カルパティア山脈のブナ原生林
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| 英名 | Primeval Beech Forests of the Carpathians | ||
| 仏名 | Forêts primaires de hêtres des Carpates | ||
| 面積 | 核心地域 29278.9 ha 緩衝地域 48692.69 ha |
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| 登録区分 | 自然遺産 | ||
| 登録基準 | 自然遺産(9) | ||
| 登録年 | 2007年 | ||
| 拡張年 | |||
| IUCN分類 | Ia, II, IV | ||
| 備考 | |||
| 公式サイト | ユネスコ本部(英語) | ||
| 世界遺産テンプレートを使用しています | |||
カルパティア山脈のブナ原生林は、スロバキアとウクライナが共有するユネスコの世界自然遺産である。東カルパティア山脈に残るブナの原生林は、ヨーロッパに残るブナ林の中でも樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つ。
目次 |
[編集] 登録対象
登録対象はウクライナの6箇所とスロバキアの4箇所の計10箇所である。行政区分上は、ウクライナの登録対象は全てザカルパッチャ地方に含まれており、スロバキアの登録対象は全てプレショフ地方(Prešov Region)に含まれている。保護区別に見た場合、ウクライナの対象のうち5箇所は、カルパティア生物圏保護区(the Carpathian Biosphere Reserve)に含まれ、残り1箇所はウズハンスキ国立公園(Uzhanskyi National Park)に属している。スロバキアの4箇所は、ポロニニ国立公園(Poloniny National Park)とその緩衝地域の保護区(Rook国立自然保護区)、およびHavešovà自然保護区とVihorlat景観保護区にそれぞれ含まれている。
[編集] 植物相
登録名にも表れているようにブナ科の原生林に覆われているが、標高によってブナ、ヨーロッパナラ、フユナラ(Quercus petraea)、ヨーロッパモミ(Abies alba)など種類が異なる。ブナ目の樹木としてはAlnus viridis(ハンノキの一種)、セイヨウシデ(Carpinus betulus)なども見られる。それ以外にも、ノルウェーカエデ(Acer platanoides)、コブカエデ(Acer campestre)、セイヨウボダイジュ、フユボダイジュ(Tilia cordata)、セイヨウトネリコ(Fraxinus excelsior)などが生育している[1]。
登録範囲の森林には、確認されているだけでも481種の菌類が生息している。他にも、登録範囲内には地衣類、コケ類などが各400種以上ずつ確認されている。維管束植物は1100種以上である[1]。
[編集] 動物相
登録対象範囲には、73種の哺乳類が棲息しているが、大型哺乳類には、ヒグマ、ヨーロッパバイソン、オオヤマネコなどのように、第二次世界大戦後に他の地域から移入されたものも含まれている。ほかに、20種の魚類、10種の両生類、8種の爬虫類、101種の鳥類などの棲息が確認されている[1]。
[編集] 登録経緯
元々は「スロバキアの原生林」(Primeval Forests of Slovakia)としてスロバキアが単独申請していた[2]。しかし、2003年の国際自然保護連合(IUCN)の勧告を踏まえて、推薦文書の練り直しが行われ、ウクライナとの共同申請という形で2006年1月に再提出された。2007年の世界遺産委員会で審査され、登録が決定した[3]。
IUCNは、「中央ヨーロッパのブナ原生林」(Primeval Beech Forests of Central Europe, 仮題)といった形での更なる拡大の可能性も示唆している[4]。
[編集] 登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
この基準の適用は、ほとんど手付かずに残されたブナ林の多彩さが、種の変遷を考える上で重要なものとなっている点が評価されたものである[5]。
スロバキアとウクライナが提出した推薦書は、顕著な自然美を有するとして基準(7)の適用も求めていた。IUCNはヨーロッパレベルの自然美として優れたものであることは認めたものの、全地球規模での顕著な普遍的価値を認めるには不充分という判断を下した。世界遺産委員会でもこの勧告通り、基準(7)の適用は見送られた[5]。
同じく推薦書では、絶滅危惧種の重要な保護地などに適用される基準(10)にも該当するとされていたが、棲息する生物種の稀少性の点で疑問が寄せられ、適用は見送られた[5]。
[編集] 脚注
- ^ い ろ は http://www.unep-wcmc.org/sites/wh/carpathian.htm
- ^ http://whc.unesco.org/en/decisions/84
- ^ 以上の経緯は当該物件に関するIUCNの勧告書p.61による。
- ^ ibid., p.66
- ^ い ろ は 当該物件に関するIUCNの勧告書p.67
[編集] 関連項目
| 文化遺産 | |
|---|---|
| ヴルコリニェツ | バンスカー・シュチャヴニツァ | スピシュスキー城とその関連文化財 | バルデヨフ市街保護区 | |
| 自然遺産 | |
| アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群(ハンガリーと共同)| カルパティア山脈のブナ原生林(ウクライナと共同) | |
| 世界遺産 | ヨーロッパの世界遺産 | スロバキアの世界遺産 | 五十音順 | | |
| 文化遺産 | |
|---|---|
| キエフ:聖ソフィア大聖堂と関連する修道院建築物群、キエフ・ペチェールシク大修道院 | リヴィウ歴史地区 | シュトルーヴェの測地弧(他9か国と共有) | |
| 自然遺産 | |
| カルパティア山脈のブナ原生林(スロバキアと共同) | |
| 世界遺産 | ヨーロッパの世界遺産 | ウクライナの世界遺産 | 五十音順 | | |
最終更新 2009年11月18日 (水) 10:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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