カール・セーガン

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カール・セーガン

カール・エドワード・セーガン(Carl Edward Sagan, 1934年11月9日1996年12月20日)は、アメリカ天文学者作家SF作家。元コーネル大学教授、同大学惑星研究所所長。NASAにおける惑星探査の指導者。惑星協会の設立に尽力。

1970年代頃までは、日本ではしばしば「カール・サガン」という表記が見られた。1970年代後半に刊行された著作の日本語訳(『宇宙との連帯』『エデンの恐竜』など)では「カール・セイガン」と表記されるようになり、「セーガン」で定着したのは1980年のテレビ番組『コスモス(COSMOS)』およびそのベースとなった書籍以降である。

目次

[編集] 略歴

ニューヨークブルックリン区生まれ。父サム・セーガンはロシア系ユダヤ人の服職人で、母レイチェル・モリー・グルーバーは主婦だった。シカゴ大学に入学し、1955年物理学の学士号、1956年に修士号、1960年には天文学天体物理学で博士号を得ている。学部時代には遺伝学ハーマン・J・マラーの研究室で働いたことがある。1960年から1962年まではカリフォルニア大学バークレー校でミラー研究員となった。1962年から1968年までスミソニアン天体物理観測所で研究員を務め、ハーバード大学で教鞭をとった。それからコーネル大学へと移り、1971年には正教授になり、以降惑星科学の研究室を率いた。

圏外生物学(宇宙生物学、天体生物学)の開拓者で、一般に地球外知的生命体探索計画のSETIと科学を押し進めたとされる。このように彼の業績には生命科学とのつながりが深いものが多い。最初の妻は細胞内共生説を提唱した生物学者リン・マーギュリスであった。

科学啓蒙書やSF小説の執筆でも知られる。 代表作にはテレビシリーズにもなった『コスモス』、その続編『惑星へ』、映画化されたハードSF小説『コンタクト』や、ピューリッツァー賞を受賞した『エデンの恐竜 - 知能の源流をたずねて』などがある。3人目の妻アン・ドルーヤンとの共著も多い。

セーガンの科学啓蒙書に対し、一部の科学者から起こった「科学を単純化しすぎている」という批判には、「科学者たちが考えているより、民衆は賢い」と反論した。1984年1992年には全米科学アカデミーの会員に推薦されるも、業績が足りないとして入会出来なかった。

懐疑主義者の顔を持ち、オカルトへの反駁を含む科学評論書『サイエンス・アドベンチャー』『人はなぜエセ科学に騙されるのか』などを著した他、懐疑主義者の団体サイコップの創設メンバーとしても活躍した。彼は科学を「悪霊がさまよう闇の世界を照らすろうそくの光」と表現した。この表現は2008年のビヨンド・ビリーフシンポジウムのキャッチコピーなど、現在でもしばしば引用される。

セーガンは太陽系を解明するために打ち上げられた無人惑星探査機計画の大半に参与した。セーガンは、地球外の知的生命によって発見されれば解読されることを前提に、変形しない普遍的なメッセージを太陽系外に飛んで行く探査機に搭載することを考案した。その最初の試みがパイオニア探査機の金属板であった。セーガンはそのデザインをフランク・ドレイクらとの共同で改訂し続け、その集大成が、彼が鋳造に加わったボイジャーのゴールデンレコードで、ボイジャー1号ボイジャー2号に積まれた。

火星探査機マーズ・パスファインダーの着陸地点は彼にちなんで「カール・セーガン基地」と名付けられた。1993年にアメリカ天文学会は「公共の科学理解のためのカール・セーガン賞」を設立した。最初の受賞者はセーガン自身である。以降、公共の科学理解に寄与した科学者、団体、テレビ番組などが受賞している。セーガンの死後の1997年にはアメリカ天文学会がカール・セーガン記念賞を創設した。これは宇宙の研究と理解のために寄与した人物、団体に贈られる。

2009年には『コスモス』での映像とセーガンの声を利用して、オートチューンにより楽曲化したミュージック・ビデオ「A Glorious Dawn」がインターネット上で発表され、話題となった[1]

[編集] 家族

カール・セーガンは3度結婚した。1957年に生物学者リン・マーギュリスと結婚し、長男ドリオンと次男ジェレミーをもうけた。1968年に芸術家リンダ・サルツマンと結婚し、三男ニックをもうけた。1981年に著述家アン・ドルーヤンと結婚し、長女アレクサンドラ・レイチェル ・(サーシャ)・セーガンと四男サミュエル・デモクリタス・セーガンをもうけた。

[編集] 作品一覧

  • コスモス (Cosmos)
  • コンタクト (Contact)
  • カール・セーガン 科学と悪霊を語る
    • 人はなぜエセ科学に騙されるのか(『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』改題・文庫版)
  • サイエンス・アドベンチャー
  • グランド・コスモス1 (人類と宇宙をむすぶきずな)
  • グランド・コスモス2 (遥かなる宇宙100億光年の旅)
  • 太陽系とはどんな宇宙か
  • 惑星へ
  • 宇宙との連帯
  • ハレー彗星 : アン・ドルーヤンと共著
  • 惑星の天文学 : ジョナサン・ノートン・レナードと共著
  • 異星人との知的交信
  • ET(地球外生物)と交信する方法 : フランク・ドレイクと共著
  • 核の冬 - 第三次世界大戦後の世界
  • エデンの恐竜 - 知能の源流をたずねて
  • はるかな記憶 - 人間に刻まれた進化の歩み
  • 百億の星と千億の生命

[編集] 参考文献

  • ジョエル・アカンバーク 『人はなぜ異星人(エイリアン)を追い求めるのか―地球外生命体探索の50年』 (セーガンを中心に据えた宇宙生命論争史) ISBN 4-87233-767-0

[編集] 関連項目

  • 核の冬
  • SETI
  • 曽田雄志
  • Power Macintosh Power Macintosh7100の最初の開発コードネームがカール・セーガンだったが本人に訴えられて、BHA(「石頭の天文学者」の略)ついでLAW(「弁護士は意気地なしだ」の略)に変更された。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年11月9日 (月) 23:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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