ガリガリ君
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[編集] 概要
1981年に販売開始。以来、赤城乳業の看板商品となり、日本の氷菓の人気商品の一つとして有名となる。また、味のバリエーションの多さ、販売価格の安さなどから、子供から大人まで高い評価を得ている。製造方法は「薄いアイスキャンディーの膜(シェル)を作り、その中にかき氷(コア)を入れる」という手法を採用[1]。中に入れるかき氷は当初大きな粒であったが、年々技術向上によって小さな粒に変更されたことや、2002年には「安心・安全」を打ち出して安定剤を天然ペクチンに変更し着色料は合成品の使用を一切止めるなど、その方針に沿った食品添加物を使用したことにより、ソフトな食感に変移している[2]。製造本数は1日当たり約100万本、年間製造数は約2億本。60円商品における購入者男女構成比は男性70%・女性30%[2]、売上は基本的に夏高冬低傾向となっており[3]、年間通じて7月が一番が多くて2月が一番少なくなっている[2]。
商品の付いている棒には当りくじがあり、「あたり」が出たら買った店において無料で商品1本と引き替えることができる。ただし「ガリガリ君リッチ」の「あたり」については、当たり棒を応募することでプレゼントの品物をもらうことができる。当たりの割合は、法律(景品表示法)により2%以内(100本に2本程度)となっている[4][5][6]。
マスコットキャラクターは商品名と同じガリガリ君で「永遠の小学生」[1][3]という設定。基本的にいがぐり頭でTシャツ姿に半ズボンスタイルで、口が顔の幅より倍ほど大きく、常に歯をむき出しにしている。2000年代前半以降、子供達の興味関心を惹き話題性も高いキャラクターとしてガリガリ君が成長したことから、赤城乳業は販促活動をスムーズに行うため、子会社「ガリガリ君プロダクション」を設立して、精力的にキャラクタービジネスを行っている[1]。
ガリガリ君の知名度を押し上げる一因となった特徴的なCMソング「ガリガリ君のうた」はポカスカジャンが歌っており、2003年8月20日にはCD化された[1][7]。
[編集] 歴史
1970年代後期、赤城乳業は第二次オイルショックによるコスト高を吸収するため各種商品を値上げしたが、大手メーカーは値上げを見合わせた影響により、当時主力商品であった「赤城しぐれ」を始めとする同社商品の売上は低迷し、工場ラインも停止するなど会社設立以来初めて危機的状況に陥り、このピンチを打破するために新商品の開発が行われた[1]。開発陣から苦悩の末に「赤城しぐれ」をワンハンドで食べられるようにするというアイデアが捻出され、それを具体化してガリガリ君の源流となった商品、ゼリーでかき氷を固めた棒スティックタイプのアイスを1980年に発売、売上を伸ばした一方でアイスが袋の中でバラバラになってしまうクレームも多発、総合的には失敗に終わった[1]。これらの反省点を元に、商品コンセプト「遊びに夢中の子供が片手で食べられるかき氷」[4][8]にて開発が進められ、それに伴いかき氷を使用しながらも型崩れしない棒アイスの構造・製造方法が模索され、「薄いアイスキャンディーの膜(シェル)を作って、その中にかき氷(コア)を入れる」という製造方法が編み出された事により問題点が克服された[1]。商品名は氷をかじった時の擬音から「ガリガリ」でほぼ決まりかけていたが、スタッフ一同物足りなさを感じていたところ、社長(当時)が「じゃあ、『君』を付けようよ」と提案し採用され『ガリガリ君』となった[1]。キャラクターも欲しいとの要望があり、名前に見合ったものが社内でデザインされ、当時は「“昭和30年代のガキ大将”をモチーフにした中学3年生」の設定だった(後に「小学生」に変更)[1]。
1981年、当たり付きアイスキャンディーとして『ガリガリ君』を発売、価格は1本50円、当初のフレーバーはソーダ・コーラ・グレープフルーツ。1980年代前半、アイスキャンディー売り上げの60%を駄菓子屋などの一般小売店が占め、その売り場の大部分を大手メーカーが抑えており、ガリガリ君は置き場所の確保も困難だったことから売上が苦戦していたが、販路を当時数を増やしつつあったコンビニを販売ルートのメインとする展開を行い、各チェーンの名を冠した「ガリガリ君」を販売したり、季節限定商品を投入するなど、コンビニの販売促進を強化した結果、ガリガリ君のコンビニにおける販売金額は10年間で約3倍にまで伸びた[1]。
