶吉祥仏法センター[4]を持つ。
- パクモドゥ・カギュ派 - 14~15世紀頃、中央チベットの支配権を握った。(パクモドゥパ政権)
- ドゥク・カギュ派 - 南ドゥク派(ロ・ドゥク派)はブータンの国教。1616年、ドゥク派は第16代教主の座をめぐって内紛を起こし、南ドゥク派と北ドゥク派の2派に分裂した。これは、それまで座主職を相伝してきたギャ氏からシャプトゥン・ガワンナムギャルが立ったのに対して、反対派が「15世の化身ラマ」を推戴したことによる。この政争に敗れたシャプトゥン・ガワンナムギャルは、南方のモン地方において政権を樹立した。これがブータン国家(「ドゥク・ユル」)の起源となる。
[編集] 脚注
- ^ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所〜チベットの4大衆派http://www.tibethouse.jp/culture/buddhism_4categolies.html
- ^ H.H. Tth 17th GYALWANG KARMAPA(英語)http://www.kagyuoffice.org/karmapa.html
- ^ Karmapa.org--H.H. 17th Karmapa Trinly Thaye Dorje(英語)http://www.karmapa.org/
- ^ チベット仏教ディクン・カジュ教派(従来の日本語表記は「ディクン・カーギュ教派」であったが、2009年に改められた)寶吉祥仏法センターhttp://www.gloje.org/jp/
最終更新 2009年11月15日 (日) 13:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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