カーリターダー
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カーリターダーは、貨車操車場に設けられ、転走する貨車に地上側からブレーキをかけるための設備である。軌道に沿って配置された制動桁を空気圧または油圧によって車輪の側面に押し付けることによって制動するものが一般的である。かつて、JIS E 3013「鉄道信号保安用語」では軌道貨車制動装置と呼ばれていた。
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[編集] 役割
ハンプヤードにおいて仕訳される貨車は、ハンプの急な下り勾配で加速されて転走する。貨車は車輪や軸受の抵抗、向かい風の抵抗などのために徐々に減速しながら仕訳線まで慣性で走り続ける。この抵抗に比べてハンプによる加速が十分でないと、貨車は仕訳線の途中で立ち往生し、散転の能率を害することとなる。そこで、ハンプの高さは、想定する最悪の条件のもとでも貨車が仕訳線まで転走できるような値に決められていた。したがって、通常、ハンプから散転される貨車は、目的の仕訳線で安全に連結できる速度よりも大きな速度を持つことになる。
このままでは、散転される貨車が仕訳線をオーバーランしたり、すでに仕訳線に収容されている貨車に激突したりする。そのため、以前は転走する貨車に構内作業掛が添乗し、貨車に備えられたブレーキを操作して貨車を減速させていた。この作業は危険でもあり、非効率的でもあるため、転走する貨車の減速を機械化するために、ハンプから仕訳線へ向かう軌道にカーリターダーが設置される。
[編集] 歴史
カーリターダーは、1918年にドイツで、1924年にアメリカ合衆国で使われ始めた。日本では、1937年に新鶴見操車場に2基が試験導入されたのが最初である。
新鶴見操車場に設置されたものは、1945年に戦災によって使用停止になり、その後撤去された。1949年から1950年にかけて、試験結果をふまえて改良されたものが新鶴見操車場に16基設置された。日本では、この後、各地のハンプヤードにカーリターダーが普及していった。
[編集] 参考文献
- 雑賀武『軌道貨車制動装置(Car-retarder)の概要』(鉄道保安協会、1942年)
- 日本国有鉄道『日本国有鉄道百年史』(日本国有鉄道、第11巻pp. 635 - 640、1973年)
[編集] 関連
- ハンプヤード
- スクリューブースター
[編集] 外部リンク
- 貨車操車場の自動制御について - 国鉄が北上操車場に設置した空圧式カーリターダーの映像あり
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最終更新 2009年5月11日 (月) 12:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【カーリターダー】変更履歴