1990年、同業他社のアイス商品が10円値上げされたが、過去の経験からガリガリ君は値上げを保留し、1年後の1991年に50円から60円に値上げを実施したが売上は落ちず、1990年代前半には年4回コンビニ用フレーバーを投入するなどの要因により、1994年には当時の過去最高販売本数6600万本を達成[1][9]。
1995年以降、他社からガリガリ君と同様のアイスが発売されたことにより競争が激化、1997年には7本入りのマルチパックを発売してスーパーマーケットへと販路拡大、1990年代後半にて売上は右肩上がりだったものの勢いはなく緩やかになっており更に鈍化傾向が見られたことから、状況打開するには何が必要か知るため、1999年に数万人規模の大掛かりな消費者調査を行い、その結果、商品キャラクターのガリガリ君が全体的に不評、特に若い女性層には全否定に近い意見が多勢を占めるなど、同社にとって衝撃の事実が判明した[1][8][9]。
2000年春、消費者調査の結果を分析して全面リニューアル、不評のキャラクターデザインは外部のデザイナーを起用し3D化、初めてテレビCMを実施し「ガリガリ君」を連呼する内容が評判となって認知度が上がったことから西日本のスーパーマーケットチェーンにも販路を拡大、これらの効果などから同年の販売本数は1億本を突破[1][8][9]。更にシーズンごとに新フレーバーを出す戦略でガリガリ君の年間商材化に成功、2004年には1億4,800万本を達成[9]。しかし、同年にキャラクター調査を行った雑誌においてガリガリ君が嫌いなキャラクター第4位に選出されているのを同社マーケティング担当者が発見してしまったが、同じページに「商品や企業自体は嫌いではない」という調査結果もあったことから、ガリガリ君のキャラクターイメージアップのため、商品自体に対して持たれていたプラスのイメージを活用し、キャラクターを中心にさまざまな話題を提供しアイス売り場に客を集め、その接点をもっと楽しく演出する展開が行われ、そのひとつに複数種類のフレーバーを虹のように並べた企画「レインボー売り場」が2005年には7種類、2006年には10種類に拡大して行われて親子層の興味を強く惹きつけた[1][4][9]。
2005年より、費用対効果と話題性が高い他業界とのコラボレーション企画を展開し、「ガリガリ君」アイテムの文具や玩具、ガリガリ君主人公漫画の雑誌掲載、ガリガリ君登場のゲームソフト制作、箱根小涌園で期間限定「ガリガリ君温泉」などを実施[1][9]。2006年にガリガリ君は25周年を迎え、ガリガリ君の世界観「元気で、楽しく、くだらない」をより多方面に拡大するためのプロモーションを頻繁に実施、ファンクラブ「ガリガリ部」設立、同社側も意識的に口コミを活用開始、新フレーバー投入頻度が年4回から2カ月ごとに変更、冬季販売強化対策に新ラインナップとしてガリ子ちゃんやリッチシリーズが新たに加わるなど、精力的な展開を行った[1][9]。2007年には、コンビニなどの人気によるガリガリ君需要増により、自社工場を24時間操業したり同業他社の工場に生産委託しなければ供給が追いつかない現状の対策として、同社は埼玉県本庄市に冷果工場を新設して増産対応を決定[10]。これらの要因から、2008年には販売本数2億5500万本を達成し、「ガリガリ君」は日本一売れているアイスキャンディーとなっている(2009年時点)[1]。
[編集] ラインナップ
通年商品はソーダのみで、他は期間・季節限定での販売となることが多い。これまでの発売種類は50種類以上。人気が高かったフレーバーとして2009年時点では「マンゴー」味が挙げられており[11]、逆に不振であったフレーバーは、ミント系の流行に乗りソーダと別方向の爽快さを目指した「グレープミント」「シトラスミント」味が挙げられている[4][11]。順不同。
- Wグレープ
- Wみかん
- いちご
- 青りんご
- グレープ
- グレープフルーツ
- 巨峰
- コーラ
- ゴールデンパイン
- ソーダ
- 梨
- 白桃
- ピーチクーラー
- ふじりんご
- マスカット
- マンゴー
- 夕張メロン
- ゆず
- ヨーグルト
- レモン
- ぶどう
- ホワイトサワー
- 南国パイン
- マスカットオブアレキサンドリア
- 赤ぶどう
など。
[編集] リッチシリーズ
- ミルクミルク
- チョコチョコ
- 紅白いちごミルク
- バニラバニラ
- プリンプリン
- 白銀ミルク
- 杏仁マンゴー
- ロイヤルミルクティー
- チョコチョコチョコチップ
- ミルクキャラメル味
[編集] 姉妹品
- ソフト君
