カプサイシン
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| カプサイシン | |
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| IUPAC名 |
8-メチル-N-バニリル-trans-6-ノネンアミド
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| 別称 | (E)-N-(4-ヒドロキシ-3-メトキシベンジル)-8-メチル-6-ノネンアミド trans-8-メチル-N-バニリル-6-ノネンアミド (E)-カプサイシン CPS, C |
| 識別情報 | |
| CAS登録番号 | |
| PubChem | |
| EINECS | |
| SMILES |
CC(C)/C=C/CCCCC(NCC1=CC(OC)=C(O)C=C1)=O
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| 特性 | |
| 化学式 | C18H27NO3 |
| モル質量 | 305.41 g/mol |
| 融点 |
62 - 65 °C |
| 沸点 |
210 - 220 °C |
| 危険性 | |
| 主な危険性 | 毒性(T) |
| Rフレーズ | R24/25 |
| Sフレーズ | S26, S36/37/39, S45 |
| 特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。 | |
カプサイシン (capsaicin) はアルカロイドのうちカプサイシノイドと呼ばれる化合物のひとつ。唐辛子の辛味をもたらす主成分で、辛味の指標であるスコヴィル値における基準物質。
脂溶性の無色の結晶で、アルコールには溶けやすいが冷水にはほとんど溶けない。摂取すると受容体活性化チャネルのひとつであるTRPV1を刺激し、実際に温度が上昇しないものの激しい発熱感をひきおこす。この機構はメントールによる冷刺激と同様である[1]。また、痛覚神経を刺激し、局所刺激作用あるいは辛味を感じさせる。体内に吸収されたカプサイシンは、脳に運ばれて内臓感覚神経に働き、副腎のアドレナリンの分泌を活発にさせ、発汗及び強心作用を促す。
催涙スプレーの成分にされ、浴びると皮膚や粘膜がひりひりとした痛みを感じたり、咳や涙が止まらなくなったりする。
ワサビ、カラシの辛み成分アリルイソチオシアネートとは風味が異なる。韓国など唐辛子を多食する地域の出身者でも、ワサビの辛さを苦手とする人は多い。
目次 |
[編集] 医薬品としてのカプサイシン
TRPV1のアゴニスト(最も強力なアゴニストはレシニフェラトキシン:resiniferatoxin :RTX)であるカプサイシンで当該受容体を刺激すると痛覚神経は脱感作され、痛み刺激の伝達が抑制され痛みを感じにくくなることが知られている。この作用機序を利用して帯状疱疹後に発生する疼痛治療や糖尿病性神経障害による痛みの改善にカプサイシンクリームが臨床で使用されているが、一日数回の塗布が必要なこと[2]に加え、塗布直後の焼け付くような痛みの副作用が知られている[3]。この問題を解決できる可能性が高い鎮痛薬、若しくは炎症性疼痛から神経因性疼痛まで様々な痛みを改善する鎮痛薬としてTRPV1アンタゴニストの創薬研究・臨床開発が1997年以降多くの製薬会社でおこなわれている。実際、カプサイシン受容体と強力に結合するレシニフェラトキシンを修飾したヨードレシニフェラトキシン(I-RTX)はカプサイシン受容体のアンタゴニストとして作用する。実験用試薬としては他に、カプサイゼピンやルテニウムレッドなどが有名。臨床応用を目指したアンタゴニストとしてはSB-366791や SB-705498, SB-750364, A-425619などが開発されている。
[編集] 健康食品としてのカプサイシンとカプシエイト
体脂肪を燃やすなどのダイエット効果、健康増進効果があると俗に言われているが、国立健康・栄養研究所によれば、経口摂取によるカプサイシンの有効性に関して、ヒトでの信頼できるデータは見当たらない。
[編集] 参考文献
- ^ 富永真琴, "生体はいかに温度をセンスするか─ TRP チャネル温度受容体─", 日生誌, Vol.65, No.4・5, 130(2003). [1]
- ^ メルクマニュアル医学百科 痛みの治療 鎮痛補助薬
- ^ 日本薬理学雑誌Vol. 122 (2003) , No. 3 192-200
[編集] 関連項目
- バニロイド受容体
- TRPV1=Vanilloid receptor subtype 1 (VR1)
- TRPスーパーファミリー
- 脱感作
- 神経因性疼痛
- カプシエイト(Capsiate)[2]
最終更新 2009年11月23日 (月) 10:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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