- 赤城乳業からかつて発売されていたラクトアイス。マスコットキャラクターのソフト君はガリガリ君の弟。
- ガリ子ちゃん
- 2006年11月発売。ガリガリ君のソーダ味にソーダフレーバーのクリームをプラスしたアイスキャンディー。2005年冬シーズンは寒冬の影響でガリガリ君の売上が大不振であり別の秋冬向け商品が必要であると判断されたこと、ガリガリ君生誕25周年記念の一環として新展開案があったこと、この2要件が重なったことによって誕生した[3]。現在はやわらかオレンジヨーグルト味、クリームレモン味、クリームメロン味、やわらかクリームソーダ味、ブルーベリーヨーグルト味、クリームバナナ味、クリームりんご味も発売中。マスコットキャラクターのガリ子ちゃんはガリガリ君の妹[12]で年齢は不明の設定となっている[3]。
- シャリシャリ君
- 「シャリシャリ君」の形をした容器に入ったソーダバニラ味のアイス。通常のガリガリ君のソーダカキ氷にバニラクリームを混ぜたもの。マスコットキャラクターのシャリシャリ君はガリガリ君が仮面ライダー一号に似た変身ポーズを取り、「へんし~ん」と言う事によって変身した姿。胸に「S」のマークがついている。
[編集] その他
- 日本テレビの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の出囃子でガリガリ君ならぬ「ガキガキ君」をパロディとして放送したことがあり、会社が宣伝効果に感謝し、ダウンタウンの松本人志にガリガリ君を山ほど送ったことがある。また相方である浜田雅功も自身が出演する「ジャンクSPORTS」で当時共演していた金子賢とテーマソングを歌ったところ大量のガリガリ君が送られてきたという。
- 電気グルーヴのピエール瀧が、雑誌企画で赤城乳業のガリガリ君製造工場を見学し、そのあまりの壮大な光景(天井から数え切れない程の数のガリガリ君がぶら下がっていた)に感銘を受け、タイトルもそのまま「ガリガリ君」という楽曲を作った事がある。それが縁で、一時期ガリガリ君のキャンペーンで同タイトルのCDが賞品の1つとなった事もあった。
- 中尾彬がガリガリ君のファンであり、『日本一美味しいスイーツ』と評している。
- 2007年にはバンダイよりガリガリ君入浴剤が発売された。入浴剤にはプラスチックの棒がついており、形状はアイスのようになっている。香りもソーダ、コーラ、グレープ、オレンジとアイスにちなんでいる。
- ガリ子ちゃんの由来は、中国からの研修生が研修期間中の日誌で提出したものが採用された。
- 製造法が「週刊アスキー」のコミック「カオスだもんね!」のレポート回にて紹介された事がある。
[編集] 脚注
- ^ い ろ は に ほ へ と ち り ぬ る を わ か よ た れ ニッポン・ロングセラー考 Vol.75「ガリガリ君」 COMZINE 2009年8月
- ^ い ろ は ガリガリ君は徐々にソフト路線になっている エキサイトニュース 2005年6月6日
- ^ い ろ は に ガリガリ君の妹について詳しく聞いてみた エキサイトニュース 2008年10月30日
- ^ い ろ は に 赤城乳業 - 1 / 2 / 3 / 4 オピ研 vol.91 2008年8月
- ^ 実際にお客様相談所に質問したところ「2%」との回答を得ている。
- ^ 2007年6月2日放送「世界一受けたい授業」にて中村智彦の発言より。
- ^ 「ガリガリ君のうた」リリース!!! CDジャーナル 2003年7月2日
- ^ い ろ は 【こうして生まれた ヒット商品の舞台裏】ガリガリ君 赤城乳業 msn産経ニュース 2009年8月13日
- ^ い ろ は に ほ へ と あの「ガリガリ君」はこう作られている!前編 - 1 / 2 / 3 @nifty ビジネス
- ^ ガリガリ君が売れすぎで工場を新設する アメーバニュース 2007年9月25日
- ^ い ろ 2009年8月11日放送「NACK AFTER5」にて赤城乳業担当社員談より。
- ^ これ以前に妹として「ガリナちゃん」が設定されていたことがあった(ガリガリ君は徐々にソフト路線になっている エキサイトニュース 2005年6月6日)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年10月11日 (日) 16:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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